次の日、日曜日。
上条は、特にどうするということもなく、ごろごろしていた。インデックスはというと、カナミンの再放送を見ていたのだが、それが終わったとたん急に上条にかみついてきた。(まだ弱め)
「いたたたた!な、なんだ、なんでいきなりかみついてくるんだ?さすがに会話もなしに突然されるの 初めてなんだけど!」
「とうまがどこにもつれていってくれないからだよ!!えあこんがないんだったら外にいたって暑さは 変わらないんだよ!」
暑くて暑くて仕方がないので、インデックスの行動は過激になっているのだ。
「今週はいろいろ不幸で疲れたから、ゆっくりしてたいの!」
「不幸なんていつものことだから変わらないでしょ!」
「うわっ今さりげにめちゃくちゃひどいこと言いましたよこのシスター!そんなんで良く修道女とか言 ってられるね。とにかく、今日はだるいからどこにも…」
ガブリ(←さらに強くかみつく音)
「連れてけ~~」
「んぎゃあああ!!やめてやめて、やめてくださいインデックスさん!そうだ、なんかうまいもん買っ てきてやるから、それで許して、な?」
そう上条が言うと、インデックスは少し考えた後、
「じゃあ、チョコレートと、クッキーと、ドーナツと…」
そうして十品ほど言った後、
「あと、〇〇印のバニラアイスを買ってきてくれたら、許してあげてもいいかも」
なんだか結構痛い出費になりそうだな、と思いながら、上条は疑問に思ったことを口にする。
「なんでアイスだけ商品名まで指定するんだ?」
「あれはものすご~くおいしいからだよ。ぜっったいにそれじゃないと嫌だからね」
「はいはい」
こうして上条は、自らの頭部を守るため、スーパーに出かけたのだった。
「…なにもない」
結局、今日は家でだらだらしていようと決めた佐天であったが、昼食を作ろうと思って冷蔵庫をのぞいたところ、ほとんど空っぽだということに気づいたのだった。
「インスタントもないし…おっかしいなあ。昨日ちゃんと見てなかったのかな」
我ながら不覚、と思いながら、なにも食べないわけにもいかないので、仕方なく最寄りのスーパーに出かけるのだった。
スーパーに入った上条は、シスターへの献上品をしたためたメモを片手に次々とお菓子を手に入れていく。
「ドーナツは…これでいいな、安いし。エアコンの修理代も払わなきゃいけないから、なるべく節約す るべし」
もともと無能力者なせいで入ってくる金が少なかった上に、暴飲暴食シスターを居候させ、自分は入院しまくるという状況のせいで、上条家の家計は火の車なのだが、かみつかれて命を失うよりはましだ、と考える上条。なぜか居候との立場が逆転してしまっているのだが、本人は気づいていない。
「後は、アイスクリームだけだな」
よーしあと一つだ、などと意気込んでいくが、上条当麻ともあろう人間が、そんなにうまく事を運べるはずがない。
「まあ、こんなもんでいいかな」
一方その頃、佐天もほぼ買い物を終えていた。こちらも無能力者なので、慎重に品定めをしている。
上条と違うのは、まだ服などを買う金が残るということか。
「せっかくだし、あのアイスクリームも買っとこうかな」
だから、暑い中わざわざ出てきた自分へのご褒美として、アイスの一つくらい買いたくもなる。カートを進め、アイスクリーム売り場に到着。お目当ての品を探すと、
「おお、あと一個!ラッキー」
と、アイスに向かって手を伸ばすと、
「へ?…うわっ!」
全く同じタイミングで手を出した人と、手が重なり合った。
「うわ!す、すみません!」
手を出した人―妙に特徴のあるツンツン頭の高校生(?)が謝ってくる。
「これ、どうぞ」
さらに、〇〇印のアイスを佐天に差し出してくる。
「いえ、そちらがどうぞ」
「いや、俺は他のでいいから。こういうときは男が引き下がるもんだ」
いつそういうもんになったのかわからないが、大好物で、内心とても欲しいので、
「じゃあ、もらっておきます。どうもありがとうございました」
ぺこっと一礼をすると、佐天はレジへ向かった。
帰り道。
「しかし、な~んか印象に残る人だったなあ」
やはりあのツンツン頭のせいだろうか、と佐天は先ほどの少年について考えていた。
「また会ったりなんて…しないか」
上条は、自分の学生寮の部屋の前で立ち尽くしていた。そして、意を決したようにドアを開く。
「た、ただいま~」
「遅いよとうま!」
奥からインデックスが出てくる。
「ほら、買ってきたぜ」
買い物袋をインデックスに渡す。
「わーい!……あれ?とうま、〇〇印のアイスは?」
「いや…その…いろいろ回ったんだけどさ、無かったんだ、すまん!」
そう言って覚悟する上条だが、かみつきが来ない。まさか許してもらえたのか!と希望をもって顔を上げると、
「人をさんざん待たせておいて……なかった?」
単に怒りのパワーを充電しているだけだった。
「いやいやちょっと待って!暑くてイラついてんのはわかるけど、おちつぎゃああああああ!!!!」
上条の断末魔は、一階にまで響いたという…
あとで読み返してみると、やっぱり読みにくいですね…。読んでくださった皆さん、どうもありがとうございます。よかったら次も読んでください。
ちなみに作者の好きな女性キャラは
美琴>>佐天>姫神=オルソラ>五和>吹寄>その他です。
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