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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン1日目)-

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初戦闘

まさかのブックマーク100件越えです。
本当にありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。
「じゃあフィールドに出るか。大通りを喫茶カモンカモンに向かう大きな道が南側で、建物の先には港と海がある。噴水広場がちょうど真ん中だな。噴水広場から4本の大きな道が伸びていて、北が山、西が海岸、東が森だな」
「どこもしばらくは草原が続くので、戦闘と操作に慣れるまでは草原から出ない方がいいと思いますよ」
「だな。草原はウサギみたいな比較的狩りやすい敵が多い。山に行けば猿。森だと虫やイノシシがいたよな」
「うん。西の浜辺は防御力の高い甲殻類だね」
「うーん。草原から出なければどこでもいいんだけど、イノシシよりは猿の方がマシかな」
「そうですね。でも、山に近づかなければ問題ないですよ」
「そうだね。と言うわけで北で」
「おう!」

ナックルとマサムネちゃんの話をき聞いて北に決めた僕とミーシャちゃん。
どうやらメルカトリア王国は南から北上してこの大陸を見つけたらしい。
港と街を作ったから冒険者を呼び込んで開拓に協力させてるんだってさ。

「そういえばパーティ組まないの?」
「おぉ。忘れてた。ちょっと待ってくれ」

ナックルが止まって僕に向けて空中をタップする。
その後何か操作をした結果、僕の前にウィンドウが現れた。

『【ナックル】からパーティ申請がありました。参加しますか?』

僕が呼び出すメニューにはパーティなんて項目はなかった。
多分、メニューとは別で僕に向けて操作する何かがあるんだと思う。
考察は後にして『はい』を選択すると、視界左上の僕のHPとかが表示されているプレートの下に、赤い丸とナックルの文字、その横にHP・MP・STのバーが小さく表示されている。
どうやら数値は見えないみたい。

続けてナックルがマサムネちゃんとミーシャちゃんをパーティに入れる。
これでパーティの準備は終わりだ。

「パーティって何人までなんですか?」
「6人だよ。レイドは3パーティ。大規模レイドは10パーティまでだね」
「最大60人……多いね」
「大規模レイドはイベントぐらいでしかやることないと思うけど、通常レイドだったらダンジョン攻略とかでやるかもしれないよ」
「へ〜。ダンジョンがあるんだね〜」

僕も気になってたことをミーシャちゃんがマサムネちゃんに聞いてくれた。
ダンジョンにはあんまり興味がないけど、もしも綺麗な景色が見れるなら行って見たいかな。
鍾乳洞とか水晶の洞窟とか。

「ここをまっすぐ行けば北門から出られる。東門と西門も噴水広場からそれぞれ大きな道が伸びてるから迷うことはないぞ。裏道に入れば迷うけどな」

噴水のある広場をぐるっと半周すると別の大通りがあった。
ナックルの言う通り、小さな路地がそこかしこにあるね。
知らないで入れば迷いそうな小道から、人が余裕で擦れ違える程の道など様々だった。
ちょっとワクワクする。

北に伸びる大通り進むと開いた大きな門が現れた。
ここから外に出るんだね。

「モンスター……まぁ魔物でもいいけど、戦闘はシンボルエンカウントで、他のパーティが戦ってるモンスターには、そのパーティの許可がない限り攻撃できないから横取りされる心配はないぞ。ただ、逃げてるプレイヤーを追いかけてるモンスターは戦闘扱いにならないから注意な」
MT(モンスタートレイン)でモンスターのおかわりはできるよ」
「戦闘の判定はプレイヤーかモンスターのどちらかが攻撃した場合だな。ダメージは関係ないから、その辺の石を投げてもいいぞ」
「罠でもいいの?」
「罠でもいいけど、設置可能範囲があった気がする…けど、使ったことないからわからん」
「まぁやってみればわかりますよ!行きましょう!」
「頑張りましょうオキナさん!」
「そうだね」

僕たちは雑談しながら門を出た。
目の前には馬車道などがない、地面いっぱいの草原。
遠くには木が生えていない灰色の山が見える。
気温んは比較的穏やかなので、山頂に雪が積もってたりはしない。
冬になっても降るのかはわからないけどね。

「うし!とりあえずブラウンラビットでも狩るか!」

返事を待たずに手頃な石を拾って草むらに投げるナックル。
遠くで「きゅっ」って音が聞こえて、茶色い耳が草むらから生えた。
あれがブラウンラビットか。
文字通り茶色いウサギなんだね。

石を当てられたブラウンラビットが草むらをガサガサとかき分けながら近づいてくる。
それに対してみんなが戦闘態勢をとる。
あれ?
みんなやる気満々だけど、人形使い(ドールマスター)ってどうやって戦うの?
ナックルはグローブを嵌めた状態でファイティングポーズをとってるし、マサムネちゃんは刀に指をかけてる。
ミーシャちゃんはどうやって戦うかわからないけど、指揮棒を両手で持ってる。
僕は?
人形なんて持ってないし……。

もしかしたら、武器が装備できないってことは、人形は道具扱いかもしれない。
急いでアイテムバッグを確認するとマス目分けされたウィンドウに【初心者用ポーション】【初心者用マナポーション】がそれぞれ5個あって、ウィンドウの上に1000Gって書かれてた。
人形ないね。

「おい!オキナ!」
「え?ごふっ!」

お腹に茶色い頭がぶつかってきた。
そこまで痛みはないけど、衝撃で息が漏れた。

「シッ!たくっ何してんだよ」
「せいっ!これで終わり!」
「あ、ウサギが消えました。オキナさんのHPは…そんなに減ってないですね」

僕のお腹から離れたブラウンラビットをナックルが下から跳ね上げ、落ちてきたところをマサムネちゃんが一閃して終わった。
倒れたブラウンラビットは光の粒になって消えたので、ミーシャちゃんが僕のHP確認してくれた。
言われて左上に視線を向けると、緑のバーが少し減って、数値は5減って95になってた。
ともあれ初戦闘は終わったけど、僕の役目は肉壁でした……。

「で、何でメニューを開いてたんだ?」
人形使い(ドールマスター)は武器を装備できないんだ。だから、人形を探してたんだけどアイテムバックにはなかったんだよ」
「はぁ?!武器が装備できないってハズレ職業だろ!」
「いやいや!その分スキルが強いんだよ!きっと!
「あー。それはあるかもな。で、戦闘用のスキルはあるのか?」
「さぁ?どうやって見るの?」
「メニューのスキルで、一覧のスキル名をタッチすると見れるぞ」
「わかった。見てみるよ」

武器が装備できないことで大騒ぎするナックルとマサムネちゃん。
ミーシャちゃんは僕と同じであまりよくわかってないのか首を傾げている。
えっと、メニューからスキルを選んで、一覧からスキル名をタッチだね。
スキルの内容はわかったけど……これでどう戦えと?

繰り糸(マリオネット)Lv:1『1本あたり消費MP5。以降5秒ごとに1消費。人形を操るための魔力の糸を出す。接続している対象が生物の場合抵抗される場合がある。レベルに応じて出せる本数が変わる。現在の使用可能本数1本』

人形の館(ドールハウス)Lv:1『呼び出し時、収納時消費MP5。作成した人形を保管する空間。術者は入れないが眺めることはできる。レベルに応じて保管できる人形の数が増える。装飾品等は数に含まれない。現在の保管数0/10』

同期操作(シンクロアクション)Lv:1『消費MP10。以降10秒ごとに1消費。人形に意識を移して操る。同期(シンクロ)中のHPは人形の耐久値となる。レベルに応じて操作可能範囲拡大。現在の操作可能範囲10m』

・工房Lv:1『消費MP0。人形作成用の空間に移動する。術者が許可した者のみ同行可能。レベルに応じて行動可能範囲拡大。現在の行動可能範囲【工房】』

人形作成(ドールクリエイト)Lv:1『MPを消費して人形を作り出す。人形の性能は使用した素材と術者の腕と込めた魔力で変わる。レベルに応じて作成可能部位増加。現在の作成可能部位【右腕】』

自動行動(オートアクション)Lv:1『消費MP30。作成した人形に条件付けを行い、条件を満たした場合一定の動作を行わせる。レベルに応じて同時設置可能人形数増加。現在の設置可能数2体』

能力入力(スキルインプット)Lv:1『消費MP50。術者が覚えているスキルを人形に入力する。レベルに応じて入力可能数スキル数増加。現在の入力可能スキル数1』

自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1『消費MP1以上。操作している人形を爆発させる。威力は消費したMPと人形の性能で変わる。レベルに応じて爆発の威力が増加。現在の威力1・0倍』

とりあえず人形が必要なのはわかった。
でも、素材なんて持ってないし、作れても腕だけだよね。
とりあえず繰り糸(マリオネット)をモンスターにやってみようかな。
ステータス(Damage)

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:1
HP:95/100
MP:500/500
ST:110/110
STR:10
VIT:10
DEF:10
MDF:100
DEX:300
AGI:10
INT:200
LUK:50
ステータスポイント:残り10

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:1〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕
スキルスロット:空き0
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可
+注意+
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