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殺し屋本舗 久住 京香
作:Daisy Wig



警視庁崩壊寸前!?命がけの大脱走!


署に着くと、私は取調室に入れられた。
取調室では、二人の刑事が相手をするらしい。
怖い刑事役と、優しい刑事役とで役割分担がされている。
「うちの課の間宮 篤と、交通課の池田 一男を殺したのは君だね?」
と、優しい刑事は言う。
だが、私は一切答えなかった。
「聞こえなかったかな?
もう一度言うよ。
殺したのは、君だね?」
優しい刑事は、再び聞いたが、私は答えない。
答えるつもり等無い。
ダアン!
私が黙っていると、怖い刑事が机を蹴り飛ばし、
「お前がったんだろ!
正直に吐いちまえよ!」
と、言った。
でも、私は答えなかった。
すると今度は、
「黙ってねえで何か言え!」
と、怖い刑事が言い、私の身体を蹴り飛ばした。
「刑事さん・・・女の子に乱暴ですか。訴えますよ?」
「訴えても構わんが、君は確実に負ける。」
と、優しい刑事。
「そんな事より、お腹空いたんだけど。」
「ふざけるな!」
と、怖い刑事は言って本気で私をぶん殴った。
私はその場に倒れた。
「痛いじゃないですか・・・。」
「お前が言わないからだ!」
怖い刑事は私の腹を思い切り踏みつけた。
「くっ!」
怖い刑事は更に、
「言うまでやるぞ!」
と言って、私の腹を再び踏みつけた。
私は痛みに耐えきれず、
「イヤーッ!」
と、甲高い悲鳴をあげてしまった。
許さない。
パチン!
私は指をスナップした。
すると、優しい刑事がふっと立ち上がり、
「もう我慢出来ねえ!」
と言い、怖い刑事に暴行を加え始める。
そう、私は優しい刑事に催眠術を掛けたのだ。
「な、俺が何したってんだよ!?」
と、怖い刑事。
「可愛い女の子に乱暴した。それが許せない!」
「可愛かったら犯人でも乱暴しちゃいけないってのか!?」
二人の刑事は、取調室で喧嘩を始めた。
私はその隙に取調室を出る。
しかし、次なる難関が待っていた。
取調室の様子を見ている刑事達だ。
「此処は通さんぞ。」
と、刑事が言い、全員で私の行く手を阻む。
「バトルロワイヤル開始だ。」
パチン!
私は指をスナップする。
それと同時に、刑事達は一対一のタイマンを始める。
その隙に、私はその場から立ち去る。
警視庁捜査一課。
取調室を離れ、最初に通る部屋だ。
幸い、他の刑事達はいなかった。
ただ一人、いたのは高木だけだった。
「久住さん・・・出られたんだ。他の皆は見逃してくれたの?」
と、高木。
私は首を横に振り、
「皆、喧嘩してるよ。
その隙に出て来ちゃった。」
と、言った。
「へぇ。そうなんだ。
あ、そうそう。
これ、約束の報酬。」
こ、こんな時に渡されても困るよ・・・。
私は嫌々と受け取り、鞄にしまった。
「高木さん。お願いがあるんだけど、良いかな?」
「良いよ。僕も犯罪者だし。犯罪者同士助け合おう。
で、お願いって何?」
「逃亡・・・。成田空港まで行くから乗せてって。」
「久住さん、海外に逃亡するの?」
「だって、それしか方法が。」
「だったら、空港じゃなくて港だ。
それに、フェリーなら車が乗せられるからね。」
「あ、そっか。
って、高木さんも来るの?」
「何言ってるんだよ。此処にいたらいずれ、僕も殺人教唆で捕まっちゃうよ。」
「分かった。一緒に行きましょ。」
「そうと決まれば、着替えだね。
その格好じゃ、逃げられないからね。
ま、良いや。付いてきて。」
私は、高木に付いていく。
高木は、非常口の前に来た。
「此処から行けば見つかる心配も無い。」
そう言って、非常口を開ける高木。
私たちは、非常階段で下まで降りると、高木愛用の覆面パトカーに乗った。
「じゃ、先ずは事務所に行くよ。」
高木はそう言うと、サイレンを屋根に設置して鳴らし、パトカーを走らせた。
パトカーは、走り出して数分で事務所に着いた。
「着替えたら、直ぐに戻ってきてね。」
と、高木。
私は覆面パトカーを降りると、ダッシュで事務所に入った。
そして、着替えてパトカーに戻る。
「高木さん、お金をおろしたいんで、コンビニに寄って下さい。」
「あいよ!」
高木は、覆面パトカーをコンビニに向けて発進させた。
それから数分、パトカーはコンビニに到着。
だが、予想外の出来事が起こった。
コンビニの窓ガラスに、指名手配として私の写真が貼られていたのだ。
「しょうがない。お金は向こうでおろそう・・・。」
私はそう呟いた。
高木は、その気持ちを察して、パトカーを千葉の港に向けて走らせた。




命がけと言うほど命掛けてない気が・・・。
てか、催眠術も此処まで来ると、黒魔術ですね。

と言う事は、オカルト小説の分類か。












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