星空の夜
♂
星空の夜、
僕は貴方に告白する。
星空の夜、 僕は貴方の一等星になる。
星空の夜、
僕は貴方の心を奪う。
星空の夜、 僕は貴方の大切な人に。
「でも、自信ないんだよな……。告白するなんて初めてだし、どんな言葉を出したら良いのか分からないし」
「お前何馬鹿な事言ってんだよ? 星空の夜に、輝く町のダイヤモンド、人気が無い展望台……これで告白失敗したら凄いよ!」
「そうだな、終わりだな。こんなに良いムードなのに断わられたら、ショックで立ち直れないかもな……」
「マイナスに考えるな! 後向きに考えるより、何事も前向きに考えろ! 百戦錬磨の俺が言うんだから正しいんだ、覚えとけ!」
「百戦錬磨って……告白を断わられる事?」
「ウルセー! 恋愛の達人である俺様のアドバイスを、ちゃんと聞きやがれ!」
「彼女いない歴=年齢の奴にアドバイスされても、参考になるのなぁ。で……アドバイスって何?」
「彼女の目をちゃんと見てやれ!」
♀
星空の夜、
彼が何かの話をする。
星空の夜、
恋の名所の展望台で。
星空の夜、
私はどうすればいいの?
星空の夜、
彼にちゃんと伝えなきゃ。
「展望台で話って、100%告白よね。マジどうしよう? 私、彼を傷付けるかも」
「だから言ったじゃない! 二股はイケないって」
「悪いのは私なの。親が勝手に決めた結婚相手を、ふらなかったんだから……」
「今からでも結婚相手ふったら? じゃないと、彼がカワイソウだよ」
「でも……結婚式の日程とか決めちゃったし。もう手遅れだよ……」
「そんなの後で考えればいいでしょ? 今は、彼の事だけを考えればいいの! 彼の事が好きなんでしょ? 後悔してもいいの?」
「……そうだね、ちゃんと全てを伝えなきゃ。彼に内緒にしてた事、全部伝えなきゃね」
「頑張れ〜。彼となら、幸せになれるよ! 私は応援してるからね!」
♂♀
星空の夜、
空には満天の星達が。
星空の夜、 冷たい風が肌を撫でる。
星空の夜、
静かな時間が流れていく。
星空の夜、
ドキドキが止まらない。
「ごめんね。忙しいのに急にこんな所に呼び出して」
「忙しくなんてないよ。気を使わないでね」
「うん、ありがとう」
「……」
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風の音しか聞こえなく、二人は黙ってしまった。
♂
「…」
なんて声をかけたらいいんだ? 僕が彼女を呼んだんだから、僕が声をかけるべきなのか?
♀
「…」
彼はととも優しいから、私の秘密を知っても怒らないと思うけど、彼が傷付かないか心配だなぁ〜。
男は、
彼女にとても優しい。
女は、 彼にとても優しい。
そんな二人は、実は諸恋いである。しかし、お互い好きだって事を、中々話せない。それは、二人の性格が原因なのかもしれない。
♂
「……」
もし、彼女が先に話そうと思っていたらどうする? 僕が先に話したら、彼女は悲しむに違いない。
だから、彼女の言葉を待とう。
♀
「……」
知ってたんだ、二股してた事。だって、とても真剣な顔付きだし……。
私のせいで、心に深い傷を負わないかなぁ?
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風の音しか聞こえなく、二人が黙ってから30分経過。
「……」
「……」
そんな二人の様子を、静かに見守る人物がいた。
「何やってんのよ! さっさと告白して、夜の街に消えなさいよ!」
「アイツ、何で俯いてんだ。俺が言ったアドバイス、忘れたのか?」
茂みには女と男がいた。
「アンタさぁ〜。彼に変な事言ってないでしょうね?」
「変な事は言ってないけど、アドバイスは言ったよ」
「……アドバイス?」
「彼女の目をちゃんと見てやれ! って」
「それ、ヤバいな……。私は、目をそらせ! って言っちゃったよ」
女と男は、固唾をのむ。
街の方からサイレンの音が聞こえた時ーー
彼は彼女の目を見つめ、彼女は彼の目をそらす。
何だか、気まずい雰囲気が生まれてしまった。
♂
「……!」
彼女が、目をそらすって事は……貴方とは今日でお別れって事か?
♀
「……!」
一瞬目が合ったけど、彼は私の行動をどう思うんだろう?
茂みの二人は、
「彼女の視界に入らなきゃ! 目をそられても、諦めちゃイケないよ!」
「さっさとキスして、幸せになっちまえ!」
応援していた。
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風の音が徐々に弱まった時、二人は決めたーー
二人同時に話すと。
日にちが変わるのと同時に、思いを伝えると。
☆
静寂が、二人を包み込む。
二人は腕時計を見た。現在の時刻はPM11:59……
あと一分だ。
ドキドキは速度を上げる。
秒針は一定のスピードで、天辺を目指す。
カチッ……カチッ……
もうすぐ、天辺だ。
カチッ……カチッ……
5
4
3
2
1
0
『好きです』
二人は同じ言葉を選んだ。
「えっーー」
「私も、驚いてるよ」
「僕なんかで、本当にいいの?」
「当たり前でしょ? 貴方以外の男性なんて、興味無いしね〜」
「ありがとう……」
「うん」
男は、優しく微笑むと、女を抱き締めた。
女は、男と目が合うと、照れていた。
男は、可愛いなぁ〜と、彼女に言う。
女は、そりゃそうよと、彼に言う。
そして二人は、
愛し合った。
読んでくれてありがとうございました! 恋愛小説というモノを、初めて書きました。 未熟なトコロがあったとは思いますが、スミマセン。よければ、御感想をいただけませんか?皆さんがどう思ったのか知りたいです!




