第六十五話 第一の事件!?
とまあ、色々あって結局同じ部屋………他の客室は使用中ということですし………
「ごめんね未久」
「え…ああ……うん……まあ…」
「………………」
すごく気まずい………さっきのこともあったし………
「………………」
―さ…さっきのは驚いたけど…とってもおいしい場面だったのに………まだまだよ、未久。同じ部屋なんだから……まだチャンスはあるはず………よし!まずはこの空気をなんとかしよう!
「ねぇ!!」
「な、なに?」
なんか強気な未久に驚いた僕。
「桐くんはなんで素子さんの家に?」
「………え〜と……説明すると長くなるんだけど……」
「というわけで……」
「桐くんも?」
も、ってことは…
「わたしもお母さん達が用事で疲れたからご飯はどこかで食べてきなさいって。そしたら、素子さんがうちで食べませんか、と電話してきて……」
「なんで、泊まっていくの?」
「素子さんが今日は五十年に一度のか〇いたちの夜だからやめといた方がいいって」
絶対ウソだよね。
「……風吹いてないよ」
「え!?でも鎌が壁に掛けてあったよ?」
「演技だよ」
「そ……そんな…」
気付かない方も問題だよね。
「おハルちゃ〜ん、もう無いんですか〜?」
「へいへい、ちょ〜っと待ってね〜………あ、もしもし?この大吟醸を……」
「もう寝ようか?」
「え〜」
「なにかやりたい事でも?」
「え〜と…え〜と………と、トランプでも……やらない?」
「じゃあ、トランプしようか」
「…これと………これで…残り二枚で終わり」
「また!?未久強い!!」
今やってるのは、神経衰弱(二人でやると長い)ですけど、未久が十連勝。
「未久、その記憶力を勉強に使おうよ……」
「うん…わたしもそうしたい……」
「そういえば、秋葉はいないの?」
「秋葉ちゃんは……どうしたんだろう?」
いや、聞いてるの僕。
「あ、窓に」
秋葉が凄い形相で窓に張り付いてる。ここ三階………
「キャーー!!!!」
うん、叫びたくなるよね。あの顔じゃ。あ、未久それはイス………
「来るな〜!!」
がっしゃ〜ん。
「あーあ……」
「ふぇ……っぐ……」
泣いてるし。
『お〜い、五月蠅いぞ〜』
あ、隣りの人。
「すみませんでした〜」
「未久、落ち着いた?」
「…うん…」
―できることならずっとこうしてたいけど……
「さっきのなんだったんだろうね?」
「間違いなく秋葉だよ」
「え〜!!秋葉ちゃん!?どうしよ!!落ちちゃったよ!!」
「秋葉だから大丈夫じゃないかな」
「そう……かな」
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