普通な僕の不条理な日常(36/95)縦書き表示RDF


あたしの体が〜
by春

普通な僕の不条理な日常
作:結李



第三十五話 悪霊退散!?



「水城さん、なにか話したい事は?」
「え〜と……あ、桐さんの好きな食べ物は?」
「え〜と、玉子焼きです」
「あ、良かったら私が作ります」
「あ、ありがとう」
「気にしないでください♪」
ん〜……姉さんの顔であんな眩しい笑顔と敬語は………ミスマッチですね〜…………



「おいしいですか?」
「おいしいです」
「ほんとに!?良かった〜」
今初めて姉さんが可愛く見えました。
「水城さん、あの………」
「なにか?」
「その……姉さんは?」
「あ、意識がないだけで死にはしません。私が離れれば意識が戻ります」
このままでもいいかもなぁ……とか思ってる僕。
「桐さんは、いくつなんですか?」
「今年で11歳です」
「私の方が年上なんですね………すごい不思議ですね〜」
「なんでですか?」
「私より桐さんの方が年上っぽくないですか?」
確かに……………姉さんの顔で言われるとなんかヘンです。



「水城さん、どのくらいで成仏できますかね?」
「私は一生このままでも〜」
一生って死んでますから。
「まぁ、その気になれば今すぐでも〜」
できるなら早く言ってください。
「でも、条件があります」
「その条件って?」
「私に告白してください」
「ほかの方法は?」
「まあ、その分時間がかかります。私が幸せになればなるだけ成仏に近付くみたいです」
幽霊って便利かもね。
「だから、私に告白するか、キスして頂ければ幸せすぎて死ねます」
だから、もう死んでます。それよりこれは、重要問題ですよ。姉さん(顔だけ)に告白かキスですよ?
「大丈夫です。誰も見てません」
いや、そういう問題じゃ………………もう、しょうがない………
「いいですか?」
「いつでも♪」
「ぼ、僕は……ね、じゃなくて、綾のことが……す、す、すすす、好きです!!」
その瞬間、水城さんが微笑み、僕に抱き付いてきました。
「水城さん!?」
「ありがとう……ありがとう………」
水城さん、泣いてる………?
「できれば………キスが良かったなぁ……文句は言えないけど………」
水城さん………
「ほんとにありがとう………さよなら…………私の……好きなヒト………」
「水城さん……短い間だけど楽しかったです……」



一目惚れって、多分嘘だったんじゃないかな……



「姉さん?姉さん?」
「ん?桐?どうしたの?って、あんた、泣いてんの?」
「……うん………」
「何があったのよ?」
「………内緒………」





水城さん………あなたは無事に天国に行けましたか?多分行けましたよね?姉さんにはあの時の記憶が無くなってました。ありがとうございます………僕、まだ生きてるうちにあなたに会いたかったです。そしたら、友達を紹介してました。僕の友達はいい人ばかりなんですよ?きっとあなたとも友達になれましたよ。僕は…………もしかしたら………あなたのことが………いや、今更こんなこと言うのは卑怯ですね。でも、知っていてください………



どうか…届きますように……





「あたしの寝てる間に一体何が〜!!!??」
……いい感じに終わりそうだったのに…………


次回、なにかの見学会











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう