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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン1日目)-

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しのぶの戦い方

しのぶさんに人形の戦ってる姿を見せてほしいと言われた。
騒ぎにならないだろし、見せてもいいんだけど、正直MPが勿体無いんだよね。
残り100ちょっとだし……クローバーとアザレアは無しかな。

「ハピネスだけでいいですか?MPが心許ないので」
「いいんですか?!」
「うん。軽くだけどね」
「ありがとうございます!」

しのぶさんが勢いよく頭を下げたので、ポニーテールが跳ねる。
そんなに嬉しいこと何かな?

「クローバー、アザレア収納。人形の館(ドールハウス)
「あぁ!」

クローバーとアザレアを収納したら、しのぶさんが名残惜しそうな声を出した。
さっきまであれだけ見てたのに、まだ見たいの?

ハピネスを抱き上げて移動する準備は整った。
後はどこで戦うかだね。

「僕の準備はできたけど、どうすればいい?」
「とりあえずブラックドッグでいいと思うんだけど……しのぶちゃんもそれでいい?」
「はい!大丈夫です!」
「じゃあ出発前に、一応パーティ組んどこう」

マサムネちゃんがしのぶさんに確認を取った後、僕としのぶさんにパーティ申請してきたので、パーティに入った。
それよりもブラックドッグって黒い犬のことだよね。
ブラウンラビットやグリーンフォックスもいたからブラックドッグでも納得できる。
わかりやすくていいと思うよ。

「よし!私はいつでもいいですよ!」

マサムネちゃんはしらたまに飛び乗った。
そして、しらたまの後ろに並ぶだいふく。

「私も問題ないです」

しのぶさんは特に用意することが無いみたいで、さっきと変わらない。
僕も既にハピネスを抱えてるから、いつでも大丈夫。
しのぶさんのハピネスへの視線がちょっと気になるけどね。

「じゃあ行こうか」
「わかりました。背中は任せてください」
「私は周囲警戒かな」

忍者が僕の背中を守り、大きな狼に乗った侍が後ろから周囲を警戒してくれるらしい。
忍者と狼に後ろを任せるって怖いよね。
忍者には暗殺されそうだし、狼は後ろからパクリといかれそうだよ。

そんなことは起きるはずもなく、安全に草原を移動する。
この辺に出てくるモンスターは強く無いので、周囲を見回しながらも雑談しながら歩いてる。

「マサムネちゃんはしのぶさんどこで知り合ったの?」
「え?あー。東の森でプレイヤーが自発的に開拓イベントみたいなことをやってるんですけど、そこでですね」
「開拓って湖付近で何か作ってたやつのこと?」
「そうです!それです!オキナさんも知ってたんですね!」
「いや、何か作ってるのは見たけど、それが何なのかは知らなかったよ」

ステップボア居場所を聞いて、PKに関する注意を受けただけだからね。

「まぁ、私も湖に行った時に知ったんですけどね。それで、説明を聞いて協力している時にしのぶちゃんと会ったんです」
「私が森で職業クエストの修行をしている時でしたね」
「森を歩いてたら、木の上からしのぶちゃんが落ちてきたんですよ!びっくりしましたよ!」
「それは言わないでぇ!」

忍者の職業クエストは修行なんだ。
木の上を飛び回っていて落ちたとかかな?

「あ!いた!」

しらたまに乗ったマサムネちゃんがモンスターを見つけた。
高いところから見てるから見つけやすいのかな。

マサムネちゃんの指示通りに進むと、黒い犬めブラックドッグが4頭いた。
こっちには気づいてないみたいだし、ハピネスならいけるかな。

繰り糸(マリオネット)右手に剣を(ライトセイバー)左手に業火(レフトフレイム)

ハピネスを下ろして糸をつなぎ、左右の手を切り離す。
すると、しのぶさんがサッと近づき、地面に落ちた両手とハピネスの手があった場所に出てきた剣と銃口を見比べている。
すごくいい笑顔で見てるから、ハピネスを攻撃に使いづらいよ。

「オキナさん。戦わないんですか?」
「いや、しのぶさんが……」

ハピネス達は糸をつなぐと目が開くので、武器を見終わったしのぶさんがハピネスの顔をじっと見て、最終的には頬っぺたをスリスリしだした。
どれだけ人形が好きなの?

「そろそろ戦いますね」
「あぁ!」

ハピネスを一回回して放り投げたんだけど、クローバー達とアザレアが収納された時とは違う声をあげられた。
走らせることもできるんだけど、この方が攻めやすいから仕方ないよね。

こっちに気づいてないブラックドッグの背中に、ハピネスの剣が突き刺さり1頭倒す。
倒されたことで他の3頭もハピネスに気づいたけど、纏ってる2頭に炎を噴射しながら、もう一頭を斬りつけて倒す。
炎を噴射された2頭も倒せてたので、これで戦闘終了だ。

「オキナさん強いですね〜。初戦闘の時とは大違いです」
「僕がというよりハピネスだけどね」

マサムネちゃんには初戦闘時のグダグダを見られてるから、余計にそう見えるんだと思う。
実際、ハピネス達が居なかったらひたすらモンスターを投げるだけだからね。

「いつもあんな戦い方なんですか?」

しのぶさんが聞いてきた。
ハピネスを投げたことで怒ってるかと思ったけど、目がキラキラした状態でハピネスを見ていた。
圧勝したから問題なかったのかな?
とりあえず聞かれたことには答えておこう。

「そうですねぇ……基本的に最初の一撃は投げてますね。勢いをつけて攻撃した方が威力がありますし」
「そうなんですか。では、見せてもらってばかりもアレなので、次は私の戦い方をご覧にいれましょう!」
「おぉ!忍者の戦い方!」

次はしのぶさんが戦うらしい。
忍者といえば素早く斬りつけたり飛び道具を投げてくるイメージがあるけど、パッと見たところなにも持ってないんだよね。
そうなると火遁とか水遁みたいな忍術かな?

そこから少しの間雑談しながらブラックドッグを探す。
ブラックドッグはソロだと攻撃されるけど、パーティを組んでいれば避けられるらしい。
勝てそうな戦いだけするのは生き残るためかな。

「見つけた」

また、しらたまに乗ったマサムネちゃんが見つけた。
それを聞いたしのぶさんは、マサムネちゃんが指差す方向へと進路を変えた。

進んだ先には3頭のブラックドッグがいた。
こちらには気づいてないみたいだね。

「では、お見せしますね」

しのぶさんが手を振ると、いつの間にか苦無を握っていた。
どう考えても取り出す動きはしてなかったんだけど。
もしかしてスキルかな?
僕の人形の館(ドールハウス)を使って人形を取り出すように、苦無取り出せたりするのかもしれない。
苦無の他にも撒菱や煙玉なんかも出てくるかもね。

「ふっ!」

しのぶさんが苦無を投げた。
それは吸い込まれるようにブラックドッグの横を通り過ぎ、地面に突き刺さった。

「えぇ〜……」
「ぷっ……」

呆れる僕と吹き出すマサムネちゃん。

「と、飛び道具は苦手なのです!」

しのぶさんは頰を引きつらせながら答えてきた。
そして、いつの間にか持っていた短刀を片手にブラックドッグへと駆け出した。

ブラックドッグ達も、苦無を投げられた時点でこちらに気づいているので、互いに速度が乗った状態でぶつかり合った。
といっても、しのぶさんがすれ違いざまに1頭目を斬りつけ、2頭目を蹴り飛ばし、3頭目は地面に殴りつけた。
近接戦闘が得意な忍者なのかな?

しのぶさんが攻撃したブラックドッグ達はどれも倒されていないので、即座に起き上がったが、しのぶさん跳んでいたので、ブラックドッグの視界から外れていた。

「火遁・(ぎょく)!」
「キャウン!」

空中にいるしのぶさんの口から、60cmぐらいの火の玉が飛び出して1頭に直撃し、倒したようだ。

地面に着地したしのぶさんは、体勢を地面スレスレまで低くして駆け出し、その勢いを使って近い方の1頭空中に蹴り上げた。

「この距離なら!」
「ギャン!」

しのぶさんはいつの間にか持っていた苦無を空中のブラックドッグに投げた。
そして、落ちてくるブラックドッグの突き刺さった苦無を蹴り、さらに深く差し込むと、ブラックドッグ光になって消えた。
なかなか強烈な戦い方だね。

「最後なのでとっておきです!分身の術!」
「おぉ!」

「ポンッ」という音と共に、もう1人しのぶさんが現れた。
といっても、唯一見えている目が少し虚ろ……というより、どこを見てるのかわからない感じだ。

「簡単な命令しかできないのです。では、最後です!」

2人のしのぶさんが最後のブラックドッグに迫る。
左から攻めたしのぶさんが蹴り上げ、ブラックドッグ体が浮いた瞬間、右側から攻めたしのぶさんのかかと落としが決まった。
そして、地面に叩きつけられたブラックドッグは光になって消えた。

最後のブラックドッグは、最初の攻撃でも地面に叩きつけられてたやつだよ。
ちょっとかわいそうなぐらい殴られてる。

「こんな感じです」
「動きが早いですね」

遠くから見てたから終えたけど、近くだったら見失ってたかもしれない。
忍者と戦闘になったら、気づいた時には背後を取られるってことになるのか……。
忍者のPKやモンスターと出会わないことを祈ろう。

「忍者は速度重視の職業です。なので、基本的には戦闘中に足を止めることはありません」
「本当は走りながら苦無を投げたりするんだけどね」

しのぶさんの答えにマサムネちゃんが突っ込む。
まぁ、高速で動く相手から飛び道具が飛んでくれば恐怖だけど、今のしのぶさんではできないらしい。
それでも、ある程度近ければ当てられるみたいだから、全くダメってわけではないと思う。

「マサちゃんうるさい!そろそろ当てられるようになるよ!」
「頑張って!」

しらたまに乗ってるマサムネちゃんからの激励なので、物理的に上から目線だね。

「じゃあ、そろそろ街に戻りますか?しのぶちゃんも目的は果たせたでしょ?」
「そうですね。私は問題ないです」
「僕も問題ないよ」

マサムネちゃんからメッセージが来た時点で、街に戻ってる最中だったからね。

「あの、オキナさん」
「ん?」
「人形が増えたら連絡してくださいね!絶対に観に行きますから!」
「あ、はい。わかりました」

いつ増えるかわからないけど、増えた時には連絡してもいいかもね。
せっかくの縁だし。

そんなことを考えながら2人と一緒に歩き出した。
といっても1人は自分の足じゃないけどね。
ステータス(戦闘で消費)

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:5
HP:115/140
MP:88/700
ST:114/114
STR:14
VIT:14
DEF:14
MDF:140
DEX:320
AGI:14
INT:280
LUK:50
ステータスポイント:残り18

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:2〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:2〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕
スキルスロット:空き1
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可

装備
・武器1:装備できません
・武器2:装備できません
・頭:なし
・腕:なし
・体上:冒険者のローブ
・体下:冒険者のズボン
・足:冒険者の靴
・アクセサリー1:なし
・アクセサリー2:なし
+注意+
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