挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン2日目)-

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

75/257

鉄鉱石の守護者 討伐

ミヤビちゃんと手分けして石の人形を2体残そうとしたけど、僕とミヤビちゃんの連携がうまくできなくて残り1体にしちゃったので、また15体まで増えた。

石の人形はこっちを攻撃するだけじゃなくて、アイアンゴーレムの攻撃をアシストするように動いて来るんだよね。
石の人形の攻撃を避けていたら、いつの間にかアイアンゴーレムが近くにいたり、アイアンゴーレムが剣で岩を弾いて飛ばしてくるんだけど、その岩に合わせて石の人形も石を投げてくるんだよね。

1番嫌だったのが、アイアンゴーレムと近づきすぎたから走って距離を取ろうとした時に逆側から石の人形が飛び込んできたことだね。
踏んづけちゃって、バランスを崩して転けたよ。
回してた右腕が転けた拍子に別の石の人形に当たったから良かったけどね。

ミヤビちゃんも同じような目にあったんだけど、シロツキに乗って飛ぶことで回避してる。
僕は飛べないから岩や天井に糸を付けて吊り下がろうかと考えたんだけど、石を投げられる的になるだけだからやめた。
天井から吊り下がって周囲から石を投げられるなんて嫌だからね。

僕が逃げ回りつつミヤビちゃんが攻撃することで、何とか石
の人形を2体にすることができた。
あとは、石の人形に攻撃を当てないようにしながらアイアンゴーレムを倒すだけだ。

そのアイアンゴーレムは右腕を持った僕を執拗に狙ってくるので、立ち回りは楽そうに見えるんだけど、近づくと左腕の剣を振り回してくるのでミヤビちゃんが近づけないし、アザレアの放つボールは石でできた剣で弾かれてダメージが無いみたいなんだよね。
クローバーのパチンコでチマチマ削ってるけど、このままだと何時間もかかりそうだし、先にMPが切れちゃうよ。

ミヤビちゃんが高速で飛び回りつつ、すれ違いざまに槍で突くんだけど、そこまで有効だじゃ無いみたいで10回突いても1割減ってないし、ミヤビちゃんのMPもいつまで保つかわからない。
とりあえずあの剣をどうにかしないと。

怖いけど、アザレアを抱えてアイアンゴーレムに近づく。
アイアンゴーレムは僕に向けて剣を振ってくるので、少し後ろに下がって避ける。
ギリギリのところで振らせて、空いた背中をミヤビちゃんに攻撃してもらう。
アザレアを抱いてるのは、いざという時のバリアのためだよ。

「ミヤビちゃん!背中を攻撃して!」
「はい!螺旋槍!」

上から降ってきた剣を避けたら、シロツキの飛行速度を乗せたスキルによってアイアンゴーレムの胸が貫かれた。
砕け散る鉄鉱石。
だけど、アイアンゴーレムは一歩足を踏み出し、剣を地面に刺すことで倒れることなく耐えた。
ダメージは1割半ってところだね。

「ん!抜けません!」

左腕を内側に回してるせいか、体が締まってミヤビちゃんの槍が抜けなくなったみたいだ。
ミヤビちゃんはアイアンゴーレムの背中に足をつけて、槍の柄を引っ張っている。
アイアンゴーレムは槍を抜かせないためか、そのままのポーズで固まっているね。
もしも右腕があれば、突き出ている槍先を掴まれてそうだよ。
しかも、ミシミシと締めつける音がしてるから、槍を壊すつもりなのかもしれない。

ミヤビちゃんが手を離したら背中から落ちていって、槍を回収するすべがなくなりそうだし、かといってうまく槍を抜く方法がわからない。
右腕を槍にぶつけようとしても左腕や剣が邪魔だ。
左腕をどうにかすれば締め付けれなくなるのかな。
やってみよう。

アイアンゴーレムの左腕めがけて、回転させていた右腕をぶつけた。
右腕は左肩に直撃して、その肩を砕いた。
そして限界がきたのか右腕も砕けた。

「きゃっ!」

肩を砕かれて吹っ飛ばされたアイアンゴーレムを締めつけることができなくなったのか、ミヤビちゃんを槍ごと振り落として地面を削った。
残されたのは地面に突き刺さった石の剣とそれを握る左腕と右腕の残骸。
HPが5割を切ったアイアンゴーレムだけだ。
どうやら石の人形はアイアンゴーレムを吹き飛ばした時に巻き込んで倒してしまったみたいだね。
でも、剣を持ってないせいか追加で呼び出さないみたいなので、石の人形の追加はない。
嬉しい誤算だよ。

繰り糸(マリオネット)!」

砕け散った右腕の代わりに、剣を持った左腕に糸を付ける。
腕だけじゃなくて剣の重みもあるせいで、全然動かない。
踏ん張って腰を落とし、手首を掴んで全力で引っ張ると少し動いた。

「ふんっ!」

何度か引っ張ると、剣が地面から抜けた。
左腕の重さに剣の重さが増えてるけど、まだ何とかなりそうだ。

アイアンゴーレムはゆっくりと立ち上がり僕を見ている。
両腕を奪われたんだから怒りもするよね。
攻撃手段は蹴りしかないと思うけど。

そう思った瞬間、アイアンゴーレムが大きく飛び上がり、その勢いを利用して地面を踏み砕いた。
僕とミヤビちゃんのどちらでも無いところに落ちたのでダメージはなかったけど、踏み砕いたことで岩が隆起していたし、振動でフラつく。

アイアンゴーレム隆起した岩の中に居て、外からの攻撃は岩が邪魔になりそうだ。
岩のバリアみたいなものかな。

幸いこっちにはミヤビちゃんが居るから空から攻撃できるし、僕も左腕を振り回して斜めに放てば岩を超えて攻撃ができる。
ミヤビちゃんがシロツキに乗って飛び立ち、左腕を振り回そうとしたところで、アイアンゴーレムが岩を蹴り抜いた。

「うわっ?!」

蹴られた岩は真っ直ぐ僕の方に飛んできたので慌てて飛びのいた……というより剣を持った左腕の糸を短くして無理やり移動した。
重くて助かったよ。

アイアンゴーレムを見るとまた岩が飛んできた。
移動したから、別の岩の射線上に出ちゃったんだね。
慌てずに回転させていたアイアンゴーレムの左腕で持ってる石の剣を地面に突き刺し、その影に隠れる。

真っ直ぐ飛んできた岩が石の県の腹に当たると、剣が砕かれた。
その向こうから砕けた岩の破片がたくさん迫ってきたので、とっさにアザレアの拒絶の壁(嫌い……)を発動させる。
MPを150つぎ込んだ。

発生した半円状の魔力の壁は岩の破片を弾いてくれていたんだけど、徐々にヒビが入り砕け散った。
そして、残りの破片が僕の体に突き刺さる。

体を丸めることができたので、アザレアを破片から守ることができた。
もう一度拒絶の壁(嫌い……)を発動すればよかったんだけど、壊れそうなバリアを見たらその考えが浮かばなかったよ。

クローバーを僕のところに来させて回復させる。
その間に左腕を回しつつ、アイアンゴーレムに牽制のボールを放つ。
ミヤビちゃんは空からアイアンゴーレム攻撃しているし、トバリはアイアンゴーレムの体に張り付いて囓ったり、尻尾を叩きつけて攻撃していた。
腕がないからその方法で戦えるんだね。

「えぇ?!」
「ミヤビちゃん?!」

ミヤビちゃんがアイアンゴーレムに突っ込んで行いくと、アイアンゴーレムが頭突きで応戦した。
その攻撃はシロツキに当たり、乗っていたミヤビちゃんごと地面にぶつかった。
勢いがあったせいか隆起した岩の外側に落ちたので追撃はすぐに来ない。
なので急いでクローバーを向かわせ、ミヤビちゃん回復させる。

ミヤビちゃんのダメージは落下だけなので少なかった。
なので、ミヤビちゃんの次はシロツキだ。
動けてるから戦闘不能になったわけじゃないと思うんだけど、アイアンゴーレムの頭突きだから結構なダメージを受けてそうだよ。

「危ない!」

アイアンゴーレムはミヤビちゃんに向けて隆起した岩を蹴ろうとしていた。
とっさに振り回していた左腕をアイアンゴーレムめがけて放つ。
左腕は斜めに飛んでいったので、蹴られた岩を巻き込んでアイアンゴーレムに当たり、蹴った体勢だったアイアンゴーレムはバランスを崩して倒れた。

土煙が上がる隆起した岩の中を見ていると、左腕に付けていた糸が千切れた。
MPは100を切ってたけど0ではなかったので、糸が切れる理由がわからない。

土煙が晴れると、鉄鉱石の数が減りヒビ割れた左腕を付けたアイアンゴーレム居た。
その手には石の剣はなかったけど、また出されたら石の人形が補充されてしまう。

残りHPは1割と少し。
アザレアだけだと倒しきれるかわからないけど、マナポーションを飲んでなんとかするしかない!

マナポーションを飲んだ後ランスを連射する。
徐々に減っていくアイアンゴーレムのHP。
だけど、アザレアの攻撃を無視して地面に左腕を突き入れる。
隆起した岩影に隠れてしまったのでランスを当てることができない!

「螺旋槍!」

アザレアを放り投げるか迷った瞬間、シロツキに乗ったミヤビちゃんが飛び降りつつスキル放った。
槍はアイアンゴーレムの首に刺さり、体の内部を貫通していた。
そして、HPバーが砕け散ってアイアンゴーレムが光になって消えた。

「痛っ!」

アイアンゴーレムの体に突き入れた状態だったミヤビちゃんは、アイアンゴーレム消えたことで空中に投げ出されて地面に落ちた。
少しダメージがあったね。

ミヤビちゃんが立ち上がってこっちを向いたと同時にウィンドウが表示された。
レベルアップかと思ったら別の内容が書かれていた。

『本メッセージは北の山にある坑道を解放したプレイヤーにのみ表示されています。

鉄鉱石の守護者を倒したことにより山の麓に南北に貫かれたトンネルが解放されます。
解放者は北の山に名前をつけることができますので、パーティで相談の上、パーティリーダーのウィンドウ下部にある入力フォームに入力の上、決定ボタンを押してください。
※一度決定すると変えることはできません。

名前が決定し次第、日本サーバーのプレイヤーに向けて告知メッセージが送信されます。』

僕とミヤビちゃんは互いに見つめあった。
山とトンネルの名前……すごく面倒だよ……。
名前って悩みますよね。

リザルトは次話です。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ