挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
異世界樹~ちょっぴりチートと転生と~ 作者:辻桐 あすら

一章 目覚めたとき、俺は双子葉植物であった。

7/20

七話 生還した獣人、つかの間の…

(ヒーリング!!)
これで20人目。少しずつ残りの負傷者も減りつつ
あるようだ。それと…
「…」
さっきからずっとクォンというケモミミ少女が
俺のことを凝視している…
緊張しちゃうなぁ。ちょっと離れてもらおうと思って、
話しかけてみたりしたのだが、首を傾げられてしまった。
この子のスキルはあくまで会話ではないようなので、
うまくいかないもんだ。

気づけば数時間。ふとステータスを覗くと、
なんと信仰値がモリモリ増えて、600近くまで増えていた。
(ああ、信仰されてるぅ。)
実感はわかないが、喜ばしいことだ。そりゃ、
こんなにたくさん治療してるし、感謝の一つもされていないとね。
って!まだ滅茶苦茶残ってるぅ~~!!
これは、夕方までかかっちゃうかなぁ…意外としんどい。

(はいはいヒーリングっと。)
これでだいたい50人ほど、全員終わったかな?
うおっ!終わったと思うと急に疲労感が…!
むむ?獣人達があつまってきたぞ…?
「ありがとうございます。」「ありがとうございます。」
「ありがとうございます。」
皆口々に礼を言いながら、地に頭を垂れる。
やめて!結構恥ずかしいから!
すると、クォンちゃんが前にでてきて、
「みんな落ち着いて聞いてほしいのである。
 余の力より話神されたということは、この方は、
 神に近しい存在。即ち、世界樹様の芽なのであ~る。
 我々は生を諦めていたであるが、なんの奇跡か運命か、
 再び生きるチャンスを、与えられたのであ~る。
 授けていただいた命よりも重い恩を、
 この生をもって返さねばならぬのであ~る。」
うわっ!すっごい盛り上がってる。傷治しただけなのになぁ。
ていうかクォンちゃん。そんな喋り方するんだね…(困惑)
「まずは余が生贄になるのであ~る!世界樹様!
 どうかお受け取りになられてほしいのであ~る!」
(はっ?)
自らに刃物を突き付けるクォン…!!
(うわ~っ!ちょちょ!落ち着け落ち着け~!
 生贄なんているかっ!とりあえず死ぬのはやめてくれ~!!)
「…?
 世界樹様?余を生贄と欲せざるのであるか?」
(おおっ!よかった…なんとか伝わったか…)
ところが、クォンのその言葉を聞いた瞬間。
「では、私が!」「いやっ!俺が!」
「じゃぁわたしが!」「なら僕が!」
(うお~い!おまえらまて~い!
 なんでどうしてどいつもこいつも死にたがる!
 世界樹は血なんていらねぇよ~~~!!)
クォン達に生贄は必要ないと説き伏せているまに、
辺りはすっかり暗くなってしまった…
この世界の神様はみんな生贄を欲しがるとか
そういう背景があるのか?
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ