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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン2日目)-

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再びゴーレム坑道へ

作った腕はアイテムバッグに入れてるから、外に出るか『性能評価室』に行くかだけど、どうせなら素材も欲しいし北の鉄鉱山に行こうと思う。
でも、その前にアイテムバッグの整理をしたいからアイテムボックスの場所を教えてもらわないと。

「ゼロワンさん。アイテムボックスはどこにありますか?」
「アイテムボックスは『武具制作室』と『塗装室』にありますが、この部屋にはありません」
「そうですか。では、塗装室に行きましょう。武具制作室はごちゃごちゃしてるのでわかりやすい方に行きます」
「畏まりました。アイテムボックスは工房内で共有されていますので、どこで収納しても問題ありません」
「便利ですね」
「はい。それではご案内します」

ゼロワンさんに連れられて塗装室に入り、壁際にある大きなチェストの前に案内された。
見た目は木でできた普通のチェストで鍵は無さそうだ。

「こちらのアイテムボックスは使用者ごとに管理されているので、開けた方ごとに内容が異なります。よって、今後オキナ様がご友人をお連れになっても、オキナ様が収納しているアイテムを持ち出される心配はありません」
「そうなんですか。じゃあ安心して預けれますね」

これでうららさんを連れてきても問題なさそうだし、人を連れてくる職業クエストも進めないとなぁ。
そういえば機織り機のような物を見てない気がするんだけど、武具制作室にあるのかな。

「服を作る設備はどこにあるんですか?」
「武具制作室に道具がありますが、機織り機は現在メンテナンス中のため分解しています」
「そういえばゼロワンさんがここの管理者でしたね」
「はい。なので器材のメンテナンスは私が担当しています」
「大変ですね」

結構な数の道具があるし、それを1人でメンテナンスするのは面倒そうだけど、僕にはできないからゼロワンさんを頼るしか無い。
それに、機織り機もあるみたいなのでうららさんを連れてきたら喜んでくれるかもしれないけど、それを含めて職業クエストのことはあとで考えるとして、今はアイテム整理だ。

考えを切り替えてチェストの蓋を持ち上げると、2つのウィンドウが開いた。
アイテムボックスとアイテムバッグのウィンドウで、アイテムボックスの方はもちろん空っぽ。
アイテムバッグの中からいらないと思われるアイテムを選択して、アイテムボックスに移して行く。
アイコンをタッチしたまま移動させるだけでいいし、複数選択もできるから手間取らなくて済んだ。

食料と回復アイテム、ハピネス達のトランクケース、ツルハシを残して残りの素材なんかはは全部入れたし、これでアイテムバッグの余裕が増えた。
もしも誰かに素材が欲しいと言われても、工房に行けばいいだけだからこれでいいはず。

「アイテム整理が終わったので、街に戻ろうと思います」
「畏まりました。それでは転移室へ参りましょう」

塗装室を出て転移室に移動した。

「それでは行ってらっしゃいませ」
「あー。行ってきます」

転移室に入るとゼロワンさんに見送られたんだけど、そういえばその挨拶だったのを忘れてた。
次に来るときには慣れてると思う……たぶん……きっと……。

転移で視界が白く染まった次の瞬間には、工房へ転移した路地裏に出た。
一応昨日落書きしていた子供がいるか確認してみたけど居なかった。
夜にしか居ない子供なのかな。
イベントっぽいけど、夜に出てくる子供ってオバケっぽくない?
僕はそういうのが苦手だから、できれば近づきたくないから、次に見かけたとしても声をかけるつもりはない。

路地裏を出て、冒険者協会で魔力水を飲み、右腕を作ったときに消費したMPを回復させる。
さっきの場所から工房に行けば、パーツを作るたびに魔力水を飲めるから便利かもしれない。
飲みすぎたら何か言われるかもしれないけど、それはその時考える。
冒険者協会といい関係が築けていたら言われないかもしれないし。

魔力水を飲むついでにクエストを見たけど、良さそうなのがリトルロックゴーレムの討伐しかなかったので、それだけ受けておいた。
クエストの詳細に書かれてる特徴を読むと、ゴーレム坑道に出てきた石の人形のことだった。
あれなら1人でも問題なく倒せるから20体討伐でも大丈夫なはず。
繰り糸(マリオネット)で動きを止められるし、ハピネスでも余裕で倒せたからね。

クエストを受けたから冒険者協会を出て、北の門へ向かう。
ツルハシを買うべきか迷ったけど、全部壊れたら帰ることにしたから追加購入は無しだ。
リトルロックゴーレムから手に入れたツルハシもあるし、鉄鉱石を手に入れるのは鉄でできた人形を作るためで、今すぐ必要ってわけじゃない。
そもそもインゴットが作れないから、作れる人を探すところから始めないとダメだ。
そのためにも鉄鉱石は多い方がいいけど、どれだけ集めればいいかわからないから、今日のところは程々でいいと思う。

北の門から出て畑エリアを越えたので、アイテムバッグからカシンの腕を取り出す。
まずはブラウンラビットで試そうと思う。

「繰りマリオネット

いつでも投げられるように糸を繋げておく。
接続確認のため手を開閉したり、チョキにしてみても問題なく動作したので、これを使えばモンスターを掴むことができるかもしれない。
ハピネス達の手は小さいから、掴んで投げるのには向いてないんだ。
その点この腕ならモンスターの腕や足を掴んだまま腕を振り回せば、モンスターごと振り回せるし、叩きつける瞬間にスナップを効かせばダメージが上がるかもしれない。
他にも、飛んでるモンスターを地上に落としやすくなる。
腕だけでも結構使えそうだ。

しばらく歩いてるんだけど、ブラウンラビットが見つからない。
まだ、北の鉄鉱山というかゴーレム坑道に向かう人が多いせいで、途中のブラウンラビットが狩られる現象は続いてるみたいだ。
さっき街に帰ったばかりだから仕方ないか。

ブラウンラビットに遭遇することなくゴーレム坑道に着いた。
アイアンゴーレムがいるところまで進むので、ランタンに火をつけて中に入る。
来る途中はカシンの腕を抱いてるせいか、チラチラと見られることはあるんだけど、ミヤビちゃんと歩いてる時ほどでは無いから少し気楽だ。

「もう少しで1本削れるぞ!」
「腕狙っていけー!」
「そろそろ腕が落ちるぞー!」
「ちゃんと攻撃後の隙狙えー!」

バトルフィールドを囲んでる人達が、中で戦ってる人に向けて色々叫んでいる。
どうやら腕を攻撃し続けると落ちることが判明したらしい。
もう少し見ていたい気もするけど、僕は坑道に行きたいんだ。
どうすればいいのかな。

「あの、すみません」
「なんですか?」
「あのゴーレムと戦わずに坑道に入る方法ってないんですか?」
「あるぞ。向こうに行きたいならバトルフィールドに触れればいい。そうすれば逆側に出られる」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「おう」

ジッと観戦してる人に聞いてみたら教えてくれたので、言われた通りバトルフィールドに触れてみた。
すると工房へ移動するときのように視界が視界が白く染まり、次の瞬間には目の前に僕が人形を使ってミヤビちゃんを下ろした壁があった。
後ろを振り返るとアイアンゴーレムと戦ってるパーティや、その戦いを見て野次や声援を飛ばす人達が見えので、逆側にこれたらしい。

壁に沿って右に進み、少し老朽化しているハシゴを登って壁の上に立ち通路を進む。
しばらく歩いていると足場が組まれた採掘場に着いた。

見回してみると他に人がいないので、別の場所で掘ってるのかもしれない。
リトルロックゴーレムも居ないし、石の小山に光が集まる様子もない。

ミヤビちゃんとここにきた時は、少し探索した後リトルロックゴーレムが生まれて、その後について行ったらアイアンゴーレムと戦う羽目になったから、まだ見てない所を探索しつつリトルロックゴーレムを探そう。

確かあの時は採掘場に入ってきた所から左の壁沿いに探索して石の小山を見つけたから、逆から入った場合の左手側はまだ探索してないはず。

壁沿いに進んでいくと小さいながらも真っ直ぐに伸びたトンネルがあった。
先を覗くと足場が作られてるのが見えるので、別の採掘場なのかもしれない。
とりあえず進んでみよう。

小さなトンネルはすぐに終わり、さっきの採掘場の2倍近い広さの採掘場に出た。
ここには所々リトルロックゴーレムがいたので、やっと戦えるよ。
見る限りでは他に人が居ないので、いざとなったらハピネス達も使いやすいし、試すにはもってこいだ。

ざっと見ただけでも30体ぐらいはいるから、ここにいるリトルロックゴーレムを倒せばクエストもクリアになる。
でも、まずは腕の性能を確かめるために一体ずつ確実に戦っていこう。
工房内のアイテムボックスはゼロワン達も使用できますが、それぞれで管理されているため誰が何を持っているのかわかっていません。
バラした機織り機はメンテナンスしているパーツを除き、全てゼロワンのアイテムボックスに入っています。
メンテナンス中のパーツはゼロワンのアイテムバッグです。
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