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かふぇ&るんばっ♪  作者: 鴉野 兄貴
温かな掃除機さんのおもてなし

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20/63

ヘンナ……はげ

 むっむ~。

白髪が気になる。髪の毛もぼうぼうだし。

染めにいかないとだめだなぁ。でも染めるとぱさぱさになるんだよなぁ。


 鏡とにらめっこする私の足元をロボット掃除機が通過していき。

「だまれはげ」はげてないっ?!


「円形脱毛症」うっさいっ! ストレス原因ッ?!

ま、良いけど。悩みを素直にぶっちゃける相手がいると、改善するらしいしね。


 あ~あ。髪の毛ぱっさぱさ。染めるといためるし。

「染めなければ良いだろう」最近は皆染めているもん。


「髪の毛ならまだ良いが、皮膚が痛むならカラー剤が合わないから即美容師に言えよ」うん。

皮膚につけないようにヘアカラーは使えばいいんだよね「皮膚を傷めるからな」むう。


 ゲヘナとかいいっていうけど。

「ヘンナだろう。それは地獄だ。間違えた名前を言うな。お前は『美俺びおれ』ちゃんか」

全国の美俺ちゃん。強く生きてください。


 シャンプー。いいの使ったほうがいいのかな。

「皮脂がちゃんと落ちていて、保湿しているのなら問題ないのではないか? 変に洗いすぎるのも良くないだろう。ライオンはシャンプーしないがフサフサだ」へぇへぇ。


「お湯とマッサージで九割落ちるそうだぞ」ふうん。まぁ私は伸ばさないけど御母さんに聞いてみようかな。あの美魔女、今でもツヤツヤだし。


 「昔の乙女は米の砥ぎ汁を使っていたそうだ」昔の人も苦労してたんだ。

私は珈琲を飲み終わるとプランタに砥ぎ汁を注ぐ。

新しく買ってきたハーブやパセリはツヤツヤと輝いていた。


 面接いってくるね。

「掃除機にキスするな」いいじゃん。


 ほのかな香りを惜しみながら、私は部屋から駆け出す。

私の名前は昆野こんの澄香すみか。現在再就職活動中。


『特技は珈琲を飲むと、掃除機の言葉がわかることです』

な~んてねっ。

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