殺し屋本舗 久住 京香(4/6)縦書き表示RDF



今回は殺しはしません。

殺し屋本舗 久住 京香
作:Daisy Katsura



食いしん坊殺し屋


「またたび!」
私は目が覚めると、いきなり叫んだ。
そこは、警視庁捜査一課の自分の机だった。
「京ちゃん、大丈夫?
うなされてたよ?」
と、髪の長い女性が言った。
彼女は同期の小島 小百合こじま さゆり
私は彼女に、
「大丈夫。怖い夢を見ただけ。」
と、言った。
「そう。なら良いけど。
で、どんな夢だったの?」
小百合は夢の内容を聞いた。
私は、夢の中の自分が殺し屋で、警察に終れて、海外に逃亡したと言うことを話した。
小百合はその話を聞いて、
「怖い。」
と、言った。
全くである。
でも、どこからが夢だったの?
と、疑問に思うのは何故だろうか?
それはそうと、今日は早番だから、帰るとしよう。
私は小百合に、
「またね。」
と言って自宅に帰った。
・・・・・・
私は自宅のベッドで横になっていた。
「何だったんだろう、あの夢・・・。」
私は誰もいない静かな空間で呟いた。
ZZZZZzzzzz.....
「久住、起きろ。」
と、黒崎君の声が聞こえた。
どうせ夢でも・・・って、夢じゃない!
私は飛び起きた。
「やっと起きたか。」
黒崎君は言った。
「く、黒崎君!?な、何か用!?
てか、何で勝手に上がってんの!?」
「はぁ!?
何言ってんだよお前・・・。
昨日から同居してんだろ。」
そうだった・・・。
黒崎君はご家族がいないんだ。
だから私が面倒を見てるんだった。
忘れる所だった。
因みに、黒崎君は探偵である。
けど、本人は煩わしく思って認めてないけどね。
「で、改めて聞くけど、何か用?」
「それも忘れたのか?」
「まだ何も聞いてないよね。」
「言っただろ。
今朝、帰ったら飯食いに行くと。」
「あぁ、その事。
でもどうして?」
「お前が捜査一課の刑事になったお祝いだ。」
「うわーん、嬉しいん♪
黒崎君、あたしにおごってくれるのね!?」
そう言って、私は黒崎君に抱きついた。
だが、黒崎君は振り払って突き飛ばした。
抱きつかれるのが嫌だったらしい。
「あ、ごめん。痛かった?」
と、心配する黒崎君。
「うん、痛かった・・・。」
「ごめん!本当にごめん!」
黒崎君は土下座して謝る。
惨めだ。
「黒崎君、嘘だよ嘘。」
「騙したな?」
黒崎君は睨み付けて来た。
私は笑いながら言った。
「だって、黒崎君いじめると楽しいんだもん。」
と。
「殺すぞ?」
「素人には無理よ。」
「素人?」
やば!
「な、何でも無い!」
危ない危ない。
私が殺し屋だと言う事がバレたら何されるかたまったもんじゃない。
「それよりさ、何処に食べに行くの?」
「決めてない。
何食いたい?」
私は大好物の、
「寿司が食べたい。」
と、言った。
「ショボ。
パーティーなんだから、もっと豪華な料理を・・・。」
「そうねぇ・・・。じゃあ、私がいつも行ってる豪華レストランはどう?」
「そ、それだけは却下だ!」
と、断る黒崎君。
「じゃあ何処なら良い訳!?」
私は膨れて言った。
「カストなんかどう?」
黒崎君は言った。
「カストねぇ・・・。
良いわ、行きましょ。」
私達は、早速、カストに向かった。
・・・・・・
カストには大勢の客がいた。
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」
と、メガネを掛けたウェイトレスが聞く。
黒崎君が
「二名。」
と答えると、
「空いてる席へどうぞ。」
と、ウェイトレスが言った。
案内してくれねえのかよ!?
私はウェイトレスを睨み付けた。
ウェイトレスは、
「お役に立てなくて申し訳ございません。」
と、私に謝る。
え・・・貴方は心が読める超能力者ですか?
ウェイトレスは微笑んだ後、
「人殺し。」
と、私の耳元で囁いた。
「ん。」
と、私は鼻を鳴らす。
この人、私が人殺しだって事知ってる・・・どうして?
何処かで見られた!?
まぁ良いや、後で情報屋に調べて貰お。
私は携帯を取りだし、彼女の顔を盗撮して席に着いた。
「携帯見して。」
そう言って、黒崎君は、私から携帯を奪い取った。
「勝手に触らないで!」
私はテーブル越しに携帯へ手を伸ばす。
だが、黒崎君がひょいと避け、私は顔面をテーブルに打ち付けた。
その間に、黒崎君は勝手にいじり、中を覗いていた。
私は顔を上げ、
「プライバシーの侵害よ!」
と、携帯を奪い取る。
「ちぇっ。」
黒崎君は舌打ちをし、つまらなさそうにメニューを開いた。
「これにしよ。」
と、黒崎君は独り言を言う。
おっと、私も決めなくては。
私はメニューを開いた。
メニューには色んなのが写真付きで載っていた。
お、鮪の山かけ丼があるでは無いか。
私は店員を呼んだ。
来たのは、ウェイターだった。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
と、ウェイター。
私たちは同時に、
「鮪の山かけ丼をお願いします!」
と、答えた。
かしこまりました。」
と言い、ウェイターは調理場に入って行った。
数分後、先ほどのメガネを掛けたウェイトレスがご注文の品を持ってきた。
ウェイトレスは、箸、お手ふき、水、ご注文の品の四つを置くと、その場を去って行った。
「あれ、一人分しか来てないよ?」
「後から持って来るだろ?
久住、先に食べろよ。」
「良いよ、黒崎君が先に食べなよ。」
私はにっこりと微笑んで言う。
「そう。じゃあ遠慮無く。」
と、黒崎君は食べ始めた。
その後直ぐ、私の分が運ばれてきた。
私は箸を取り、
「いっただっきま〜す!」
と、それを箸で口の中に流し込み、噛んで飲み込む。
5秒後、食器は空になった。
「ごちそうさまでした。」
と、私は言う。
それを見て、硬直する黒崎君。
私は目の前で、
「おーい。」
と手を振るが、反応は無かった。
仕方がない。
黒崎君には悪いけど私が貰おう。
私は黒崎君の分を食べ干した。
その後、お勘定を済ませ、黒崎君を負ぶって帰路に着いた。
全く、だらしないんだから・・・。
それにしても、あのメガネの娘は一体?












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