第三十八話 風邪ひいた桐
「熱下がった?」
「37.2℃」
「びみょ〜」
そんなこと言われても……
「そろそろ昼飯ね」
「あ、僕いらないよ」
食欲でねぇ!!……です。
「食べなきゃダメよ!?」
「………はい」
なんか色んな意味で怖かった……
「大人しくしててよ?」
どこか(前回)で聞いたセリフだな〜……
「そんな体力無いよ」
姉さんは真冬に扇風機にあたってても風邪ひかないけど、僕は体が弱いからよく寝込んだんだよな〜……両親が看てくれたこともあったけど、ほとんど姉さんだったっけ……いつもちゃんと看病してくれて…………僕の回想いらない?まあ、そう言わずに……
「誰と話してんのよ」
姉さん、参上。
「お粥とハンバーガー。どっちがいい?」
「お粥」
「じゃ、あたしがハンバーガーね」
「「ごちそうさま」」
姉さんの作るお粥、いつもおいしいです……
「あんた、今あたしのこと褒めたでしょ?」
そういえば、姉さんは鋭いって設定があったような……
「寝てなさいよ」
「わかってるって」
僕はこのへんでおやすみなさい………
桐も寝たことだし、あたし視点になったことだし、学校に連絡いれときますか……
『もしもし?』
「なっちゃん?」
『ああ、春ちゃん。桐君の様子は?』
「大丈夫みたいね。今は寝てるわ」
『そう♪良かった〜。いじる相手がいなくて困っちゃうかと思ったわ〜♪』
「そういうことで、明日は学校行けると思うわ」
『わかったわ。よろしくね』
「はいは〜い」
さ、次は高校に……
『もしもし?』
「あら?その声は素子?」
『おハルちゃん!!なんで今日休んだんですか!?』
「いや〜桐が風邪ひいちゃって〜」
『言い訳はいいです!!桐くんならしっかりしてますから大丈夫です!!学校に来てください!!』
む〜逃げられないか……いや…
「いくら桐でも風邪ひいたらあたしが付いてないとダメなのよ!!」
『……わかりました。学校終わったら寄ります。ではまた』
なんとか言いくるめたわね………なんで学校の電話に素子が?ま、いいわ。
ん〜〜〜?今、何時だろ?六時か………体もさっきより楽になったし、起きても大丈夫かな…………なんか妙に一階が騒がしいような………
「あら、桐起きたの?」
「あ、お邪魔してます…」
「おー、治ったか」
「桐くんも治ったことだし、頂きましょう」
姉さんだけでなく、未久に鏡と素子さんも………僕、感動しちゃいました…………
「桐くん、もう大丈夫なの?」
「うん、気分も良いよ」
「そう……良かった……」
「桐、ノートは氷太と梓に頼んどいたから」
「なんで鏡がやらないのさ?」
「めんどくさいからさ☆」
「おハルちゃんも、ノートは私がとっておきましたから、ほら、写してください」
「え〜〜〜めんどい」
「いいから黙って写しなさい!!」
「は、はい……」
姉さん、陥落。
病み上がりだけど、こんなに騒いで大丈夫かな?とか考えてたけど、今が楽しいから良しとしましょう。
次の日にはもう完全復活ですよ。
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