++プロローグ++
地上から約1,000Km離れた場所に、球体形の宇宙船は在った。
その船には、全身がメタルで出来た地球外生物が乗っている。
そいつは地球を目前にすると、ニヤリと笑みを浮かべた。
「終わったー」
時計塔の最上階にある生徒会室で、桂 雛菊はそう口にした。
机の上には山積みにされた手紙の入った封筒。彼女は今まで、此処で手紙を書いていたのだ。
これらは全て、ヒナギクに宛てられたラブレターの返事である。
「さてと」
と席を立った刹那、時計塔の前に宇宙船が墜落した。
ヒナギクは驚き、何事かと思いエレベーターで地上に下りた。
「な、何よこれ?」
ヒナギクは目の前の宇宙船に驚愕した。
すると扉が展開して中からメタルの生命体が出て来た。
(な、何この、メタルスラ○ムみたいなの?)
ヒナギク曰く、メタルスラ○ムみたいなのは、ヒナギクを見詰めた。
「一寸、何なのよあんた!?」
ヒナギクの怒鳴り声に近い問いに、メタルの生命体は驚いて飛び退いた。
(同じ言語?)
そう思った生命体は話し掛ける事にした。
「私はこの惑星を支配する為、惑星メタリックから来たメタリック星人だ」
「あなた一人で何が出来るのかしら?まあ仮に出来るとしても、そんなの私が許さないけどね」
目の前の生命体を敵と見なしたヒナギクは、そう言って正宗を召喚した。
「ほう。この私に戦いを挑むとは良い度胸。だが残念だったな。貴様は私には敵わない」
異星人がそう言った瞬間、ヒナギクの姿が消え、頭上に出現した。
「はああ!」
ヒナギクが正宗を振るう。
ビシャッ!
メタルの生命体は攻撃を受けて液体になった。
(あら、随分呆気ないわね)
そう思った刹那、液体がヒナギク目掛けて跳び、体に張り付いて肉体の内側に染み込んでいく。
(か、体が動かない!?)
そして液体が完全に体内に入り込むと、ヒナギクは両手を前に出して握ったり開いたりを繰り返して北叟笑んだ。
(な、何なのよ?何で体が勝手に?)
体を乗っ取られてしまったヒナギク。
この後一体、どうなるのだろうか?
つづく
|