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人を好きになれない、自分が嫌い

作者: 沖田猫

 もう傷つきたくなくて


 心に進入禁止区域をつくってみたのに


 君は勝手にその足で


 私の懐へと忍び込もうとする



「どうして泣いてるの?」


 君の投げた直球ボールは


 よそ見をしていた私のもとへ


 真っ直ぐ飛んでくる



「なんでもないよ」


 お得意の嘘で君をごまかしても


 私の心は正直で


 新たな傷をつくるだけ



 もう放っておいてと


 自分でボールを引き裂いたのに


 君の後ろ姿を見失わないよう


 必死に目で追いかけている



 人が嫌いで


 泣いていたはずなのに


 人と繋がっていたくて


 また泣いてしまう



 自分勝手な私に


 君はもう一度ふり返って


「悲しくなるのは、生きている証拠だよ」


 と、そっと呟く



 もう誰も必要としないと


 心の中で誓ったのに


 君がそばに居てくれて安堵する


 自分が悲しい

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― 新着の感想 ―
[良い点] すごくすごく共感しました。 丁寧に表現されていて、とても読みやすかったです。 [一言] 人が嫌いなのに人と繋がりたいって思ってしまうのは私も同じで、不安がぐるぐる渦巻いてしまうのは悔しいで…
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