――雨が降ってる
私の心を表すみたいに
ゆっくりとジワジワと
冷たい雫が
髪を
頬を
首筋を
包むように濡らしてく
僕のために泣かないで下さい
僕のせいで傷つかないで下さい
全然、全然嬉しくないです
貴方は涙も綺麗だけど
やっぱり笑顔が似合います
だからそんな風に自分を責めないで
いつもみたいに笑って下さい
それでも貴方は優しいから
自分を追い詰めるけど
それは止めてほしい
どうか誤解しないで
貴方が僕のことで悩むのは
嬉しいけれどそれ以上に
……悲しいです
大丈夫
貴方はひとりなんかじゃない
なぜなら僕は
星になって
そよ風になって
花びらになって
いつでも、いつだって
貴方を見守っているから
前を向いて
流れた涙を拭い
笑って下さい
忘れてとは言えないけど
思い出にして下さい
心の片隅にそっと置いて
時々ふたを開けて
そんなこともあったと
思い返す程度でいいんです
それだけで僕は満たされます
例えば貴方が
いつか素敵な人と出逢って
お互い恋に落ちたら
その人と百年続くような愛を育むことを
僕は祈ります
だからどうか悲しみにうちひしがれないで
こぼした涙の数だけ
心からあふれるような笑顔を
空に映して
そしたら僕も
安心して笑えるから
僕の願いはひとつだけ
幸せになって下さい
この想い…
届いてますか……?
―――気が付けば雨は止み
そよ風が花を揺らして
太陽は雫を輝かせ
青空には大きな虹が架っていた
私はその綺麗な景色に
つい笑いをこぼした
あ…今、空も
微笑んでくれた気がする……
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