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俺の友達の話シリーズ

暗くなる

作者: 尚文産商堂

どんどんと周りは暗くなってきた。

「あちゃぁ、こんなに暗くなるなんて……」

私は家路を急いでいた。

冬に近づいているということもあって、どんどんと日の入りは早くなっている。

そのせいか、同じ時間でも、夏は明るかったのに、今はすっかりと暗くなる。

闇に飲み込まれそうな雰囲気もある、街灯もまばらな路地を早歩きで歩いていると、誰かが向こうからすれ違おうとする。

頭を下げて、やり過ごそうとするが、ふと頭をあげると誰もいない。

すれ違ったわけではない。さほど幅員が広くない路地だ。

すれ違ったとすればすぐに分かる。

では、どこへ……

その時、後ろで遠ざかっていく足音が聞こえた。

こっそりと振りかえると、目の前にいた人だった。

私は背筋が怖くなり、ここから家まで駆けった。

初めてというぐらいに速く。

そして、家の敷地に入った時、ポンと肩を叩かれる。

恐る恐る振り返ると、さっきの人だ。

「……こんばんは」

体温がない、それを感じた私は、その人を突き飛ばして、家の中へと入った。

運がいいことに、以来、その人を見てはいない。

でも、夜で歩くのがトラウマとなった。

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