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異世界樹~ちょっぴりチートと転生と~ 作者:辻桐 あすら

一章 目覚めたとき、俺は双子葉植物であった。

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一話 俺は・・・双子葉植物?

急に視界が光り輝き、世界が色を取り戻してゆく。
ん、俺はなんで気を失っていたんだ?てか、俺は誰だ?
そんな事を考えていると、徐々に視界の眩しさがひいていき、
はっきりと周りの景色が飛び込んでくる。
そこは、近くに森林が見える、だだっ広~い平原であった。
緑の絨毯じゅうたんの背景に、山々が連なり山脈となっていた。
(アルプス山脈か?それともロッキーか?)
場所を特定しようと、周りの景色から得られる情報を探っていると、
『あー、テステス、マイクのテスト中。繰り返す。マイクの・・・』
(!?)
今の声は!?誰か近くにいるのか?
体を起こそうと躍起になるが、体が全く動かない。声も出ない。
混乱して、すこしばかりパニックになっていると、
『そこ!焦らない焦らない、おちついて。』
(この声の主は誰だ?)
『はーい!神様だよ~』
(!?)
またもや驚愕する。この声の主は・・・
(俺の考えていることがわかる・・・のか?)
まさかとはおもったが、もしかしたら、とんでもないオーバーテクノロジーで、
自分の考えていることがわかるのかも。
『おーい、なんか勘違いしているようだから言っとくけど、
 これはどっかの国の技術の賜物。
 とかじゃなくてほんとにきみの心を読んでいるんだよー。』
どういうことだろうか。ほんとに心を、考えていることを読まれているのか?
(どうして、自分の考えていることがわかるんですか・・・?)
『そんなのかんたんだよー。私は神様だからね。きみの精神に干渉するなんて、
 とっても容易いことなんだ。』
神様だって?そういえばさっきもそんなことを言っていたような気がする。
たった今も、考えていることが読まれたのだ。嘘ではないと思った。
(あ、あの、神様?自分、動くことも喋ることもできないんですけど。)
『あー、それね。実は君には、特殊な転生をさせたんだ。まぁ、あんまり
 長々と話すこともできないから、とりあえず自分の姿を見てみるといい、
 目線を自由に移動させることができる能力を与えておくからさ。』
転生?自分の姿を見ろ?意味が分からない。俺は人間のはずだ。
俺の視線がゆっくりと自分の姿を写すように向き直る。
そこにあったのは・・・何かの植物の、芽だった。
(・・・?)
薄っすらと光り輝く葉のうえに、一滴の水のしずく
美しいプリズムのように、七色に光っていた。
『きみには、前世の社会常識のみの記憶がある。
 それは特殊な転生をさせるためだ。
 きみは、自分のことを人間だと思っているようだが、違う。』
神の言葉に息をのんだ・・・
『きみは、《世界樹 ユグドラシル》だ。』
世界樹・・・?あのゲームや漫画、小説によくある・・・あの世界樹?
おれは、存在しない心臓が、飛び出しそうになった。
おれは、七色に輝く双子葉植物に転生してしまったのだ。
短めで、たくさん投稿します。
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