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092 星田翔五:「星を継ぐ者 その1」

イアン(メルカバーの一人(水瓶)):「僕達を召喚したのは、君かい?」


6つの美しい翼を展げた美しい4人の天使が、逆さまで宙に浮かんだ格好の悪魔を取り囲む。


喜多見:「礼には及ばん、…貴様達の仇敵、星田翔五を引き渡すだけだ。」


イアン:「そう、確かに彼は、旧い友達だ。」



まるで大瑠璃揚羽オオルリアゲハの鱗粉の様な、澄み切った碧空色チェレステの綺麗な髪、シーズーみたいな長い前髪の隙間からキラキラした大きな瞳が見え隠れしている。 端正な顔の造形、中性的でスレンダーな背格好。 


もしかすると、女の子よりも可愛い…男の娘(天使)が、じっと、翔五の事を見下ろしている。


イアン:「久しぶりだね、翔五、元気そうで何よりだ。」


イアン、ジト目で翔五の事を、…睨みつける、


涼子、瑞穂、朋花、背後に各々の魔法陣を発動! …戦闘態勢!



翔五:「イアン、お前達天使ってのは、世界を護る為に配置されてるんだろ? こう言う怪しい余所者よそものを放って置いても良いのか?」


イアン:「確かに、僕達の役割は世界の保全だけれど、…」




イアン:「…でもそれは、「神の造り賜うた世界」の事だ。」


イアン、退屈そうに、…欠伸、


イアン:「「君が作ったまがい物の世界」のイザコザに、干渉するつもりは無いよ。」




喜多見:「なん、だと?…」




喜多見、キョトン顔で、翔五を、…睨みつける、



翔五:「やっぱり! 何か可笑しいと思ったんだ、…お前、知らないで侵略して来てたのか?」


翔五、溜息、…



喜多見:「確かに「ヒトの念」の反応を追って時空転移したのだ、間違う筈が無い。」


翔五:「ナビが旧いんじゃないのか? 「人類」は疾っくの昔に滅亡して、ヴィシュヌが今「新しい世界」を作ってるよ。 コッチは俺がアリアと作った「コピー」!」


瑞穂:「ちょっと、翔五! それ、初耳なんだけど、…そうなの?」



翔五:「ヴィシュヌの奴どうしても世界を再生させるんだって聞かないから、中身の人間をそっくりコッチにコピーして作ったんだよ。」(注、イーヴィル・アイ(邪視眼)エピソード060)



喜多見:「馬鹿な、…」


喜多見、ひっくり返って、頭が上の状態で、宙に浮いている、…



翔五:「馬鹿はお前だろ? 外津神アザトースだっけ?…侵略したのが本物じゃなくて、コピーだって知ったら、間抜けな眷属には、一体、どんなご褒美をくれるんだ?」


翔五:「て言うか、今からでも遅く無いから、作り直し中の「本物」の世界の方に行って来いよ。…て言うか、コッチに来んな!」


メルカバー、憐れみの眼差し、…



喜多見:「構う物か! どうせ「全能の白痴」なアザトースに取っちゃ、オリジナルだろうがコピーだろうがドッチだって判りっこ無い! 今から「本物」の完成を待って忍び込んでも、絶対バレル、見つかる、阻止されるに決まってる!」


喜多見、必死の形相、…



喜多見:「と言う訳で、予定通り、コッチの世界を頂く事にする。」


翔五:「てめえ! そんな半端な仕事してて恥ずかしく無いのか?」


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