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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン2日目)-

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素材がいっぱい

胴体の側面にヒビが入ったリトルじゃないロックゴーレムと、まっさらなロックゴーレムに加えて、リトルロックゴーレムが3体こっちに向かってきた。
ロックゴーレムはわかるんだけど、リトルロックゴーレムはどこから出てきたんだろう。
吹っ飛んだ先にいたのかな?

とりあえずリトルロックゴーレムはストームで簡単に倒せそうだから近くなるまで放置して、先にヒビの入った方を倒そう。
1対1だったら近付かれたとしても戦える……と思う。

「ランス!ランス!ランス!」

鉄の腕を振り回しながら炎の槍を放つ。
ロックゴーレムは腕を交差して防ぎつつ近づいてきて、もうすぐ2段目に登るところだ。

1段の高さは1m無いぐらいなんだけど、ロックゴーレムはずんぐりしてるから、登るためには手を使わないとダメそうだ。
だから、段に手を付いたタイミングで鉄の腕をぶつける。
踏ん張れないだろうし、うまくいけば後ろのロックゴーレムも巻き込んで時間を稼げるからね。

「は?」

ズンッと音を立ててロックゴーレムが2段目に跳び乗った。
後ろにバーニアでも付いてるのかと思うぐらい高く跳んで、手を付かずに登られた。
まさかミヤビちゃん3人分以上もある横幅の岩が跳び上がるとは思ってなかった。

ロックゴーレムは止まることなくこっちに向かって走ってたので、慌ててランスと鉄の腕を放った。
ロックゴーレムはさっきと同じように両手を交差しながら炎の槍を受け止める。
鉄の腕は先に槍が当たったせいで周囲に炎が舞ったお陰かはわからないけど、防がれることなく側面に直撃した。

大量の破片を撒き散らしながら転がるロックゴーレムだけど、横に転がったせいで後ろのロックゴーレムには当たらなかった。
それどころか、この隙に追い抜いてるんだけど、なぜか体にリトルロックゴーレムが3体へばり付いてる。
リトルロックゴーレムだけだと段を登れないみたいだね。

転がった方にランスを放ちつつ鉄の腕を再度振り回すと、こっちの動きを警戒したのか、リトルロックゴーレム付きのロックゴーレムが動きを止めた。
止まってくれたので狙いやすくなったから鉄の腕を投げようとしたら、張り付いていたリトルロックゴーレムの内の1体が、ロックゴーレムの右手のひらに体を伝って移動した。

構わず腕を放つと、ロックゴーレムが下手投げでリトルロックゴーレムを投げて、鉄の腕に当ててきた。
空中で爆散するリトルロックゴーレム。
大小様々な石の破片が地面に降り注ぎ、細かい光を生み出しながら消えた。

リトルロックゴーレムはロックゴーレムにとっての玉なのか。
もしもロックゴーレムより大きなゴーレムがいたらロックゴーレムを投げてくるのかな。
大玉転がしの大玉が投げられるようなものだから、当たると一撃で終わりそうだ。

ヒビの入ったロックゴーレムがランスを受けつつも起き上がったけど、HPは1割を切っていて、後3発ぐらい当てれば倒せそうなので、アザレアはそのまま攻撃させる。
もう一体のロックゴーレムまた走り始めたので、鉄の腕を振り回して投げた。

今度はリトルロックゴーレムを投げず、鉄の腕から伸びている糸を殴るように当て、軌道を逸らしてきた。
ずっと、反時計回りで回転させていたから読まれたのかもしれない。
遠くを攻撃するには横回転の方が糸を伸ばしやすくていいんだけど、読まれるなら縦回転でも攻撃していこう。

「ランス!ランス!ランス!」

手元に戻した鉄の腕を縦に回転させながら、全身にヒビの入ったロックゴーレムに炎の槍3連発を放つ。
全身ボロボロなせいか歩みも遅く、迫る槍に対して腕を上げることもなかったため、3本全部が直撃してHPバーを砕け散らせ、ゆっくりと前に倒れながら光になった。

その間にもう一体のロックゴーレムは前進していた。
もうすぐ1段目に差し掛かるところで右肩に張り付いていたリトルロックゴーレムを左手で掴んで、横投げで投げてきた。
牽制なんだろうけど慌てず縦回転した鉄の腕を飛ばし、空中で叩き落とす。

迫ってくるリトルロックゴーレムは対処できたんだけど、その間に1段目に飛び乗られていたので急いで鉄の腕を回収して、牽制のランスを放つ。
近くなれば大きく迂回するように投げれるから、回しやすい横回転で腕を回す。

「もう掴ませない!ランス!」

ロックゴーレムが左肩に張り付いたリトルロックゴーレムに手を伸ばしたので、リトルロックゴーレムに向けてランスを放つ。
ロックゴーレムが掴む前に炎の槍が当たり、張り付いていたリトルロックゴーレムが後ろに吹っ飛んだので、追撃のためハピネスを山なりに投げる。
飛んでくるだけとはいえ僕にとっては脅威だから早めに倒しておきたい。

「隙あり!」

ロックゴーレムが自分の上を飛び越えるハピネスに気を取られて動きを止めたので、回転させていた右腕を投げた。
当たる寸前に気付かれて左腕で防御されたけど、吹っ飛ばせたし左腕も砕けた。
アイアンゴーレムと同じだったら左腕を回収するはずだから、その時にもう一度当てればいいし、今のうちにリトルロックゴーレムを倒しておこう。

リトルロックゴーレムの近くに落ちたハピネスを操作して何度も切りつける。
やっぱり岩だからダメージが通りにくいんだけど、ハピネスの性能がいいからガリガリと削れる。
起き上がろうとするリトルロックゴーレムの腕を切って分離させ、起き上がらせないようにしながら安全に倒した。
あとはロックゴーレムだけだ。

「え?何でこっちに?」

左腕が砕けたロックゴーレムは、起き上がると左腕に向かわずに僕の方へ走ってきた。
もしかして取れたんじゃなくて砕け散ったから付けれないと判断したのかな。

地面に落ちた左腕は、肩と肘の間が砕けていて、例え繋げたとしても腕としては使えない。
だから左腕を諦めて僕を狙ってきてると思う。

「ら、ランス!」

迫ってくるロックゴーレムに急いでランスを放ったけど、右腕を振って弾くように対応された。
ズンッズンッと迫ってくるロックゴーレムは、もうすぐ跳び上がって、僕のいるところまでたどり着きそうだ。
だから、跳ぶ瞬間か着地を狙うけど、その前にハピネスを引き寄せて背中を切りつけた。

だけど、ロックゴーレムからすると大したことがなかったのか、ハピネスの攻撃には反応しなかった。
HPもよく見ないとわからない程度にしか減ってないし。

そのロックゴーレムは、走りながら右肩を僕の方に向けてタックルの姿勢になった。
このまま地面を砕きながら突っ込んでくるつもりかな?

念のため後ろに下がって距離をあけつつ、ハピネスを手元に寄せる。
鉄の腕はいつでも投げられる状態だ。

「えぇ?!」

ロックゴーレムは段に差し掛かると、勢いそのままに地面すれすれの低空ジャンプをして、僕と同じ足場に乗り、そのまま迫ってきた。

慌てて右腕を投げたけど、何かのスキルなのか肩で弾かれた。
そして目の前に来るロックゴーレム。
タックルをするために下げていた右腕を振り上げ、僕を殴ろうとしてきた。
これに当たるのはダメだ!

「け、堅守!」

うっすらと青い光が体を覆う。
迫る拳。
ゴンッ!!という音をたてたけど、僕の体はその場から動くことなくHPも減っていない。
だけど、青い光は消えたから堅守の効果はなくなった。

次に使えるようになるまで時間があるから、次はこの手を使えない。
急いで距離を取りつつ鉄の腕を回収。
ハピネスで切りつけながら炎を出し、アザレアでもランスを連射するけど、ダメージはそこまでなかった。

2方向から飛んで来る炎の中をロックゴーレムが走ってきて、僕の方に来た。
鉄の腕の堅守は使えるようになってるから一度は防御できるかもしれないけど、迫ってきたロックゴーレムの攻撃に合わせて腕を当てる自信がないので、こっちから攻撃する。

頭の上で横回転していた鉄の腕を、回転したまま右側に持ってきて縦回転にする。
そして、下投げのような角度で飛ばす。

こっちに向かって走っていたロックゴーレムは鉄の腕に反応できず、胴体に拳をめり込ませたけど、倒しきれなかった。
鉄の腕がめり込んだ状態でも歩みを止めず僕に迫り、残った右腕を振り下ろしてきた。

「繰り…《マリオ…》ぐっ!」

急いで鉄の腕との糸を切断して、アイテムバッグからカシンの腕を取り出したんだけど、繰りマリオネットの接続は間に合わず殴られ、地面を転がされた。

「繰りマリオネット!」

180あったHPは残り23まで減ってるけど、うまく距離が稼げたのでカシンの腕に糸を繋いで振り回す。
ロックゴーレムもダメージが大きいせいか、ゆっくりと近づいてくるだけなので、後ろからハピネスとアザレアで攻撃する。

「これで最後だ!堅守!」

カシンの腕の堅守を発動させて、ロックゴーレムのお腹に突き刺さった鉄の腕を狙って投げる。
ロックゴーレムは防御しようと右腕を動かそうとしたんだけど、ハピネスの剣が関節に挟まりうまく動かせなかった。
今から切り離すほどのダメージは与えられないけど、もしやと思ってやったらうまくいった。

うっすらと青く光る腕が鉄の腕に当たってさらに深く突き刺さり、HPバーが砕け散って光になる。
鉄の腕はガランと音を立てて転がり、カシンの腕もガシャっと落ちた。

「あぁ〜疲れた……」

何とか勝てた……。

人形の館(ドールハウス)。クローバー来い。繰り糸(マリオネット)

クローバーを取り出して回復しながら腕を回収する。
アイテムバッグに入れた腕の耐久値が、両方とも半分になっていた。
使い方を考えないとダメだね。
ガントレットのような物を付けようかな。
そうすれば防御にも使いやすいだろうし。

「クローバー、アザレア収納」

HPを回復できたのでクローバーを収納。
アザレアはロックゴーレムに対して有効打が無かったし、MPも大分減ったから一旦収納。
しばらくはハピネスと鉄の腕で進もうと思う。

耐久値を確認した鉄の腕を取り出し、ハピネスを連れて周囲の探索を始めたんだけど、通ってきた所の周辺には特に何もなかったので1段降りることにした。

上から覗き込み、何もいないことを確認してからハピネスを先に降ろす。
その後に鉄の腕を放り投げてから僕が降りる。
重いものを持ったまま1m程の高さを降りるのはバランスを崩しそうで怖い。

1段目には何も無かったけど2段目には採掘ポイントがあったので、ハピネスに両手をつけてツルハシを持たせて掘った。

よく探すと他にもいくつか採掘ポイントがあったのでそこも掘った。
もしかしたら見落としただけで1段目にもあったのかもしれないけど、探すのは帰りでいいや。

3段目には2段目よりも多く採掘ポイントがあったけど、手に入るのは良くて鉄鉱石でほとんどが石ころだった。
まぁ、石でも人形は作れるだろうからいいんだけどね。

段はさらに続いていて、その先には普通の岩場が見える。
さらにどこからか水の音も聞こえてくる。
ロックゴーレムは何とかなったけど、これ以上強いモンスターが出てきたら僕では対処できそうにないんだけど、好奇心には勝てないから行けるところまで行こうと思う。

3段目の採掘も終わったので4段目に降りたんだけど、4段目には採掘ポイントがなかった。
その代わり妙に丸くてツルツルした石が沢山あったので、アイテムバッグ3マス分の297個拾っておいた。

「ん?運営からメッセージ?何だろう」

5段目に降りる直前、視界右下にメッセージが流れ、ステータスバー横のメールマークが震えた。
運営からメッセージが届いたらしい。
丁度いいから放置していたログインボーナスも受け取ろう。
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