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Girl, Glasses, and Guns/少女と、眼鏡と、銃

作者:冬城カナエ
 「何はともあれ、眼鏡を手に入れることが先決だ」

 銃撃が止まった一瞬。店内のレジカウンターの下に潜り込むなり、男はそう言った。強い力で腕を引かれ、あたしは転んで膝をすりむいていたのだけど、抗議してる場合じゃなかった。いくら学校に行ってないからって、今の状況が相当ヤバイことぐらい、あたしにだって分かる。
「眼鏡? 武器は手に入れなくていいの?」
「銃は持ってる。眼鏡がない」
「何よ、眼鏡、眼鏡って……。他に持ってないの?」
「ない」
ジロリと、男はあたしを睨んだ。黒尽くめの服装は見るからにカタギじゃない。白人で、ちょっと訛りがあるから、たぶんヨーロッパ系の移民だと思う。オシャレにしようとして失敗したみたいなボサボサの黒髪に、瞳は澄んだブルー。40過ぎのオッサンかと思ったけど、意外に若いのかも。
「お前さん、自分がどれだけ大変なことをしたか分かってるか? 俺の眼鏡だぞ。俺は眼鏡がないと、この距離でお前の目がいくつあるか分からないぐらいの近眼なんだよ。銃も撃てない。分かるよな」
「だって、オッちゃんが、あたしのこと攫おうとしてるのかと思ったから」
「オッちゃんじゃない。……マクラクランだ」
男はそう名乗って、ため息をついた。無骨な銃を持ったままの手を、Aマートと書かれたショッピングカゴに引っ掛ける。あたしはさっきと同じようにもう一度謝った。彼の眼鏡を割ってしまったことを。


 何で、彼の眼鏡を割ってしまったかって? 誰だっていきなり後ろから抱きかかえられたらビックリするし、暴れて眼鏡を引っ掛けたりもすると思うんだけど。
 そんなことよりも、今のこの状況。深夜のショッピングセンターで、見知らぬガンマンと二人。あたしたちがギャングに命を狙われてるのには、もちろん理由がある。


 あたしの名前はアンジェリカ。年齢はたぶん15才。“たぶん”っていうのは、ママがわたしを生んだ年をよく思い出せなかったから。ママはキューバから、このマイアミに移り住んだって言ってた。もちろん、あたしはその島国がカリブ海に浮かんでることぐらいしか知らない。
 ママがいなくなってからは、広い広いマイアミ・シティがあたしの家になった。どこに住んだって自由。つまり宿無しになったってこと。
 バーガー・キングの裏口の常連になり、同じような男の子や女の子たちと一緒に暮らす毎日。それなりに楽しい日々が終わりを告げたのは、三日前のことだった。

 その日あたしは、たまに優しくしてくれたり、小遣いをくれるギャングのナイスガイ・グィドに会いに、クラブ“モランデル1986”に行った。時間は日付が変わるか変わらないかぐらい。
 グィドは顔を合わせるなり、あたしにマルガリータの入ったグラスを渡して、裏口から外に追い出した。黒い鼻の頭にいっぱい汗をかいて。グィドはあたしの背中を押しながら、今ちょっと取り込み中なんだ、と囁いた。
 じゃ、待ってる。あたしは従順そうにうなづいて、裏口の階段に座り込んでグィドを待つことにした。マルガリータを飲んだあとは、何もすることがなくて、ただ店の中から流れてくる歌を口ずさんでた。
 音楽が突然止んだのは、それからしばらくたってからだった。不思議に思って裏口のドアに近寄ったら、誰かが猛然と走ってくる足音。あたしの勘がヤバイと告げた。慌てて、近くのゴミ溜めの影に隠れるのと、重いドアが勢い良く開いたのは同時だった。
 出てきた男たちは6人。ヒスパニック系で、そろいも揃って黒い服を着て、手にはマシンガンみたいな大きな銃を持ってる。首や手が赤い。誰かの返り血だ! と、いうことは……。
 ──みんな、殺されちゃったんだ。
 突然、ものすごく怖くなって、しゃくり上げそうになって。あたしは自分の口を手で押さえた。ハートが胸から飛び出してしまいそうだった。身体が震えないようにネズミみたいに丸くなって、息を潜める。彼らが走り去っていくまで。
 足音が聞こえなくなっても、あたしは怖くてなかなか立ち上がれなかった。ゴミ溜めから這い出して、そろそろとクラブの中を覗いてみる。グィド……。小さく彼の名前を呼びながら、店の中に入った。ひどい匂い。
「グィド!」
 ホールの真ん中に倒れてた彼を見つけて駆け寄った。うつ伏せに倒れてる彼の背中に、大きな赤い染みが出来ていた。目を開けたままのグィド。あたしは彼を呆然と見下ろし、そばに屈もうとした。
「……知り合いかい?」
 その時いきなり後ろから声をかけられて、あたしは仰天してキャッと声を上げてしまう。振り返ったらバーカウンターのところに警官の服装をした男が立っていた。ニコリ、警官は微笑んでみせる。
「どこに隠れてたんだい? お嬢ちゃん。怖かったろう?」
「あたし……」
お巡りさんだ。ホッとして彼の方に近寄ろうとして、足を止めた。
 サイレンの音はしていない。男は一人。あたしは正面のドアを見た。内側からカンヌキがかけられてる。他の出入り口は裏口だけ。と、いうことは!
 考えてるヒマはなかった。あたしは、裏口に向かって駆けた。
 もちろん警官が反応して追いかけてきたけれど、あたしの方が速かった。人生のうちあんなに速く走ったことはないってぐらいに、あたしはとにかく逃げた。 

 その後あたしは、友達のところにも行かず、できるだけあそこから離れようとストリートを転々としていた。そして三日間。疲れ果てて、Aマートの裏口あたりを歩いてた時、いきなり見知らぬ男に後ろから抱きすくめられたってワケ。
 ねえ、くどいようだけど。そんなとき暴れるなって方が無理だと思う。あたしの手が当たって、彼の眼鏡が地面に落ちて割れたとき、あたしたちを狙って、銃弾の雨が横殴りに降り注いだ。
 黒服の男、マクラクランはあたしを抱えたままAマートのガラスを割って、中に飛び込んだ。どっかのギャングが見えないところから、あたしの命を狙ってることは明らかだった。そして、突然現れた男、マクラクランがわたしを守ってくれようとしていることも。


「三日前、お前が見たのは、ギャングの“ブラック・ボゥラー”と“アルヴァレス・モブ”の抗争だ」
マクラクランは、ハンドガンの銃底に弾倉カートリッジをはめ込みながら言う。あたしはあたしで、近くから失敬してきたホットドッグをほおばりながら、彼の仕草を見つめている。思えばこの三日間ろくなものを食べてなかったから。
「その襲撃でブラック・ボゥラーは壊滅的な打撃を受けた。しかし世間では、それがアルヴァレス・モブの連中じゃなく、ファーガソンさんの仕業だと噂になっちまってるのさ」
「ファーガソン、って、えっと……マフィアの?」
「マフィアじゃない。“実業家”だよ」
と、そう言いながらもマクラクランは皮肉っぽく笑った。「俺の雇い主を悪く言うもんじゃない。マイアミが犯罪都市だったのは過去の話で、彼はもう足を洗った人間だ。……まあ、今だに、ファーガソンさんを快く思わない連中が、この町に大勢いるってことさ」
彼の黒いジャケットの中にいくつものメタルの輝きが見えた。確かに、武器は足りてるみたい。
「お前はアルヴァレス・モブの連中を見たんだろう?」
「うん、ヒスパニック系の人たちだった」
「もう一度、そいつらの顔を見れば分かるか?」
「たぶん」
「よし」
カシャン。最後の銃に銃弾を補填して、マクラクランは言った。
「お前を無事に、法廷まで連れていくのが俺の仕事だ。だからまずは……」
「眼鏡、でしょ?」
「そうだ。察しがいいな」
ニヤと彼は笑った。法廷っていうものについて、あたしはテレビドラマでやってる以上のことを知らなかったけど。深夜のショッピングセンターで撃ち殺されるよりかは、ずっとマシだと思った。
「二階に、眼鏡売り場があるよ」
「OK、階段はどっちだ?」
「エスカレーター、すぐそこだけど」
「駄目だ。遮蔽が取れないし、恰好の標的になるぞ。階段を探せ」
あたしは、そろそろと立ち上がり暗闇に目をこらす。チュン! 入口に近い方から弾が飛んできたけど、大丈夫。当たらないで済んだ。
「階段、あっちよ」
「どっちの方向だ。時計で言ったら?」
「時計? ナニ?」
「入口の方を12時としたら、8時か、4時の方向か、どっちだ?」
ああ、やっと意味が分かった。「7時の方向?」
「よし、いい子だ」
マクラクランは低い姿勢で立ち上がり、目を細めて自分なりに状況を確認したようだった。
「俺が先に行くから、お前は俺がいいと行ったら移動するんだ。分かったな」
階段のある方を見、彼はもう一度振り返ってあたしの顔を見降ろす。「ええと……」
「アンジェリカよ」
「OK、アンジェリカ。ここを出たらチョコレート・サンデーを奢ってやるよ。クリームがたっぷりかかってるヤツをな!」
言うなり、マクラクランは飛び出した。あたしはその姿を見失うまいと目を凝らす。


 彼が走り出した方向は入口とは反対側。7時の方向に走り出した彼の影を追うように、タッ、タンッ、と銃弾が飛んできた。マクラクランはキレイに床を転がりながら、オレンジの缶詰のタワーの影に半身を隠すと、腕をまっすぐ伸ばした。その手には黒光りする銃。
 彼の銃が唸ったのは三回。入口の方で男の悲鳴が一つ。ガラスか何かが割れる音が二つ。
「早く!」
 マクラクランがあたしに手招きした。あたしは慌てて彼のところへ走った。銃撃はなく、あたしは胸をドキドキさせながら彼の後ろに回り、そのジャケットの裾を掴む。
「クソ」
彼は悪態をついていた。どうやら、今の自分の弾が当たらなかったことに腹を立ててるみたい。何か英語じゃない言葉だった。ブツブツと何かを言ったあと、あたしを振り返る。その手にはオレンジの缶詰。
「アンジェリカ、今からコイツを投げる。投げたら連中が顔を出すから、どこに居るか見てくれるか」
「い、いいけど……。あたし撃たれない?」
「大丈夫だ。俺を信用しろ」
マクラクランはあたしの回答を待たなかった。グッと缶詰を握って、横に放り出す。
 ダンッ、タンッ、タン! と銃声が鳴り響く。怖かったけど、仕方なくあたしは顔を出した。入口の方に影が二つとメタルの輝き。そこでグッとあたしの服の裾を引いたのはマクラクランだ。
「どうだ、分かったか?」
「ええと……、入口の柱のところと、カート置き場の影に一人いるみたいだけど」
「よし。偉いぞ」
軽くあたしの頭を撫でてから、彼はまたオレンジの缶を手にした。今度は二つ。
 今度は前方にポーンと放る。すぐにまた銃声が後を継いだ。ブシュン、と缶が撃たれて中の果汁が飛び散る。しかしそれと同時にマクラクランも撃っていた。顔を半分だけ覗かせ、缶詰のタワーに張り付くように伸ばした銃が火を吹く。今度は四発。ガラスや何かが割れる音の中に、悲鳴が二つ。ドサリという音の後に続いたのは静寂。
「すごい、すごい!」
素直に感心して、あたしは彼のジャケットを引いて微笑んだ。
「マックって、スゴ腕じゃん。眼鏡ないとぜんぜん見えないって言ってたのに。すごい、すごい」
怖くて怖くて心細かったけど、目が見えなくても狙い撃ちができるような男と一緒なら何とかなるかもしれない。あたしは、この時になって本当に生き残れるかもしれないという思いを持ち始めていた。
 マクラクランはというと、何も答えずにあたしをチラと見ただけだった。空になった弾倉のカートリッジを床に落とすと、また新しい弾倉をセットする。
「まだ他の連中が外にいる。今のうちに早く眼鏡を探して、このショッピングセンターを脱出するんだ」
「うん」
「……で、階段はどっちだ?」
「今度は11時の方向よ」
 笑顔になったあたしは、自分から彼の手を握ると階段の方へと引っ張った。


 二階に着いても、明かりは窓から差し込む街灯の光だけ。薄暗い店内は静まり返り、眼鏡売り場をすぐに見つけられるというわけではなさそうだった。
「真っ暗だね、マック」
「おい。どうでもいいが、その呼び方やめてくれ」
ふいに、うんざりしたようにマクラクランが言った。
「まるでハンバーガー屋か、いんちきスコットランド人みたいじゃないか。俺はカナダ系だ」
「そうなの?」
「呼びにくいならケンでいい。……間違っても、ケニーとか呼ぶなよ。俺はアメリカ人は好きだが、なんでもYを付けて呼びたがるところは大嫌いなんだ」
「う、うん。分かった。じゃあ、あたしのこともアンって呼んでよ」
そうあたしが言うと、マクラクランは口を歪めて笑っただけだった。急げ、と一言だけ言い放つと、あたしの手を引いて大股に歩き出す。
「おい、前にあるのは非常口で合ってるよな?」
歩きながら彼が言った。あたしは、うんと返事をする。眼鏡売り場に行かなくていいの? と聞こうと思ったけど、マクラクランは靴下が山積みされたワゴンを回り込んで、スタスタと足早に非常口の前にまでたどり着いていた。
 そこで一度あたしの手を離すと、彼は銃を両手に持ち替え、非常口の窓から注意深く外を覗いた。──物音一つしない。外にも誰もいないみたい。
「こういうときは、まずは逃走経路を確保しとくんだ」
マクラクランはあたしに向かって小声でそう言うと、左手でそっとドアのノブに触れた。

「──しまった!」

 突然、叫んだマクラクラン。あたしは何が起こったのか分からないまま、物凄い轟音を聞いた。
 身体を投げ出されて次の瞬間には、ハンガーに吊るされていたシャツと一緒に床に転がっていた。背中が重い。目を開けて、何がどうなったのか見ようとして初めて、マクラクランがあたしの上に覆いかぶさるように倒れていることに気付いた。
「ケン!」
「……大丈夫か?」
ゆっくりと、彼は身体を起こした。その後ろに見えるのは、夜空と隣のビル。非常口のドアは吹き飛んで、あたりには何か煙のようなものが充満していた。ドアが──爆発した?
 あたしも身体を起こそうと右手を付いて、突然走った痛みに、痛ッ、と声を上げてしまった。血は出ていないのに、どうして?
「どうした?」
「右手が……」
そう、あたしが言いかけた時。突然マクラクランは、懐から銃を出すと身体を反転させて撃った。続けて二発。紳士服のディスプレイに穴が開いたけど、悲鳴はしなかった。
 サッと隠れた影が一つ。マクラクランはそこに向かって、続けて撃った。
「アンジェリカ! 早く、そこのショーケースの後ろに隠れるんだ!」
撃ちながら叫ぶ。あたしは慌てて言われた通りにショーケースの後ろへと隠れようと、立ち上がり走った。その間も銃撃は続いていて、ギャッという悲鳴を背中で聞く。一瞬、マクラクランかと思ったけど、違うみたい。なぜって銃声が止まったから。
 ホッとしたあたしは振り返って、彼の姿を確認しようとした。けど、いきなり誰かに腕を掴まれた。
「キャッ」
そのままあたしは陰に引き込まれ、後ろから首に太い腕を回されガッチリと抱きすくめられた。頭に固いものを押し付けられる。銃口だ。
「アンジェリカ!」
マクラクランは、銃をこちらに向けながら立ち上がった。あたしを捕まえた男は、半身だけ出しマクラクランの姿を見、言った。
「デザート・イーグルか。レトロな銃使ってやがるな、オッさん」
顔は見えないが、声は若い男のものだった。慣れ親しんだスペイン語訛りの英語。
「誰に雇われた? そいつの名前を言えば、オッさんだけは見逃してやってもいいぜ」
「お前さんこそ、どこにオツムを落としてきたんだ? 俺の仕事はその子を守ることだ」
マクラクランは動じた様子もなく、淡々と言った。
「そのまま撃ったら、お前の身体の風通しを良くしてやる。たくさん風穴を開けてな」
「言ってくれるねえ。オレの罠にまんまと引っかかったくせによ……って、オイ、ちょっと待った!」
笑い声を上げようとした男は言いかけて、急に言葉を止めた。あたしを締め付ける力が少し弱まる。
「よく見たらお前、リバティ・シティの?ルクリュ?のオヤジじゃねえか! 何でこんなところにいるんだ?」
言われて、マクラクランは目線を少し躍らせる。
「ああ、そういうお前さんは、いつも女連れで来る兄さんか。奇遇だな」
「マジか? 本当に本人かよ!」
二人は顔見知りみたいだった。あたしは何がなんだか分からなかったけど、この状況を早く脱しなきゃ、とそう思った。そしてそれは今だ、と。
 えいッ。声を発しながら、あたしは靴の踵で、男の足を思いっきり踏みつけた。
「ぐわっ」
 男が悲鳴を上げ、手を緩めた。相手の腕の中からサッと首を抜き、あたしは本能的に身体を伏せて転がるように走り出す。
「アン! 伏せろ!」
マクラクランが横に跳んだ。あたしは頭を抑え、反対側に跳ぶように伏せた。
 ダン! ダッダッ!
 続く銃声。悲鳴。走る音。何かが倒れて割れる音。あたしは耳をふさぎ、轟音の中で震えていた。マクラクランがどうなったのか、心配で心配でしかたなかったけど、顔を上げる勇気が出なかった。
 ふいに腕を取られ、引っ張り上げられる。マクラクランだった。早く、と言いながら駆け出す彼。あたしは震える足をもつれさせながら立ち上がった。
 銃撃は止んではいなかった。強く腕を引かれたと思ったら、マクラクランがあたしを庇うように立って、反撃していた。二発撃ったあと、そこに隠れろ、と鋭く言いながら、あたしの背中を突き飛ばすように押した。あたしは走った。頭の中に銃声がガンガン鳴り響いて、気が遠くなりそうになる。
 もう何がなんだか分からないうちに、あたしたちは大きなボックスの陰にもぐりこんでいた。婦人服の試着室が並んでいるところだ。
 そして、銃撃が止んだ。


「痛いか?」
「うん……。でもこれならしばらく我慢できる」
 あたしの右腕に板切れとTシャツをぐるぐる巻きつけ、即席のギブスを完成させてから、マクラクランは黙り込んだ。ブルーの瞳を伏せ、深く息を吐く。何だか元気がない。あの爆発のことなのかどうか分からなかったけど、彼はひどく落ち込んでいるみたいだった。
 試着室の壁にもたれ掛かろうとして、マクラクランは、痛ッとつぶやいた。さっきのあたしと同じように。
 どうしたの? と聞いたら彼は何も答えなかった。見たらジャケットの背中がボロボロ。きっとさっきの爆発だ。あれで怪我をしたんだ。そう思って声をかけようとしたけど、彼の横顔は人を寄せ付けないような雰囲気を匂わせていた。
 立ったままの無言の二人。マクラクランの手には大きくて無骨な銃。
「──ねえ、ケンはいつもはリバティ・シティに居るの?」
何か話題が必要だ。思い切って、あたしは彼に話しかけた。
「そうだ。店をやってる」
「店?」
「レンタカー屋だよ」
あたしが何か言う前に、マクラクランは続けた。「ラリーが……いや、ファーガソンさんが裏家業から手を引くときに、俺も銃を捨てたんだ」
「引退したってこと?」
「そうだ」
こちらに顔を向けるマクラクラン。
「レンタカー屋になって引退するのが夢だったんだ。夢がかなったって思ってたが、ここにこうやっていること自体、過去からは逃れられないのかもしれんな」
そう言ったあと、マクラクランはあたしの右手を──シャツでぐるぐる巻きにされた手の平をそっと握った。
「ごめんな。お前に怪我をさせちまった。眼鏡がなきゃ何も見えないし、さっきだって調べないでうっかりドアを開けちまった。俺はもうロートルだよ」
「そんなことないよ!」
あたしは慌てて言い返した。
「ケンはよくやってくれてるよ。ケンが来てくれなかったら、あたしこの店の前で撃たれて死んでた」
マクラクランは微かな笑みを浮かべ、あたしを見下ろした。言葉は無かったけどブルーの瞳が、語りかけていた。ありがとう、と。
「あたし、何も持ってないけど……」
それを見たら、胸がいっぱいになって。あたしは彼に抱きついた。背の低いあたしの顔は、彼のお腹ぐらいにしか届かない。身体をギュッと押し付けるようにしてしがみついた。
「ここを出られたら、ケンにお礼したい。何もないから、あたし身体でしかお礼できないけど」
「──おい、何を言ってるんだ」
急にマクラクランがあたしの両肩を掴んだ。強い力だった。えっ、と顔を上げると、彼は怖い顔であたしを見下ろしてた。
「アンジェリカ。そういうことを二度と言うな」
グッとあたしの身体を離し、言う。「お前みたいなコは自分を大事にしなくちゃ駄目だ。簡単に男に気を許すな」
「ごめん、だって」
胸を締め付けられたような気持ちになって、あたしは泣きそうになった。自分に出来る最大のことを言っただけなのに。
 すると、ふいにマクラクランが表情を緩めた。あたしの頭にポンと手を置いてくしゃくしゃと撫でる。まるで子どもに対してするみたいに。
「アン。俺みたいな奴に恩なんか感じなくたっていいんだ。俺たちは大人の論理で、お前を利用しようとしてるだけなんだぞ」
「あたし、子どもじゃ……」
じわ、と涙が出てきて、続く言葉を言うことができなかった。マクラクランがそっとあたしの手に触れる。そのまま彼はあたしを抱きしめてくれた。腰を屈めて、あたしに目線を合わせて。
「よく聞くんだ。この国には証人保護制度というものがある。裁判に出たあと、政府がアンの命を守ってくれる。アンはアメリカのどこかで名前を変えて暮らせるんだ。こんなダウンタウンじゃなくて、もっといいところだ。学校に行って勉強することだってできる」
あたしは彼の背中に手を回そうとした。けど、広すぎて手が届かない。
「10年後だ。10年経ったら、この町に戻ってきな。そして俺の店に来ればいい。お前がやって来たら、その日は店を閉めてマイアミ中をドライブに連れてってやるよ。その頃なら、お前もイイ女になってるだろ?」
 ……だから、泣くな。マクラクランはあたしの身体を離し、もう一度頭を撫でてくれた。
 目をこすってから見上げると、彼はにっこりと微笑んでいた。
「さあ、行くぞ。俺はラリーの下で7年働いたが、一度もしくじったことは無いんだ」
そう言いながら、あたしの怪我をしていない方の手の平を強く握るマクラクラン。
 うん。あたし、ケンを信じる。あたしも彼の手を強く握り返した。


 チッ、と舌打ちしながら、弾倉を入れ替えるマクラクラン。相手は3人ぐらいいるみたいだった。固い石の柱の陰。半額セール実施中と書かれたポスターの下に身を隠すあたしたち。こちらに向かって、雨のように銃弾が撃ち込まれている。欠けた石があたりに散らばって埃を巻き上げる。こちらが不利なのは明らかだった。
 目指すのは眼鏡売り場。しかしその向こうのスポーツ用品売り場に男たちが陣取っていて、一歩も近づけない。壁に立てかけられた大きなサーフボードの陰からひっきりなしに銃口がのぞき火を吹いている。
 突然、マクラクランが顔を上げ、今までと違う方向に銃を撃った。男の悲鳴! 遅れて、そっちを見たら、ショーケースの脇に一種だけ誰かの影が見え、そして消えた。
「クソッ」
 あたしにも分かった。今のは致命傷じゃない。敵はあたしたちを囲むように回り込もうとしてる! このままじゃ、まずい。チラリとこちらを見たマクラクランの目も、そう言っていた。
 だけど今の牽制が聞いたのか、一瞬だけ銃撃が止んだ。
「……おい、レンタカー屋」
埃が舞う中、ふいに声が聞こえてくる。
「分かったぜ、あんたの正体。あのクソッタレのファーガソンに言われてきたんだろ?」
さっきの、あたしを羽交い絞めにした男の声だ。
「ファーガソンの子飼の中に“ピアーズ通りの悪魔”って呼ばれる奴がいたって聞いたことがある。噂によればフランス訛りの白人だって話だ。あんたと特徴がピッタリ一致する」
男は一度言葉を切った。「5年前、マイアミシティ中のギャングが揉めた、あの麻薬戦争のときだ。ファーガソンはピアーズ通りに血の雨を降らせて、きっちり自分の取り分を取った。30人以上を殺し、4つのギャングを壊滅寸前に陥らせてな。……あの事件は、あんたの仕業だな」
 シン、という間がその言葉の後に続いた。マクラクランは銃を両手に持ち替えただけで、何も答えなかった。表情も、目の色も全く動かない。
「オレの兄貴分も、あの夜に死んだ。片腕を吹っ飛ばされてな」
ジャキッという銃を動かす音。
「いつか兄貴の仇を討とうと思ってたが、その仇敵と毎週会ってたとは、とんだお笑い種だぜ」
無言のマクラクランは、一瞬だけ床のあたりに視線を巡らせる。
「今夜はパーティだ。すぐには殺さねえ。手足を撃ち抜いて動けなくしてから、地獄の苦しみを味あわせてやる。悪魔に相応しい死に様をプレゼントしてやるよ!」

 そこで動いたのは、マクラクランの方だった。

 あたしをその場に残し、ふわりと物音もさせずに隣の柱へ移動した。あっ、と思う間もなく、姿を目で追うと、彼は銃を斜め上に向けて撃っていた。二発の銃声。カシャーンと音がして天井の照明が割れて下に降り注ぐ。
「ウワッ」
 男たちの驚いたような声が上がった。マクラクランは柱の陰から全身を躍らせて、撃っていた。ドンッ、ドンッと鈍く重い銃声。誰かが叫んだ。立て直せ! とかそんなようなことを言っている。
 マクラクランはそのまま、もう一本前の柱の陰に走りこんだ。カランと弾倉を落とし、こちらを見る。目を細め、見えないなりにあたしの姿を一生懸命確認しようとしながら、手を軽く挙げて、そこで大人しくしてるんだと言う。
 それに頷こうとして、あたしはふと気付いた。男たちのうち何人かが、スポーツ用品売り場から逃れた。これなら眼鏡売り場までの道が──。
 そう思ったとき、あたしは立ち上がり走っていた。眼鏡売り場へ。
 視界の隅でマクラクランが驚いたような顔をしているのが目に入った。でも、止まらない。
 マクラクランは悪魔かもしれない。何十人もの人を殺してるって、さっきの男も言ってた。彼はあたしを利用しようとする大人の手先にしか過ぎないのかもしれない。
 けど、あたしは彼に恩返しがしたかった。撃たれて死ぬかもしれないとは思ったけれど、彼が死んだらきっとあたしも殺される。だからあたしは走った。

 猫に見つかったネズミみたいに、あたしは跳んだ。廊下に飛び出し、そのまま滑り込むように眼鏡の並んだ台の下に潜った。怪我をした右手が床に当たって、涙が出るほど痛かったけど。こっちに銃弾は飛んでこなかった。
 身体を起こす。眼鏡を──彼に、マクラクランに渡さなきゃ!
 そばの花瓶の下に引いてあった敷物を掴み取ると、手近な眼鏡をいくつか包み込む。
「ケン!」
 力を振り絞って、あたしはその布の固まりを投げた。

 舞うように飛んでいく包み。目を見開いたマクラクラン。
 でも、包みが途中から、ほぐれていった。その動きがスローモーションのように目に映った。──しまった、と思ったけれど。あたしの思いも空しく、敷物はパッと広がって抱えていたものを宙に吐き出した。
 キラキラと少ない明かりに照らされて、たくさんの眼鏡が宙に散乱し床に落ちていく。パリン、パリンと割れて飛び散るガラスの破片。
 そんな……。
 絶望しそうになったとき、ぬっと突き出された黒い袖が視界の中に飛び込んできた。
 床に落ちる寸前の一つの眼鏡を掴んだのは、マクラクラン。あたしを守ってくれる──1人の悪魔。

 悪魔は、くるりと踊るように身体を反転させた。
 そしてまっすぐ横に突き出した腕。重厚な黒い銃。それが──二回、唸るように衝撃を発した。
 あらぬ方向に飛んでいった弾は、柱に当たりチュンッと、跳ね返る。

「どこに向かって撃ってやがるんだ!」
相手の男が声を上げた。「この時代遅れのロートル……」
「ガッ」
他の悲鳴がその言葉を遮った。
「──何だと!?」

 マクラクランはもう一歩踏み出し、今度は銃を両手に持ち替えて反対側に撃った。
 弾はまた柱に当たり、高い音をさせて跳ね返る。
「後ろだ!」
 男が叫んだ。けど、遅い! 前方の棚の後ろで鈍い音と、ウッという声。そして最後には人が倒れこむ音がした。
 次に続くのは静かな間。
 ──すごい。
 あたしは驚きのあまり口をポカンと開けてしまう。マクラクランは、物陰に隠れた相手を、柱に当て跳ね返らせた銃弾で狙撃したのだ。それも続けて二人も。

「悪いが、室内は俺の専門でな」
ジリ、ともう一歩だけ踏み出しながらマクラクランが言った。
「ご期待に沿えず申し訳ないんだが、俺はもう悪魔じゃない。ちょっとだけ銃の扱いに長けた、ただのレンタカー屋だ」
彼はニヤリと笑ったようだった。
「俺は、お客に対するサービスは徹底するように心がけてるんだ」
ゆらり。マクラクランは銃を持つ手を上げる。「……だから、苦しまないように、次の一発で確実に殺してやる」
「ま、待ってくれ」
男が物陰から半身を露わにした。銃を捨て、何も持っていない手を挙げてみせる。
「助けてくれ! オレはもうあんたに危害を加えない。だから見逃してくれよ」
マクラクランは銃を下げた。
 例の若い男は、おずおずと全身を現すと、腰から下げていた銃を外してジャケットを脱ぎ捨た。そして戦意がないことを証明するかのようにへらへらと笑ってみせる。
「オレはマイアミを離れる。それでいいだろ? 明日の飛行機でL.A.にでも……」
言いかけた男に向かって、突然マクラクランは撃った。男は身の毛もよだつような悲鳴を上げた。驚いて、あたしもマクラクランに駆け寄る。
 あたしを見ると、マクラクランは眼鏡の奥で眉をひょいと上げただけだった。見れば、男は両手から血を流して、ウンウンと唸っているだけだ。手の平を撃ち抜いたのだ。
「マイアミを離れなくたっていいし、俺の店に来ても構わん。──お前さんにその度胸があるならな」
そう言い放った悪魔は、あたしの手を取って、何事もなかったかのように微笑した。
「メルシィ・ビヤン」
ありがとう、という意味なのか。マクラクランはそう言うと、あたしの手を引いて非常口の明かりへと歩き出した。軽やかな足取りで、銃を持ったままの手の甲で眼鏡を直しながら。
 緊張の糸がほぐれて。あたしは急に足がガクガクしてきて、マクラクランにしがみついた。抱きついても、あたしの顔が当たるのは、相変わらず彼のお腹。でも、構わなかった。
 必死に彼に掴まろうとするあたしを見下ろして。彼は声を上げて笑った。そして、あたしの頭の上にポンと手を置いてくれた。


 階段を降り立つと、人気のない裏道に出た。ここからどこに行くのだろうと思ったら、こちらに向かって猛然と走ってくる車が一台。あたしがビクと身体を強張らせたら、大丈夫だよ、とマクラクランが言った。
 キキーッと急ブレーキの音をさせて、車があたしたちのすぐそばで止まる。運転席から顔を出したのはアフロ頭の黒人。白い歯を見せてニィっと笑う。
「よう、生きてたか。悪魔」
「何とかな」
マクラクランが答えるのと同時に、後部座席のドアが開く。こちらから顔を出したのは、グレーのスーツを着た白人の男で、熊のように大きな男だった。
 男はマクラクランを見、そしてあたしを見ると、もう一度視線をマクラクランに戻す。
「ご機嫌よう、ミスター・メイプル。ご無事で何より」
仰々しい言葉を、訛りまくった巻き舌で並び立てると、男はニッコリと微笑んだ。
「さ、お嬢様をこちらへ」
「ハッ、変わらないな。ミスター・ボルシチ。クソ弁護士め」
マクラクランは、あたしの背中をそっと押し車に乗るように促した。
「……それにゼットも。相変わらず元気そうだな」
「オレは“ズィー”だ。ゼットじゃねえっつったろ? この、おフレンチ野郎」
三人はニッと笑い、大男とマクラクランは気の合った友人同士みたいに、あたしの頭の上で、手をパンと打ち合わせた。きっと昔の仲間なんだ。あたしはホッとして男の隣に座った。
 あたしが車に乗り込むのを確認すると、大男がふと真顔になった。
「ケネス、君は……」
「分かってる。すこし後片付けが必要だな。この子はアンジェリカだ、よろしく頼むぜ」
「悪魔が天使を連れてきたのかい? 面白いジョークだな」
大男に笑みを返すと、マクラクランはあたしの頭を軽く撫でた。車には乗らずに身体を引いていく。
「えっ?」
その手を掴もうと手を伸ばしたけど、届かなかった。
「ケン、これを持ってけ」
黒人の運転手がイヤホンのついた携帯電話みたいなものを、マクラクランにポンと放った。
「お前みたいにゃローテクには分からねえかもしれねえが、そいつはアイ・ポッドっていうシロモノだ。ちょいと改造して警察無線を傍受できるようになってる。イヤホンをずっと耳に突っ込んどけ。無線を聞きたくなけりゃ、おいらのお気に入りのアーティストを何曲か入れといたからそれを聞きゃァいい」
「助かるよ。ヒップホップは嫌いだがな」 
マクラクランは笑ってそれを受け取ると、イヤホンを耳につけてみせた。すると今度は大男の方が彼に声をかけた。
「向こうの五番街の方にトヨタを置いておいた。君はそれを使ってくれ。それから困ったときはウィルソンかスウェイジという名前の警官を頼れ。そいつらがラリーの息のかかった連中だ」
「OK。じゃ俺は……」
「ケン! 待って」
あたしは身体を乗り出し、ようやく彼の手を掴むことが出来た。
「行っちゃうの?」
「ああ。ここでお別れだ。アンジェリカ」
眼鏡の奥のブルーの瞳。それがまっすぐあたしを見つめてる。
「こいつらは俺の昔の仲間だ。そのデッかいロシア訛りのオッさんは弁護士で、法廷までお前にずっと付いててくれる。だからもう安心していいんだよ」
「やだ、ケンと一緒がいい!」
他の二人がくすくす笑う声がした。けど関係ない。あたしはじっと彼の顔を見上げている。彼は困ったような顔をした。
「アン、いい子だから」
ふいに腰を屈めたマクラクラン。そっと顔を近づけてあたしの頬にキスしてくれた。
「ケン……!」
「イイ女になって帰ってくるんだぞ」
 耳にもキスできるぐらい唇を近づけて。優しく囁くマクラクラン。
 突然のことで、あたしは顔が熱くなった。頭がぼうっとなったときに、ヒュウ。誰かが口笛を吹いた。
 その隙にマクラクランはサッと身体を引いて車のドアを閉めた。笑顔のまま、手を振る。慌てたあたしはドアにしがみつくように外を見た。
「ケン!」
運転手が車を発進した。流れ出す視界の中で、マクラクランの姿が遠く、彼の笑顔が離れていく。
 あたしは窓にしがみつき、窓を開けて顔を出した。危ないからよしなさいだとか、隣で大男が言ってたけど無視した。
 あたしたちの車から目をそらし、身体を向こう側に向けたマクラクラン。
 ゆっくりと一歩ずつ、歩き出す。

「ケーン!」
どうしても言いたいことがあって、あたしは叫んだ。窓から顔を出して。
 マクラクランの背中。黒尽くめの、銃を手にした悪魔の背中は、ぼんやりと光る街灯の下に溶け込むように、小さくなっていく。
「チョコレートサンデー奢ってくれるって言ってたじゃん! 嘘つき!」
 声が聞こえたのか。足を止め、彼は顔を傾けこちらに横顔を見せた。
 すらりと伸びた両手。片手には銃。
 そのシルエットにあたしは目を凝らした。あの背中を目に焼き付けようと、何年経っても彼の姿を忘れないように。
「あたし絶対帰ってくるから! ジェニファー・ロペスみたいなイイ女になって帰ってきたら、ケンに最高の眼鏡、プレゼントするから! だって、今かけてるそれ、どう見ても女モンだから!」
 そこで車が角を曲がり、彼の姿はビルの陰に消えていった。

 それでもあたしは確かに見た。
 マクラクランの横顔と、彼の口の端に浮かんだ失笑を。

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