挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン1日目)-

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

47/257

山に向けて

うららさんが落ち着いたのでハピネス達を返してもらった。

「ハピネス、クローバー、アザレア収納。人形の館(ドールハウス)
「ぁ……」

うららさんが収納されるハピネス達を見て小さな声をあげたけど気にしない。
うららさんはしのぶさんとほとんど同じだと認識しておこう。
うららさんは着飾らせるのが好きなタイプで、しのぶさんが可愛い物好きという印象だ。
なので、2人が出会うと何かが起きそうで怖い。
具体的には、服のデザインを指示するしのぶさんと、言われたことを参考に服を作るうららさん。
その餌食となるのはハピネス達か、ミヤビちゃんかはわからないけどね。

「それでは、ミヤビちゃんをお預かりしますね」
「はい。お願いします。ここも支払いは私がしておきますので」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」

うららさんに支払いを任せて、ミヤビちゃんと店を出る。
この後は北の山を目指して移動することになるけど、その前に準備が必要だよね。
マナポーションは買ったままで使ってないし、クエストの中に『何でもいいから鉱石を納品して欲しい』というクエストがあったぐらいだね。
だから、ツルハシを雑貨屋か道具屋で買っていかないとダメだ。
後はミヤビちゃんにも確認しないとね。

「ミヤビちゃんは何か買うものあるかな?」
「あ、えっと……つるはし?が欲しいです。その、北の山で鉱石を取クエストを、受けました」
「それは僕も受けてるね。じゃあ、僕の知ってる雑貨屋さんに買いに行こうか。前に入った時はあったからね。もしもなかったら売ってるお店を教えてもらおう」
「は、はい」

と言っても知ってる雑貨屋は1つしかないので、そこに向かう。
カンテラを勧めてくれたおじさんの店だ。
西門の方へ進み、公園を通ればいいかな。

「僕はツルハシぐらいだけど、ミヤビちゃんは他に買うものはない?」
「あ、えっと、私達用の食材があるといいかもしれないです。その、どれだけかかるかわからないので……。シロツキちゃんとトバリちゃんのお肉は、たくさんあります」
「そっか。食べるものはあったほうがいいね。どこかで買わないとなぁ」

今まで戦闘中にお腹が減ることはなかったけど、それはちょくちょく食べてたからだよね。
今もケーキを食べたけど、クエストの内容によっては時間がかかるだろうし、そうなるとお腹が空くよね。
一応PK集団を倒した時に拾った食料が少しあるけど、もうちょっとあってもいいかもしれないね。
今ある食料は干し肉が2つ、魚の塩焼き(白身)が2つ、黒パンが3つだから、野菜が少ないかな。

「あの、食材があれば、私が料理します。お、オキナさんが嫌でなければですけど……。その、料理レベルも上げたいですし……」
「全然嫌じゃないよ。だから、食材をいくつか買って行こうか」
「はい。お願いします」

歩きながらそれぞれが受けたクエストについて話し合うと、大体一緒だった。
僕とミヤビちゃんが受けているクエストは

・イタズラモンキーの討伐 30匹
・ロックワームの討伐 20匹
・何かしらの鉱石納品 5個以上

ミヤビちゃんだけのクエストは

・吸血バタフライの討伐 10匹
・職業クエストの 雲より高く飛べ

僕だけが受けてるクエストは

・山小屋の様子を確認する
・崖っぷち調査

討伐クエストは、パーティメンバーと経験値が共有できる範囲内であれば、誰が倒してもカウントされるらしいので、数が多い討伐クエストはパーティ推奨って書かれている。
僕は職業クエストも兼ねてるからソロでやるつもりだったけど、それをミヤビちゃんに伝えたら、討伐クエストをしながら職業クエストを進めてもいいと言ってくれた。
つまり、戦闘は同期操作(シンクロアクション)でやることになった。
僕の職業クエストは『同期操作(シンクロアクション)で倒す』必要があるので、ミヤビちゃんが倒してもカウントされないんだよね。

全てのクエストを完了しても職業クエストがクリアできていなかったら、クリアまで協力してくれるとのことで、守ってもらえるならとても助かるね。

ミヤビちゃんとクエストの話をしながら歩いていると、カンテラを買った雑貨屋についた。
よかった。
まだ空いてるよ。

プレイヤーのお店も、メルカトリア人のお店も店主がいないと開いてないけど、メルカトリア人の場合は朝に開いて夜に閉まるらしい。
なのでプレイヤーが物を売りたい場合、夜に売れば買ってもらえる確率が増えるとか言われてるんだけど、夜は夜でプレイヤーの数も減るんじゃないかな?
それとも社会人狙いなんだろうか。

前回は店名を見てなかったので、今回は看板を見てから入ったよ。
【雑貨屋グスタフ】って名前だった。
この筋骨隆々でヒゲもじゃのおじさんがグスタフなのかな?
そうだとしたら似合ってるね。

「いらっしゃい。なんだ、カンテラを買った兄ちゃんか。街に戻ったならカンテラの火は消しておくといいぞ」
「あ。そういえば付けっ放しだった。ありがとうございます」

カンテラを外して蓋を開け、火を吹き消す。
ミヤビちゃんも火がついてることに気がついていたけど、夜の道は街灯としての魔道具だけでは昼間よりも暗いので、そのためだと思ったらしい。
お店に入った時点で消し忘れかと思ったらしいけど言い出せないうちに話が進み、今に至る。

「んで、何が欲しいんだ?ポーションの補充か?」
「ポーションはまだ大丈夫です。ツルハシを買いにきました」
「ツルハシか……ということは山に行く気だな?」
「そうです。もしかして他に何か買っておいたほうがいいものありますか?」
「そうだな……。危ないところを進むならロープと杭、あとは食料だな」

ロープと杭は崖っぷち調査で使うかもしれないよね。
買っておこう。
さすがにこのお店に食材はないと思うけど、一応聞いておこうかな。

「ここで全部買えますか?」
「おう。売ってるぞ。ロープは50m以上しかないから切って使え。杭は5本セットしかないぞ。食材は食料品店が閉まる時にある程度卸してもらってるから売れるぞ。といっても野菜セットしかないけどな。んで、どうする?」

食材も売ってたよ。
食材を売るお店を閉める時に雑貨屋に卸してるのは、夜にプレイする人達のためなのかな。
食材屋が閉まってからログインしたら、手に入らないもんね。

「では、ツルハシを2本、ロープを100m、杭を1セット、食材の野菜セットを4つください」
「おう。全部で900ゴールドだ。そっちのお嬢ちゃんはどうするんだ?」

おじさんが僕の後ろに隠れるように立っているミヤビちゃんに向けて声をかけたら、ビクッとした後、完全隠れてしまった。
そういえば人見知りするんだったね。

「ミヤビちゃんの分も買っておこうか?」

首だけコートを掴んで俯いたミヤビちゃんの方に向けて声をかけると、コクリと頷いた。

「ツルハシ2本だけでいい?」

また頷いた。
僕の分で2本買うつもりだったので、追加で2本増やすだけだ。

「ツルハシを2本追加で」
「おう。値段変わって1300ゴールドだ」

アイテムバッグから1300ゴールド出して、受け取ったお盆に乗せる。
おじさんが確認した後、注文したものをお盆に乗せてくれたので、それに触っ収納しようとすると、カンテラ用の油があることに気がついた。

「油があるんですけど」
「サービスだ。怖がらせちまったみたいだしな」
「そうですか……。ありがたく受け取っておきます」
「おぅ。また何かあっったら買いにきてくれよ」
「はい。それでは、ありがとうございました」
「あぁ。またのお越しを!」

購入した物を受け取って、背後にいるミヤビちゃんを促して外に出る。
ミヤビちゃんは店を出た後も俯いていたので、とりあえず落ち着かせるために、公園に移動してベンチに座らせた。

「あの、その、ごめんなさい」
「ん?気にしなくていいよ。ちゃんと買えたからね」
「うぅ……」
「気になるなら、美味しい料理を作ってくれればいいよ」
「はぃ……わかりました」

下手に慰めるより、何かで返してもらったほうがいいらしいから、料理で返してもらうことにした。
これならミヤビちゃんにそこまで負荷もかからないだろうしいいよね。

「じゃあ取引でツルハシを2本渡すね。1本200ゴールドだから2本で400ゴールドだよ」
「は、はい。わかりました」

ミヤビちゃんに取引を申し込み、ツルハシを2本選択する。
ミヤビちゃんは400ゴールド選択していたので、問題なく取引を行なった。

これで準備は完了だから北門に向けて移動なんだけど、ミヤビちゃんが完全に落ち着くまでもう少し待っていよう。
ステータス(時間経過でMP回復)
※各種ステータスの()は防具の効果です

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:5
HP:103/140
MP:710/710(10)
ST:114/114
STR:14
VIT:14
DEF:38(24)
MDF:140
DEX:320
AGI:14
INT:285(5)
LUK:50
ステータスポイント:残り18

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:2〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:2〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕
スキルスロット:空き1
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可

装備
・武器1:装備できません
・武器2:装備できません
・頭:なし
・腕:アニマルグローブ
・体上:グリーンシャツ、ワイルドコート
・体下:ブラウンズボン
・足:ステップシューズ
・アクセサリー1:なし
・アクセサリー2:なし
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ