苦言
さてアルビオンからアールフに跨がり脱出した俺たちだ
飛行中にギトーと合流した後ギトーはそのままキュルケ達を連れて学院へ
俺はそのまま王都へ行くことにした
後ろのウェールズ王子は落ち込んでいる
俺が急かしたせいかも知れないが父上との会話を今思い出したのか
家宝と変装グッズを取りに行った際に話したらしいがそれは俺の知る所でない
どんなに頑張っても所詮俺は一介の教師
生徒の安全を守るのが精一杯だし王の悩みは王にしか分からない
不用意に刺激しないのが身のためだろう
王都についた後
アールフは人に姿を変え城へ入った
途中少し揉めそうになったが…
「ん?オルトレインじゃないか!!」
門兵が同級生のトライアングルだったのですんなり通して貰った
そういやロリコングリフォン隊と熟女ヒポグリフ隊の抗争はどうなっているんだろ?
セッザールさん率いるマンティコア隊がとばっちりを受けてた筈だけど…訪ねるのが恐いな
また今度にしよう
謁見の際だがアンリエッタ様は涙を流しながらウェールズ王子に抱きついた
2人とも涙ながらだった
暫く抱き合ってからお礼を言われた
ルイズは鼻高々だが…事はそう簡単には収まってはいけない
姫であれ間違った判断は注意しないといけないからだ
「僭越ながら…アンリエッタ様に申し上げたいことがございます」
さて…教師として叱らせて頂きますか
お兄様は突然言い出した
犬…サイトも驚いている
「まあ…何でしょうか?」
姫様も首をかしげている
私達に落ち度は無い筈だけど…
「アンリエッタ様は自分の信頼のおける友人である私の義妹のルイズを派遣しました……この事の危険性にお気づきでしょうか?」
危険性?私達がドットだから?
姫様も分からないみたい
「それは家柄です…ルイズの実家ヴァリエール家はトリステイン最大の貴族です…その娘が王女の……失礼ですが理不尽な密命で命を落としたら…どうなると思いますか?」
姫様がハッとしてサイトが空気を読まずに言った
「ルイズの親父さん達が反乱するかも知れないんだ!!」
んなわけないでしょうが!
と思ったらお兄様は頷いた
えぇぇぇ!?そうなの!
「気付かれたでしょうが…ヴァリエールの不信を買うことは免れないでしょう…ルイズはドットであり、そんな彼女をあの状態のアルビオンに、実家にも伝えず送り込んだら死にに行けと言ってるに等しいです」
姫様は俯いた
「お兄様!!言い過ぎです!!現に生きて帰ってるじゃないですか!!」
するとお兄様は首を振った
「帰ってるからこそだ…裏でどんな危険性があったのか知る必要がある、結果が全てじゃないんだ」
ウェールズ王子も頷かれた
「確かに…家柄は文句は無いが今の状態で送り込むのは不味かったかもしれないな」
王子はそう言われた
「更にあの場に乱入したグラモン家ですが…将軍の筆頭です、最悪2つの貴族が離反する可能性がありました」
姫様は俯いたまま震えている
「姫様、一介の教師の身で敢えて苦言を申し上げましたが…誰しも完璧な人には成り得ません…学んで覚えて応用して成長していくのです…出過ぎた真似をして申し訳ありませんでした」
お兄様は深々と頭を下げた
「いえ…考えてみればその通りですね、ありがとうございました、それと…ウェールズ王子を連れてきてくれてありがとう…」
姫様の優雅な一礼を見て慌てて頭を下げた
こうして私のアルビオンへの密命が終わった
「ご苦労じゃったのオルトレイン君」
オスマン殿が声をかけてきた
「えぇ…どうにか成りました」
同じく報告に来ていたギトーも言う
「そもそも寮から容易く脱走できるのがいけないのだ、もっと見回りを強化すべきです」
……敢えて姫様に言わなかったが最悪ゲルマニアと一戦交わる羽目になっていてもおかしくないのだ
「頭が痛いのぅ…ここまで痛いのは君らが暴れまわっていた時じゃな」
オスマン殿は苦笑いしていた
「ふざけるな!!ワルドが裏切っただと!?」
私は親友であるオルトレインに掴み掛かった
「そうだ!何度も言ってるだろうが!!」
オルトレインの声に悲痛な叫びが混じった
「……あいつが…何故!?」
私達は友だった
同窓会の時にアルフレッドやザルーハ達と友情を誓いあった
なのに……
「……ハーレム造りだとよ……ちくしょうが!!」
オルトレインは敢えて知った時は平生を装っていたようだが学院に帰った際悲しみが込み上げたのだろう
握った拳から血が出ている
げに女とは恐ろしい物だ
ワルドをあそこまで変えてしまうとは…
「いずれ…肩をつけなければな」
私は言った
「あぁ…それがアルグレアの…仲間としての礼儀だ」
オルトレインが頷いた
なぁワルド…私達はこんなにもお前を思っているのにお前はツルペタハーレムを目指すのか?
私はとても悲しい…
「……どうしたの?」
私は思わず恋人に尋ねた
「……悪いねカトレア」
レインは悲しそうに言いました
私は思わず抱き締めました
「悪い…ちょっと泣いていいかな?……友人が凄く遠くへ行ったから」
私はより力を入れました
「どうぞ泣いてください…私はどこにもいかないから、ずっとね」
レインは噛み殺したように泣きました
私達は一晩中こうしていました
最後の2つのシーンは良くできたと思います
オルトレインだって人間です
友人が裏切ったら傷付きます
ギトーも然りです
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