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雪が溶ければ、君は行く

作者:藤夜アキ
 こんな雪深い街には、春が来るまで雪が名残惜しく居座る。
 雪が残る間は、まだ冬の内。まだ今の内。
 君は行かない。私の傍、傍、傍。
 だから願う、どうか、ずっとここにいて。
 君に願っても、君は行ってしまうから。
 雪に願うしかないよ。

 行き先を告げた君。笑顔の君。
 ねえ、そんな顔されたら、何も言えないよ。
 私の気持ち、気付いてたの?
 ねえ、そんな顔されたら、何も言えないよ。
 行かないでよ、なんて。
 君の笑顔、奪うなんて。
 出来ないよ、そんな。

 春が来れば、雪は溶ける。
 君は行く。行ってしまうよ。
 行かないで、行かないで、ねえ。
 もう降らせなくなった空に、バカ、って呟いて。
 君が振り返ったら、何でもないよ、って。

 君がいない街で、私の物語はどうなるの。
 好きにさせただけ。
 そんなのズルいよ。
 私の夢、応援してくれるって、言ったけど。
 言葉だけじゃ、私は頑張れない。
 弱いから、私、弱いから。
 ねえ、そのことを誰より知ってるのは、君なんだよ。

 でも、言えないよ。
 頑張って、そうとしか。
 それが務め、私の。私の。
 君を送り出すのが、私の役目。
 誰より君を想ってるから。
 他の誰にもさせないよ、出来ないよ。

 雪が溶ければ、君は行く。
 また会えるかは、分からない。
三月になったら、大切な人は行ってしまいますね。
遠い所へ。
新しい日々のために。

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