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星空の夜

作者: ランデブー
掲載日:2006/08/13

星空の夜、

僕は貴方に告白する。


星空の夜、       僕は貴方の一等星になる。


星空の夜、

僕は貴方の心を奪う。


星空の夜、       僕は貴方の大切な人に。




「でも、自信ないんだよな……。告白するなんて初めてだし、どんな言葉を出したら良いのか分からないし」

「お前何馬鹿な事言ってんだよ? 星空の夜に、輝く町のダイヤモンド、人気が無い展望台……これで告白失敗したら凄いよ!」

「そうだな、終わりだな。こんなに良いムードなのに断わられたら、ショックで立ち直れないかもな……」

「マイナスに考えるな! 後向きに考えるより、何事も前向きに考えろ! 百戦錬磨の俺が言うんだから正しいんだ、覚えとけ!」

「百戦錬磨って……告白を断わられる事?」

「ウルセー! 恋愛の達人である俺様のアドバイスを、ちゃんと聞きやがれ!」

「彼女いない歴=年齢の奴にアドバイスされても、参考になるのなぁ。で……アドバイスって何?」

「彼女の目をちゃんと見てやれ!」










星空の夜、

彼が何かの話をする。


星空の夜、

恋の名所の展望台で。


星空の夜、

私はどうすればいいの?


星空の夜、

彼にちゃんと伝えなきゃ。



「展望台で話って、100%告白よね。マジどうしよう? 私、彼を傷付けるかも」

「だから言ったじゃない! 二股はイケないって」

「悪いのは私なの。親が勝手に決めた結婚相手を、ふらなかったんだから……」

「今からでも結婚相手ふったら? じゃないと、彼がカワイソウだよ」

「でも……結婚式の日程とか決めちゃったし。もう手遅れだよ……」

「そんなの後で考えればいいでしょ? 今は、彼の事だけを考えればいいの! 彼の事が好きなんでしょ? 後悔してもいいの?」

「……そうだね、ちゃんと全てを伝えなきゃ。彼に内緒にしてた事、全部伝えなきゃね」

「頑張れ〜。彼となら、幸せになれるよ! 私は応援してるからね!」










♂♀

星空の夜、

空には満天の星達が。


星空の夜、       冷たい風が肌を撫でる。


星空の夜、

静かな時間が流れていく。


星空の夜、

ドキドキが止まらない。




「ごめんね。忙しいのに急にこんな所に呼び出して」

「忙しくなんてないよ。気を使わないでね」

「うん、ありがとう」

「……」




ビュー




ビュービュー




風の音しか聞こえなく、二人は黙ってしまった。




「…」

なんて声をかけたらいいんだ? 僕が彼女を呼んだんだから、僕が声をかけるべきなのか?


「…」

彼はととも優しいから、私の秘密を知っても怒らないと思うけど、彼が傷付かないか心配だなぁ〜。



男は、

彼女にとても優しい。

女は、         彼にとても優しい。

そんな二人は、実は諸恋いである。しかし、お互い好きだって事を、中々話せない。それは、二人の性格が原因なのかもしれない。



「……」

もし、彼女が先に話そうと思っていたらどうする? 僕が先に話したら、彼女は悲しむに違いない。

だから、彼女の言葉を待とう。


「……」

知ってたんだ、二股してた事。だって、とても真剣な顔付きだし……。

私のせいで、心に深い傷を負わないかなぁ?




ビュー




ビュービュー




風の音しか聞こえなく、二人が黙ってから30分経過。



「……」

「……」




そんな二人の様子を、静かに見守る人物がいた。


「何やってんのよ! さっさと告白して、夜の街に消えなさいよ!」


「アイツ、何で俯いてんだ。俺が言ったアドバイス、忘れたのか?」


茂みには女と男がいた。


「アンタさぁ〜。彼に変な事言ってないでしょうね?」

「変な事は言ってないけど、アドバイスは言ったよ」

「……アドバイス?」

「彼女の目をちゃんと見てやれ! って」

「それ、ヤバいな……。私は、目をそらせ! って言っちゃったよ」


女と男は、固唾をのむ。




街の方からサイレンの音が聞こえた時ーー


彼は彼女の目を見つめ、彼女は彼の目をそらす。


何だか、気まずい雰囲気が生まれてしまった。



「……!」

彼女が、目をそらすって事は……貴方とは今日でお別れって事か?


「……!」

一瞬目が合ったけど、彼は私の行動をどう思うんだろう?



茂みの二人は、

「彼女の視界に入らなきゃ! 目をそられても、諦めちゃイケないよ!」

「さっさとキスして、幸せになっちまえ!」

応援していた。




ビュー




ビュービュー




風の音が徐々に弱まった時、二人は決めたーー



二人同時に話すと。



日にちが変わるのと同時に、思いを伝えると。










静寂が、二人を包み込む。


二人は腕時計を見た。現在の時刻はPM11:59……


あと一分だ。


ドキドキは速度を上げる。



秒針は一定のスピードで、天辺を目指す。


カチッ……カチッ……


もうすぐ、天辺だ。


カチッ……カチッ……






5






4






3






2






1






0






『好きです』






二人は同じ言葉を選んだ。


「えっーー」

「私も、驚いてるよ」




「僕なんかで、本当にいいの?」

「当たり前でしょ? 貴方以外の男性なんて、興味無いしね〜」




「ありがとう……」

「うん」




男は、優しく微笑むと、女を抱き締めた。


女は、男と目が合うと、照れていた。


男は、可愛いなぁ〜と、彼女に言う。


女は、そりゃそうよと、彼に言う。






そして二人は、






愛し合った。

読んでくれてありがとうございました!      恋愛小説というモノを、初めて書きました。    未熟なトコロがあったとは思いますが、スミマセン。よければ、御感想をいただけませんか?皆さんがどう思ったのか知りたいです!

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― 新着の感想 ―
[一言] 文章の書き方とか、物語の進み方・・・ 斬新ですね!! すごく楽しかったです(笑) 恋愛モノだけど笑いの要素があって全部一気に読みやすい作品になってました。 これに比べれば・・・比べる…
2006/08/26 12:19 退会済み
管理
[一言]  とても新しい作品ですね。  男女それぞれのサイドを書くって手法はある意味盲点でした。  「目を見つめろ」とアドバイスされた主人公と「目をそらせ」とアドバイスされたヒロインのくだりが、何故か…
[一言] このような書き方があるのだなぁと驚かされました! 「5・4・3・2・1」のカウントダウンのところなどリアルなかんじがしてドキドキしちゃいましたww 面白かったです☆女の子と男の子のやりとりが…
感想一覧
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