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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

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戦闘訓練

ブックマークありがとうございます!
予約投稿時点で300件超えてて焦りました!

これからもよろしくお願いします!
スキルを確認した結果、今すぐ使えるのは繰り糸(マリオネット)だけだということがわかった。
しかも、相手が生物だったら抵抗される可能性があるスキル。
ブラウンラビットは生物だから抵抗されるんじゃ……。

「どうだ?使えるのはあったか?」
「基本的に人形がないと使えないスキルばっかりだけど、今の時点で使えるのはあるよ」
「じゃあそれ使ってやってみようぜ!」
「わかった」

僕の返事を聞いたナックルは、また石を拾って投げた。
そしてさっきと同じく「きゅっ」という鳴き声が上がり、茶色い耳が草むらから飛び出る。
なんで居場所がわかるの?
それもスキルなのかな。

「えっと、スキル名を言えばいいんだよね?」
「そうだ!」
繰り糸(マリオネット)!」

スキル名を言って瞬間、右手の人差し指からうっすらと輝く糸が出た。
手のひらから出ると思ってたので、空へと放たれた糸は力なく地面に落ちる。
えっと……。
どうすれば……。
あ、消えた。

スキルが不発だったのかな。
MPが5しか減ってないから、維持の消費はしてないね。
ナックル達を見るのは嫌なので、今度はブラウンラビットに人差し指を向ける。

繰り糸(マリオネット)!」

今度はブラウンラビットに向かって糸が飛んだ。
結構な速さで糸がブラウンラビットに直撃して、糸と同じ光が徐々にブラウンラビットを覆っていった。
ブラウンラビットは、全身が光に包まれた後微動だにしなくなった。
もしかして成功?
視界左上を見ると6減ってたので、維持の分も消費してるみたい。

「成功したよ!」
「そうか!で、どういう状況なんだ?攻撃していいのか?」
「えーっと。操れる状態だと思うんだけど……」

とりあえずやってみようか。
糸を引っ張ってみると、ブラウンラビットがちょっと浮いてこっちに引っ張られた。
左に勢いよく振ると、糸に引っ張られるように地面を転がった。
これを操ってるとは言えないよね。

「オキナ……これは攻撃なのか?」
「一応ダメージは入ってるみたいですけど…」
「無抵抗なモンスターを引きずり回す職業なんですか?」
「いや……違うと思うよ」

3人はちょっと引いていた。
マサムネちゃんのいう通り、ブラウンラビットの頭上表示されているHPバーが1割ほど減っていた。
一応操れる状態だとは思うんだけど、動かし方がわからないんだよね。

「無抵抗な状態なんで私たちからすれば楽に倒せそうですけど……ちょっと抵抗ありますね。ふっ!」

マサムネちゃんは悠々と近づいてブラウンラビットの首元を狙って抜刀攻撃を放った。
真っ赤な派手なエフェクトが首筋から表示されて、ブラウンラビットのHPバーが砕け散った。
首は落ちなかったからまだましなのかな。
ただ、血塗れ(ブラッディ)の理由が垣間見えた気がする。

「さっきのエフェクトはすごかったね!」
「クリティカルだからね!」
「マサムネはクリティカルを連発することで有名になったからな。真っ赤なエフェクトを撒き散らしながら戦うから剣鬼とも呼ばれてたぞ」
「私に付いた二つ名はブラッディガール、クリティカルガール、剣鬼、女王様だっけ?」
「エセ大和撫子もあるぞ」
「ぐっ……それもあったね……」

さっきの派手なエフェクトはクリティカルだったんだ。
それを連発するマサムネちゃんはすごいんだけど、エセ大和撫子って……。
みんな考えることは一緒なんだね。
黙ってたら綺麗だし和服も似合うんだけど、口を開けばアホなこと言ったり、気を許してない相手には罵詈雑言の嵐だからね。
夢を見た上級生が心折られてる光景をよく見た。

「うっし。もう少しブラウンラビット狩るか!次はミーシャちゃんも攻撃してみなよ。オキナは拘束よろしく」
「わかりました!」
「了解」

またナックルが石を投げてブラウンラビットを攻撃して呼び寄せる。
本当にどうやってるんだろう。
投擲スキルと察知スキルとか?

「オキナ!」
繰り糸(マリオネット)!」

目の前まできたブラウンラビットに繰り糸(マリオネット)を使う。
今度は最初から指を向けてたので、問題なく当てることができた。

「ライトボール!」

棒立ちになったブラウンラビットに、ミーシャちゃんが放った光の玉が当たり、HPバーが砕け散った。
ミーシャちゃんは指揮棒をブラウンラビットに向けてたので、あの指揮棒は魔法使いの杖代わりにもなるんだと思う。

「やっぱ魔法は威力出るな」
「スキル名を言ってから発動するまで時間がかかるけどね」

ミーシャちゃんがスキル名?魔法名?を言うと、ミーシャちゃんの周りに光の粒が湧き出して、しばらくすると指揮棒の先から光の玉
が一直線に放たれたんだよね。
自分で狙いをつけないとダメなら、当てるの難しそう。
まぁ僕は魔法使えないから関係ないけどね!

「しゃぁ!こっからは複数を相手にやっていくか!」
「私と兄貴がいれば大抵はどうとでもなるからね!」
「マサムネちゃん達は装備が強いもんね」
「私達の装備は見た目だけだよミーシャ。攻撃力も防御力も初期装備と同じになってるの。それでも、装備してる数が多いし、アクセサリーの効果は弱体化してるけどあるから初心者装備よりかはだいぶ強いけど」
「へぇ〜見た目だけなんだ」
「そうなんですよオキナさん!せっかく源さんに刀を打ってもらったのに弱くなってるんですよ!しかも、源さんはしばらくログインできないから、ちょっとの間弱いままなんですよ!」
「そ、そうなんだ……。源さんって誰?」
「鍛治中心の生産プレイヤーだな。マサムネが土下座して刀打ってもらった頑固ジジイだ」
「土下座……」
「さすがマサムネちゃん……」

僕とミーシャちゃんは現実のマサムネちゃんを知っているから呆れるだけですんだけど、βプレイヤー達は引いたんじゃないかな。
趣味は刀のメンテナンスだって自己紹介する子だし。

「うっし!次行くぞ次!」

ナックルが石を2つ拾って続けて投げると「きゅっ?!」「きゅ?」と聞こえてきた。
1匹は当たったけど、もう1匹は近くに落ちただけみたいだね。
それでも草むらから2匹の耳が出て、こっちに向かってることはわかったから、迎え撃つ準備をする。
といってもすぐに行動できるように構えるだけなんだよね。

繰り糸(マリオネット)!」

「おらぁ!」
「せやっ!」
「ライトボール!」

それから僕たちは4人でブラウンラビットを10匹ほど倒した。
僕以外の3人はモンスターを出せるはずなんだけど、ずっと本人が戦ってる。
理由を聞いたら、ナックルとマサムネちゃんはβのモンスターから1匹だけレベル1で引き継げるらしい。
ただ、まだ決めてないから呼び出せないし、それを決めないと新しく捕まえられないとのこと。
ミーシャちゃんはマサムネちゃんが選ばなかったモンスターの中から1匹選んで、それが幼獣として貰えるらしい。
設定上は選んだモンスターの子供になるそうな。
ミーシャちゃんはマサムネちゃん待ちってことだね。

その結果、召喚士(サモナー)獣使い(テイマー)もいるのにプレイヤーだけで戦ってる変な集団が完成した。
今も僕が繰り糸(マリオネット)で止めたブラウンラビットをマサムネちゃんが一撃で仕留めたところだった。
動きを止める僕と首を狩るマサムネちゃんのコンビと、ブラウンラビットのお腹を殴って動きを止めるナックルと動けないところを追撃するミーシャちゃん。
さっきから通る人たちが見てくるんだよね。
主にマサムネちゃんを。

「よし!オキナもミーシャも1人で戦えるようになったしそろそろパーティ解散でいいか?」
「え?」
「私と兄貴は基本的にソロなんです。モンスターはパーティ枠を使っちゃうんで」
「ということはミーシャちゃんもソロになるんだ」
「はい!もふもふパーティを作ります!」
「というわけだ。一応全員フレ登録して解散な!」
「あ、うん」

マサムネちゃんとミーシャちゃんからフレンド申請をしてもらって登録した。
それを見ていたナックルは、登録が完了してすぐにパーティを解散して山に向かって走っていった。
目的地は山なの?

「それではオキナさん!またどこかで!」
「私も頑張るのでオキナさんも頑張ってください!」

マサムネちゃんとミーシャちゃんは、この後引き継ぎモンスターを決めるそうで、2人で街の方に戻っていった。

僕はどうしようかな。
今のところ攻撃手段が繰り糸(マリオネット)で引きずるぐらいしかない。
ナックルに言われてこれで倒せるかやってみたら倒せちゃったし、僕が殴るよりも引きずった方が早く倒せたんだ。
どうしようかな。
とりあえずもうちょっと戦う練習しよう。
ブラウンラビットだったら1人でも大丈夫でしょう。
ステータス(戦闘結果)

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:1
HP:84/100
MP:358/500
ST:110/110
STR:10
VIT:10
DEF:10
MDF:100
DEX:300
AGI:10
INT:200
LUK:50
ステータスポイント:残り10

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:1〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕
スキルスロット:空き0
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可
+注意+
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