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謎の<みろく石>
アキラは、コンビニから走って戻ってくると、軽く手を上げた。
「お待たせ~。」
それから、素早く電動四輪自転車 に乗り込んだ。
「はいよ、兄貴!」
買ってきたタバコを、ショーケンに渡した。
「サンキュ!」
「あのロボットがいたよ。」
「あのロボット?」
「花火大会で、コーラを買ってたロボット。」
「へ~~ぇ?」
りゅうじが、左右を確認すると、「じゃあ、行きましょうか。」と言い、四人は漕ぎ始めた。
ショーケンが少し遠慮しながら、りゅうじに尋ねた。
「いつも、ここで何をしてるんですか?」
「高野山内を掃除してます。」
「だから、リアカーがあるんだ。」
「こっちに来るときに、頼まれた野菜やタマゴなどを積んで来るんです。」
「作ってんですか?」
「作ってるものもありますが、各寺から頼まれたものを農家から調達して持って来るんです。」
「あ~、そういうこと。」
「ここでは、ご飯も、かまで炊いてます。」
「おいしそうだなあ。でも、手間がかかるんじゃ?。」
ショーケンは、小さい頃の田舎暮らしを思い出していた。
「うちには、お金はありませんけど、人だけはいますから。」
「なるほどね。」
アキラは、歩道の奥にある変な石を見ていた。
「なんだ、ありゃあ?」
隣の甲賀しのぶが、それを見ながら答えた。
「みろく石です。」
「みろく石?」
小さなやしろに、隕石みたいな黒い石が置かれていた。
「なんだか、不気味な石だなあ。」
龍次が声をかけた。
「ちょっと、止まりましょう。」
ブレーキをかけると、電動四輪自転車は、みろく石の前で静かに止まった。
「高野山の謎なんですよ。」
「なんだか重そうで、そういうかんじだなあ。}
「それが何なのか、なぜそこに祭られているのか分かってないんです。嵐の前に妙な音を発するらしんですよ。」
「天気予報みたいな石だなあ。」
上空をカラスが鳴きながら飛んで行った。甲賀しのぶが空を見上げた。
「なんだか、雲行きが怪しくなってきましたよ。」
「高野の大雨と言いますので、急ぎましょう。」
ショーケンが尋ねた。
「村は、遠いんですか?」
「あそこの役場を曲がれば、あと少しです。」
彼らが去った後、みろく石がキュキュっと鳴いた。



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