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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

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34/203

クエスト報告と報酬

GW末に見直し予定
キリのいいところまでいくと少し長くなりました。

2017/5/2 17:46 メッキ加工→純度を下げる に変更しました。
職業クエストクリアの兆しが見えたからか、ミヤビちゃんはお礼を言った後パーティから抜けて走り去って行った。
今から飛ぶだろうね。
いいなぁ。
僕も飛んでみたい。

「オキナさんもそろそろ行かれますか?」
「そうですね。クエスト報告をしに行きます」
「そうですか。では、装備ができたらメッセージを送りますね」
「はい。よろしくお願いします」
「あと、ミヤビちゃんは人見知りが激しいと言うか、引っ込み思案なので、もし見かけたら気にかけてあげてください」
「わかりました」
「では、また装備ができた時に」
「はい。お願いします」

うららさんと別れて、公園を後にする。
今は西区にいるから、先に毛皮を納品して、その後冒険者協会で肉の納品かな。
その時に魔力水を飲んでMP回復してから工房に移動して、ゼロワンさんに職業クエストの報告だね。

西区にあるはずの防具屋『マフモフ』を探すために公園を出た。
何の情報もなしに探すつもりはなく、公園の近くにある屋台で何かを頼みながら聞くつもりだ。
プレイヤーが出店するフリーマーケットも近いみたいで、チラホラと屋台が出てる。

品揃えは海辺の屋台通りとは違って肉や魚がなく、ジュースや野菜を蒸したものが中心だった。
ベリージュース、野菜ジュース、ハチミツレモモンジュース、ポテバターに野菜スティックなどなど……。
海辺の方は漁帰りの人を狙ってガッツリ系なのかな。

お腹が空いてるわけじゃないからジュースでいいかな。
ハチミツレモモンジュースでいいかな。

「いらっしゃい!何にするんだい!」
「ハチミツレモモンジュースを1つください」

ジュースの屋台に近づくと、恰幅のいいおばさんが果物を絞ってジュースを作っていた。
おばさんは僕の気づくと大きな声で注文を聞いてきたので、あらかじめ決めていたハチミツレモモンジュース注文した。

「はいよ!10ゴールドだ!」

おばさんは僕に手を出してきた。
先払いなのか……。
取引画面しか使ったことがないから、お金の取り出し方がわからないよ……。

「あー。取引画面無しでの買い物は初めてなんですけど……。どうやってお金を取り出せますか?」
「そうなのかい。メニューの所持金をタッチすると取り出しウィンドウが表示されるよ。ゆっくりでいいからやってみな!」
「わかりました」

おばさんに言われた通りにメニューを表示して所持金をタッチしようとしたけど、表示額が6275Gだったので、ちょっと戸惑ってしまった。
元から持ってた2000Gに加えてさっきの花が4200G。
なぜか6275Gあるんだけど……75はPK集団からだよね。
そんなに貰えないのになんでPKするんだろう。

気を取り直して所持金をタッチしたら、小さなウィンドウが表示された。
ウィンドウには『取り出す』というタイトルが表示され、その下には金額を表示する場所、桁ごとに上下の矢印と『決定』ボタンがあった。
矢印は4桁だけ光っていて、桁の大きいところは固そうな灰色に染まっていた。
色で押せる場所がわかるんだ。

10ゴールド選択して『決定』ボタンを押すと、胸の前に光が集まったので、手のひらで皿を作り、出現した金貨を受け取った。
ふと思ったけど、銅貨や銀貨はないのかな?
金だけだと、お金がかかって仕方がないと思うんだけど……。
もしかして純度が低いのかもしれないけどね。
あるいは、銅や銀は貨幣にする以外の使い道があるとか?

「はいよ!ハチミツレモモンジュースお待ち!」
「ありがとうございます」

お金を受け取ったおばさんは、即座に木でできたポットみたいなものから、黄色いジュースを木のコップに入れてくれた。

「コップは横の樽に入れといてくれ」
「わかりました」

屋台の隣には『茜色のみかん水』の屋台と同じように水の入った樽があった。
あとでまとめて洗うんだね。

ハチミツレモモンジュース飲んでみると、予想通りレモネードっぽい味だった。
炭酸があればレモンスカッシュになるのに……。

「あの、少し聞きたいことがあるんですがいいですか?」
「ん?レシピ以外なら何でも聞きな!」

屋台の横で飲んでいるので、おばさんに話しかけやすい。
なぜかおばさんは、お腹をパーン!と叩いてからニカッと笑った。
現実でもテンションの高いおばさんでたまにこういう人いるよね。
あるいは力士?

「防具屋『マフモフ』に行きたいんですけど、どこにありますか?」
「『マフモフ』なら噴水広場に向かう途中にあるよ!向かって左側だよ!」
「わかりました。ありがとうございます」
「気をつけていくんだよ!」

結構近かった……というか来る時に前を通ってたみたいだけど、全然気付かなかった。
お店って探そうと思わないと目に入らないのは僕だけなのかな。

コップを樽に入れて、店を後にした。
目指すは左側にあるはずの防具屋『マフモフ』だ。

道の左側を歩きいていると、特徴的な看板のせいかすぐに見つかった。
屋根の下に設置されている看板は毛皮で装飾され、もふもふしていて、看板を濡らさないためなのか、道側に突出している。
雨の日だといい雨宿りスポットになりそうだね。

「いらっしゃいませー!」
「あ、すいません。依頼の納品に来たんですけど、どうすればいいですか?」

店に入った僕を迎えてくれたのは、エプロンを付けたお姉さんだった。
よかった。
もふもふの着ぐるみとか着てたらどうしようかと思ったよ。

「依頼ですか?いくつか出してたと思うんですけど、どれのことでしょうか?」
「ブラウンラビットの毛皮とグリーンフォックスの毛皮です」
「わかりました。それではこちらに納品物を置いてください。私は代金を用意して来ますね!」

お姉さんは大きめの四角いお盆を目の前の机に置いて、カウンターに走っていった。
品物を確かめずにお金を取りに行くの?

気にしてても仕方がないので、アイテムバッグからブラウンラビットグリーンフォックスの毛皮を10枚ずつ取り出してお盆に乗せた。

しばらくするとお姉さんが金貨の乗ったお盆を持って戻って来た。
お姉さんは毛皮の乗ったお盆をチラッと見ると、即座にお金の乗ったお盆を僕に突き出してきた。

「毛皮を確認しました。問題ありませんので報酬の750Gをお受け取りください」
「はぁ。しっかりと確認しないんですか?」
「問題ありません。毛皮の乗ったお盆は冒険者協会から貸し出されている鑑定の魔法が付与された魔道具です。それに、私自身が看破の魔法を使っているので、毛皮がそれぞれ10枚あることを確認できました」

お盆は魔道具で、お姉さんは魔法が使えるらしい。
鑑定はアイテムの詳細を調べるもので、看破は偽物を見破るものかな?
見た所魔石は付いてないし、淵に模様が刻まれてるぐらいの銀っぽいお盆だけど、その模様が魔法を刻んだものなのかな。
まぁ、ちゃんと達成判定出てるなら問題ないけどね。

「わかりました。それでは報酬を受け取ります」

受け取るためにお盆の上のお金に触れた瞬間、全ての金貨が光になって消えた。
慌ててメニューを確認すると750G増えていた。

「報酬を受け取るのは初めてですよね?」
「あ、はい。そうです」
「お金の乗ったお盆の方も冒険者協会から貸し出されている物なのですが、こちらは所有権破棄の魔法がが付与されています。お盆の上の物に最初に触れた方が全て受け取れるようになっています」
「なるほど。魔道具はすごいですね」

全て受け取れるのはいいね。
チョンと触れただけなのに全部入手できるなら、全部に触れる必要はないし、見ていてスッとするよね。
いちいち全部に触っていたら、大口取引でもたつきそうだし。

「はい。とても助かっています。それで、お客様は何か購入されますか?」
「いえ、大丈夫です。失礼しますね」
「ありがとうございました!」

お姉さんの一礼を受けながら店を後にした。
次は冒険者協会だけど、西門へと続く道を進んで、途中で右に曲がる方がいいかな。
立地が悪いから遠回りになるね。
どうにかして噴水広場付近から行きやすくならないかな。

ゆっくりと景色を楽しみながら歩いていると、周囲の人の服装が気になった。
少し前までは初心者装備の人も多かったのに、今はほとんど見かけなくなった。
いないわけじゃないんだけど、ピカピカの装備に身を包んでる人が増えてるね。
みんな装備を新しくしていってるんだね。
僕はうららさん待ちだから、しばらくは初心者装備だ。

人の変化を観察しながらだったけど、問題なく冒険者協会についた。
今回は女の子にぶつかりそうにはならなかったね。
そうそうあってほしくないことだけど…。

冒険者協会に入ったらすぐに魔力水を飲む。
左上にバーも出てるから忘れないとは思うんだけど、急用ができるかもしれないし、覚えてるうちにやらないと。

その後は受付の列に並びび、特に何も起きずに納品を終えて報酬の1000Gを受け取った。
次は工房でゼロワンさんに報告だね。

冒険者協会を出て、手近な路地裏に入る。
前は噴水広場で使ったけど、戻って来たときにジロジロ見られたから、今回は気を使うことにした。

「工房!」

目の前が真っ白になった。

視界が戻ると、以前にも来た転移室だった。
となると、扉を開けると……。

「お帰りなさいませ。オキナ様」
「え?あ、えっと、ただいま帰りました?」

なぜか
おかえりと言われた。
返す言葉はただいまで合ってるんだけど、なんでおかえりって言われたのかはわからない。
ここが拠点みたいなものだからかな?

「はい。ご用件は何でしょうか?」
「えっと、職業クエストの報告に来ました」

そう言うと、ゼロワンさんがメニューを操作して何かを確認しだした。
自分が出したクエストの状況がわかる何かかな?

「はい。確認しました。それでは、報酬をお持ちいたしますので、応接室へご案内いたします」
「あ、はい」

ゼロワンさんの案内で応接室に入った。
僕が座ったことを確認すると、どこからともなくお茶を取り出してカップに注ぎ、お茶請けのクッキーを置いて応接室を出て行った。

『?????』を取りに行ったのかな?
他の報酬は【工房】のレベルアップと、【人形の館(ドールハウス)】のレベルアップだよね。
どうやってスキルのレベルを上げるのかはわからないけど。

しばらくすると後ろの扉から開いた音がして、ソファの後ろに何かを置いた後、ゼロワンさんが横に立った。

「まずはこれをどうぞ」

ゼロワンさんは小さなお盆を差し出してきた。
お盆にはメモ帳のようなものと鍵が、それぞれ小さなクッションの上に置かれていた。
クッションの上のメモ帳に触れると鍵と一緒にクッションごと光になったので、報酬を受け取った時と同じようにアイテムバッグに入ったんだと思う。
小さいけど同じ魔道具だよね?

アイテムバッグを開くと、鍵とメモ帳がそれぞれ1マスずつ、クッションが2つまとめて1マスになっていた。
スキルを覚えるためのもだと思われる鍵とメモ帳を確認すると。

名前:【工房】Lv2の鍵
説明:スキル【工房】のレベルを2にする鍵。
Lv1を覚えていないと使用できない。
自身の胸に差し込み、鍵を回すせば使用できる。
魔道具なので痛みはない。
使用後は消滅する。
・取り出す
・ロック

名前:【人形の館(ドールハウス)】Lv2のスキルの書
説明:スキル【人形の館(ドールハウス)】のレベルを2にする書物。
Lv1を覚えていないと使用できない。
ページを開くだけで使用できる。
使用後は消滅する。
・取り出す
・ロック

なるほど。
これを使えってことだね。

早速2つとも取り出して、先にメモ帳を開いたけど、即座に光になって僕の胸に吸い込まれていった。
すると視界の右下にアナウンスが流れた。

人形の館(ドールハウス)のレベルが2になりました。
収納上限が15になりました。【庭】が解放されます』

ん?
上限が増えるのはわかってたけど、【庭】?
館の周囲に庭ができるってこと?
後で確認だね。

続けて鍵を胸に差し込んだ。
胸の中にめり込んでるけど、痛みはないし感覚もない。
うっすらと波紋が広がってるので、魔力的な何かに反応してるんだと思う。
そして、鍵をひねった。

カチッと音がしたかと思うと鍵が消えて、アナウンスが流れた。

『工房のレベルが2になりました。
ホールと続き部屋が解放されました。
詳しくは担当に確認してください』

人形の館(ドールハウス)より何が起きたのかわからなかったんだけど……。
ホール?
ダンスホールとか?
続き部屋は衣装室?
これも後でゼロワンさんに確認だね。
担当はゼロワンさんだと思うし。

「それでは残りの報酬です」

ゼロワンさんが入ってきた時に、僕が座っているソファの後ろに置いた何かを取って、目の前に回った。
その手にあったのは見覚えのあるトランクケースだ。
ハピネスが入っていたのと同じ大きさで、それが2つある。

『?????』って人形だったの?!
ステータス(魔力水でMP全快、スキルレベルアップ)

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:4
HP:130/130
MP:650/650
ST:113/113
STR:13
VIT:13
DEF:13
MDF:130
DEX:315
AGI:13
INT:260
LUK:50
ステータスポイント:残り16

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:2〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:2〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕
スキルスロット:空き1
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可

装備
・武器1:装備できません
・武器2:装備できません
・頭:なし
・腕:なし
・体上:冒険者のローブ
・体下:冒険者のズボン
・足:冒険者の靴
・アクセサリー1:なし
・アクセサリー2:なし

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
職業クエストは、その職業で使う物が報酬として渡されます。
戦士であれば剣や盾や鎧など
忍者であればまきびしや煙玉などの忍具
生産職であれば生産スキルや道具です。

オキナは武器が持てないので防具、スキル、人形になります。
最初のうちは自身で戦力を上げれないので、先代からのプレゼントですね。(人形を作りまくればある程度戦えるようになりますが、そのためには戦闘もできなければ素材が集まらない)

余談
私の心アンロックではありません。
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