挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

ログイン1日目

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

50/205

ミヤビちゃん。怒る。

仕事が忙しく、いつも誤字脱字が多いのに、更に増量してお送りしています。
しばらくこんな状況が続きます。
落とし穴から抜け出した後、落とし穴に対してどうするか相談した結果、繰り糸(マリオネット)でハピネスを先行させ、その後を歩くことになった。
ハピネスが落とし穴に落ちたとしても、即座に引っ張ればいいだけだしね。
さっきみたいなことになって焦るよりも、MPを消費して安全確認するほうがいいよ。

ただ、初めに僕が落ちた落とし穴は、ハピネスが通った場所かどうかがハッキリしてないんだよね。
同じルートを通ったと思うけど、意識してなかったし。
もしかしたらプレイヤーに反応する落とし穴かも知れないから、その検証も同時に行うつもりだよ。
掲示板で調べてみても、落とし穴にハマった報告ばかりで、反応しなかったという内容の書き込みはなかったからね。

繰り糸(マリオネット)。よし、行こうか」
「は、はい」

ハピネスを先頭に山道を登る。
ミヤビちゃんにお願いして、シロツキとトバリを飛ばして周囲の警戒をしてもらってるけど、特に何も見つからないみたいだ。
イタズラモンキーがいれば、その近くに落とし穴があると警戒できるんだけどね。

「うぉ?!」

警戒しながらハピネスの通った道を進んでいたのに、くるぶし程度の深さしかない落とし穴にハマった。
少しバランスを崩す程度だけど、戦闘中だったら厄介だ。
即座に周りを確認したけど、イタズラモンキーは現れなかった。
落とし穴を仕掛けるだけで放置とか、嫌がらせにも程があるよ。

「も、もしかして、重さが関係するんでしょうか?」
「あー。確かにハピネスは軽いね」

大きさは60cmぐらいだし、機巧(ギミック)が内蔵されているとはいえそこまで重くない。
重さが原因とするなら、ハピネスを飛び跳ねさせて勢いをつけようかな。
それでも反応しなかったら、プレイヤーか生物に反応するってことになるかもしれないけど、そんな落とし穴は嫌だなぁ……。

「ハピネスにジャンプさせながら進もう。勢いがつけば落ちるかも知れないし」
「あ、わ、わかりました」

ハピネスに飛び跳ねるように意識を集中すると、2m程跳び上がった。
そして、落下の勢いを殺した感じで、ストンと着地した。
膝は曲がってるから衝撃はあるんだろうけど、勢いがないように見える。
とりあえずはこれでいいかな。

飛び跳ねるハピネスの後を追って歩き出してすぐにイタズラモンキーが現れた。
せっせと穴を掘っているところで、脇には枝や薄い葉っぱがたくさん置いてあった。
事前にミヤビちゃんを経由して、トバリから何かがいることは伝えられていたので驚くことはなかった。
そして、何故かミヤビちゃんがやる気に満ちていた。
さっきのすっぽりとハマった落とし穴の復讐かな?

「わ、私がやります。竜牙(りゅうが)!」

イタズラモンキーとの距離は5m以上あるのに、ミヤビちゃんがスキル名を言い、イタズラモンキーに向けて槍を突き入れた。
すると、槍の形に似た白い塊が放たれ、イタズラモンキーに直撃して、崖から落ちていった。

慌てて崖に移動して確認すると、光になって消えるところが見えた。
スキルだけで倒してたら落ちる前に光になってるはず。
だから、一撃で倒せたわけじゃないんだね。
それでも5mの距離で攻撃できるのはいいと思う。
僕だとアザレアぐらいだね。

そして、僕の目の前にウィンドウが表示された。

『レベルアップしました!
Lv:5→6
HP:150(+10)
MP:750(+50)
ST:115(+1)
STR:15(+1)
VIT:15(+1)
DEF:15(+1)
MDF:150(+10)
DEX:325(+5)
AGI:15(+1)
INT:300(+20)
LUK:50(+0)

ステータスポイントを2ポイント獲得しました!』

レベルアップしたね。
相変わらずの上がり方だけど、いつまでこの上がり方なんだろう。
あと、装備の分は反映されてない。
基礎ステータスの上がり方がわかるようになってるんだね。

「お、オキナさん?」
「あぁ、ごめんごめん。レベルアップしたからステータスを確認してたんだ」
「そ、そうなんですか。えっと、おめでとうございます!」
「ありがとう。これでレベル6だよ」
「ほ、☆が多いと、上がりづらいんでしたよね。頑張ってください」
「うん。頑張るよ」

レベルアップウィンドウを叩いて消す。
次までも時間がかかるんだろうなぁ。
まぁ、早く上げたいわけじゃないから、のんびりと上げるよ。

「お待たせ。行こうか」
「は、はい」

登山を再開する。
もちろん前方には飛び跳ねるハピネスだ。
周りから見ると変な光景だろうから、なるべく早く落とし穴の検証が済むといいな。
そうすれば普通に歩けるようになるかもしれないのに。

「あ!」

そんなことを考えながらちょっと進んだところでハピネスの足元が崩れた。
慌てて引っ張ったので穴に落ちることなく済んだ。
近づいて穴をのぞいて見たらそこまで深くはなかったので、ハピネスが落ちても大丈夫だったんだろうけど、わざわざ落とす必要はない。
でも、これでハピネスも落とし穴にかかることはわかったから、プレイヤーに反応してるんじゃないんだね。

重さの検証は難しいからやらないけど、この結果だとハピネスに繰り糸(マリオネット)を繋ぎ続けて進んでもいいんだけど、飛び跳ねさせ続ける必要があるし、場合によっては重さ不足で反応しないかも知れない。
となると、この方法は使えないし、MPの消費を避けたいから繰り糸(マリオネット)は使わない方向にしよう。
落ちたらその時考える。

「ここからは慎重に進もうか。ずっと飛び跳ねさせてもいいけど、MPが勿体無いから回収するね。落とし穴で死ぬことはないだろうし」
「は、はい。わかりました。き、気をつけます」

繰り糸(マリオネット)を切って左手でハピネスを抱えた。
あとはこの状態でできるだけ落とし穴に引っかからないように進むだけだ。

この後は落とし穴に引っかかることなく、山道を進みながらイタズラモンキーを10匹倒した。
ただ、落とし穴に引っかからなかったのは見破れるようになったわけではなく、たまたま運が良かっただけで、今まさに僕が落ちたところだ。

今度の落とし穴は両足が別の穴にハマるいやらしいものだった。
右足が穴に落ち、前によろけて左足を出したらそこも落とし穴だった。
変な体勢で入ったので、足が引っかかって抜けない。
そして、それを待っていたかのようにイタズラモンキーが前後に3匹ずつ現れた。

ハピネスだけだときついかもしれないので、アザレアを出そう。
幸い落ちたのは足だけだから両手は自由だ。

人形の館(ドールハウス)、アザレア来い!繰り糸(マリオネット)!」

アザレアが出てきたのを確認し、即座にハピネスとアザレアに糸を繋げる。

右手に剣を(ライトセイバー)!左手にレフトフレイム魔法少女の杖(マジカルチェンジ)(ウィンド)!」

ハピネスの両手を切り離し、アザレアのメイスを土から風に変える。
落とし穴を掘るぐらいだから、土属性かもしれないからね。

「ミヤビちゃん!後ろをお願い!」
「わ、わかりました!」

ミヤビちゃんは既に後ろの3匹と睨み合っていた。
僕が動けないことを見越してだと思う。
だから、とりあえず前方の3匹をどうにかしないとね。

「ボール!ボール!ボール!」

風の玉を三連射する。
それを避けようと1匹と2匹に別れたので、1匹の方へハピネスを向かわせる。
変な体勢のせいでうまく振り回せそうにないので走らせた。
それでも、問題なく間合いを詰めることができ、袈裟懸けに一太刀で倒せた。

「ランス!」

1匹を倒し終えたハピネスを、2匹の方に向かわせつつも、アザレアでランスを放つ。
狙うはハピネスが倒した1匹に注意を向けて隙だらけになった方だ。

狙った1匹の脇腹に風の槍が突き刺さり、石突部分から出る風によって吹き飛ばされ、岩場に叩きつけられた。
HPバーは砕け散ったんだけど、風の槍で与えたダメージじゃなくて、岩にぶつかった時のダメージで倒したみたいだ。

「ウォール!」

最後の一匹が逃げようとしたので風の壁を出して退路を塞ぎ、その壁にぶつかって尻餅をついたところを、ハピネスが背中から近づき、右手の剣を突き刺して倒した。
左手は使わなかったね。

「もぅー!!」

いきなり聞こえてきたミヤビちゃんの声に驚いた。
もしかしなくても、ミヤビちゃん怒ってる?

どうにか体を捻って後ろを見ようとしたけど、足が固定されているせいでよく見えない。
こうなったらハピネスを操作して、目を借りるしかないかな。

同期操作(シンクロアクション)!」

ハピネスの方を向いてスキル名を唱える。
一瞬の明滅の後目を開くと、目の前には両足が地面の穴にハマってグッタリとした僕の体と、地面に座り込んだアザレアの姿が写った。
僕の姿は結構マヌケだよ……。

ミヤビちゃんの方へ急ぐと、声をあげた理由がわかった。
3匹のイタズラモンキーは、距離をとって木の実をぶつけて攻撃していて、シロツキとトバリは飛ぶ邪魔を、ミヤビちゃんは攻撃する瞬間の足元に投げられてバランスを崩していた。
踏み込んだ足元に丸い木の実が入り、滑ってバランスを崩してるね。

「ウキャー!!」
「ウッキィ!!」

しかも足元だけじゃなく、何とか近づいても横から手元にぶつけられて軌道を逸らされたりするせいで当てることができない。
更にイタズラモンキーの馬鹿にしたような鳴き声が上がる。
これはイライラするね。

「もうー!もうー!シロツキちゃん!自由な翼(テイク・オフ)!」
「きゅー!」

ミヤビちゃんがスキル名を言うとシロツキが光り、体長2m程になった。
そして、ミヤビちゃんの首根っこを咥えると、うまく首を振って背中に乗せた。
ミヤビちゃんがいつの間にか現れていた手綱を掴んだ瞬間、シロツキが飛び上がった。
ハピネスの体の僕は、風圧に耐えるだけで精一杯だよ。

イタズラモンキー達は大きくなったシロツキや、ミヤビちゃん木の実をぶつけようとしているけど、風を纏って飛んでいるので当たらない。
そうこうしているうちに、密かに忍び寄っていたトバリが1匹押さえつけた。

それ気づいた1匹が助けようと少し動いた瞬間「ヒュッ」という音が聞こえて、動いた1匹が光になって消えた。
空を見上げるとミヤビちゃん後ろ姿が見えたから、通り過ぎる瞬間に攻撃したんだろうけど見えなかった。

「シロツキちゃん!ブレス!」
「きゅあ!」

崖を挟んで正面に回ったシロツキとミヤビちゃん。
シロツキは軽く息を吸って、白いブレスを吐いた。
そのブレスの大きさは、森で見た時の3倍以上だったので、慌てて離れる。
既に倒し終わっていたトバリも慌てて飛び立ってるし。

イタズラモンキーも逃げようとしたけど、動くのが遅かったので、白い奔流に飲まれて消えた。

「ふぅ……。シロツキちゃんありがとう」
「きゅぅ!」

シロツキが山道に着地してミヤビちゃんが降りると、元のサイズに戻った。
大きい間はMP消費するんだったよね。

僕の繰り糸(マリオネット)同期操作(シンクロアクション)みたいなものだろうね。
それにしても、オーバーキルすぎると思うんだけど……。

ミヤビちゃんは怒らせたらダメだということがわかったよ。
ステータス(戦闘で消費、レベルアップ)
※各種ステータスの()は防具の効果です

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:6
HP:90/150
MP:549/760(10)
ST:88/115
STR:15
VIT:15
DEF:39(24)
MDF:150
DEX:325
AGI:15
INT:305(5)
LUK:50
ステータスポイント:残り20

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:2〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:2〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕
スキルスロット:空き1
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可

装備
・武器1:装備できません
・武器2:装備できません
・頭:なし
・腕:アニマルグローブ
・体上:グリーンシャツ、ワイルドコート
・体下:ブラウンズボン
・足:ステップシューズ
・アクセサリー1:なし
・アクセサリー2:なし
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ