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異世界樹~ちょっぴりチートと転生と~ 作者:辻桐 あすら

一章 目覚めたとき、俺は双子葉植物であった。

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二話 投げやりな神とステータスメニュー

自分の転生先が分かったことで取り乱していたものの、
すぐに落ち着きを取り戻した。心臓がないからかもしれない。

『さて、いまから基本的な説明をするわけだけど…
うん。そうだね、何事も、知ることから始めなくちゃ!
そうと決まったら、まずはワンステップ!ステータスと念じてごらん』

(ステータス?念じると何が起きるんですか?)

『百聞は一見に如かず。って言うし、まずはやってごらん』

(ステータスッ!)

念じると、薄い水色の半透明の板のような物が目の前に表示された。
RPGでよく見るステータスメニュー画面のようだ。
ステータスメニューに、軽く目を通す。

左半分には赤、青、黄色のバーが三本並んでおり、
一番下の黄色のバーが薄く灰色っぽくなっていた。
なぜだろうか?
右半分には様々なステータスが所せましと押し込まれていた。
様々な数字がズラリ。ちょっとめまいがしそうだ。

『通常ステータスメニューは自分にしか見られない。
でも君にはスキル《解明》を授けてある。
あらゆるものに対して《解明》と念じることで、
それらの詳細を確認できるよ。
《解明》なら、まぁ大体なんでもね』

(視界が半径1m動くっていうあれも、すきる?ですか?)

『うん。まぁね』

神様は自慢げだ。

(そういえばこの世界の距離とか時間の単位とかって同じなんですか?)

『ああ。君の記憶にある世界と同じだよ。
距離も時間も重さも。
あっ、通貨だけは違うからね』

随分と都合のいい世界だな。
っと、ユグドラシルは思った。

(そもそもすきるってなんですか?)

『その辺のことはおいおい自分でどうにかしてくれ。
君の質問に答えすぎて、ますます時間がない。
いまは最低限しか教えてあげれないよー(棒)』

(え~~!?やっぱり投げやりだ)

『そんなこと言うとこれ以上教えないよ』

(申し訳ない)

脅しは常套手段のようだ。

『よろしい。そんなことより、本当に見せたいのは世界樹タブだ。
そのメニューの右上にある世界樹って書いてあるところをタップするんだ』

(いや、自分腕ないんすけど、タップなんてできないっすよ?)

『ん?ああ、そうだったか(笑)』

神は少しへらへらしている、笑うところじゃないだろ!
やっぱり性格はよくないようだ。

『タップしなくても、念じればいいよ。世界樹タブひらけ~!ってね!』

調子のいい神様だ。いわれた通りに念じてみる。

(おお!)

世界樹タブが開き、自分の姿がバーチャル3Dのようにメニューに展開されている。
上半分にそのバーチャル3D、下半分にたくさんの情報がぎゅうぎゅうずめだった。
よくわからないが、俺の体についての情報が多いようだ。

(これって俺の事みたいですけど…そういえば俺って、
いったいどのくらいの期間をかけて、どのくらい大きくなるんですか?)

『ああ、125年かけて成樹になって、幹は直径500m位になるよ。
完全体になるまでにはもう少しかかるけど』

(ながいっ!!デカイッ!!)

『落ち着いて。君には成長速度×25っていう効果が、
アタシの加護で与えられているから、
5年くらいで成樹になれるよ』

(随分至れりつくせりですね。
その加護っていうのは…教えてくれないでしょうね)

『よくわかっているじゃないか』

どうしよう!なんか腹立つ!!

『そのメニューの一番下に、信仰値っていうのがあるだろう?』

神の言う通り一番下に、
他の情報につぶされるようにして信仰値というステータスがあった。
いまは1,000と記されてあり、千の値であることがわかる。

『それは、君が生きていくのにとっても重要なステータスだ。
君は神格を有していて、たくさんの神的能力を持っている。
今は詳しく説明できないから、また今度。
とにかくそういうわけで一日1ポイント消費しちゃうよ。残量に気を付けてね。
今回は転生した特典として、1,000ポイント入れておいたよ!』

おお、ありがたい!そんなに重要なポイントが、1,000もあるとは。
能力の説明はしてくれないが、しばらくは大丈夫そうだな。しかし…

(これ、生きていくのに必要ってことは入手法があるんですよね?)

聞きたかったのはそれだ。もしも手に入らないとしたら、
死ねと言っているのと同義である。
万が一方法がないと言われれば、どうなることか。

『ああ、もちろん。信仰値をためるには生き物から感謝されるなり、
 崇められるなりすればいいんだ。知能が高い生き物、例えば人間なんかからは
 たくさんもらえるよ』

それはいいことを聞いた。てあれ?

(俺この世界の言葉わかるんですか?)

『もちろん。アタシの力で、スキル《翻訳機能》を授けておいたから、
問題なく会話…君は喋れないから自分の声のことはいいとして、
ちゃんと相手の言葉は翻訳されて聞こえるから安心してね』

へぇ、そりゃよかった。信者を得る手段は何とかなるかもしれない。
ところで…

(この辺町どころか人っ子一人いないんですけど)

『…』

おい神!ふざけているのか!俺詰んだじゃん!

『まぁ…落ち着いてくれ。
君をここに置いたのはある意味運命だ。
いまから君はこの世界に起きることに、目を覆いたくなるだろう。
いけないよ、ちゃんと、まっすぐ見ていてね。
あとのことはステータスメニューを見ながら自分で考えてほしい。
魔物や魔獣に気を付けて、グ、グッバイ…』

(おい?おいいぃぃぃ!?なに!?
意味深なこといって消えやがった!!うおぉぉぉい!
魔物と魔獣だと!ふざけんなあぁぁぁぁぁ!!)

投げやりな神様の声は聞こえなくなり、
また静寂が訪れた。
今の俺には聴覚がないらしい。





なお、ツーステップ目はない模様です。
投げやりな神の講座に、ステップツーはありません(笑)
ユグドラシルは生き残ることができるのでしょうか・・・。
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