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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

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シロツキとトバリ

GWに見直し予定
明日からGWで9連休ですが、内2日は出勤、1日は出張です。
それ以外は特に予定もないので引きこもりながら書きます。
GW末に見直し予定です。
ミヤビちゃんとステップボア3頭を倒した後も、何度かモンスターと遭遇した。
相手が一頭だけの場合は僕が倒し、複数いる場合は互いに相手を決めて戦った。

驚いたのが蜂を相手にした時のシロツキとトバリで、ステップボアと戦った時は直線上に出し続けるブレスだったけど、蜂相手の場合は球体のようなものを吐き出し、それが爆発して周囲を一掃した。

パーティ内で攻撃が当たるのかはわからないけど、広範囲を一気に殲滅する能力は羨ましい。
ハピネスだと、左手に業火(レフトフレイム)を使っても、2mぐらいしか焼けないからね。

他にも、木がたくさん生えてるにも関わらず、悠然と飛び立ち、色んなものを集めていた。
素材だけでなく、他の冒険者がやられた時に落としたアイテムなんかも集めてくるので、ミヤビちゃんはただ歩いてるだけでアイテムが集まっていた。

ミヤビちゃん本人も槍で戦えるので、竜が取りこぼした相手を倒したり、時にはスキルを使って槍を投げたりしていた。

そんな風に戦闘をしながら進んでいたけど、問題なく湖まで戻ってこれた。
後はモンスターの出ない道を進み、草原を越えて街に戻るだけだね。

「ここから森を出るまでモンスターは出ないはずだけど、念のため休憩してから行こうか」
「は、はい」

肉体的疲労はないから、MPの回復目的の休憩だ。
周囲にあった切り株に腰掛けると、ミヤビちゃんも切り株に腰掛けて休憩し始めた。
僕から1m以上離れて。

助けたからといって問答無用で懐かれたいとは思わないけど、これだけ離れてるとそれはそれでちょっと寂しい。
森を歩いてる時も、ある程度距離を開けてたし。
まぁ、襲われてからそんなに経ってないから仕方ないかな。

視線を湖湖に向けると、来た時と同じように数人が作業をしていた。
相変わらず何を作りたいのかわからないけど、ひたすら丸太を量産してるからログハウスでも作るつもりなのかな。
座ってる切り株もあの丸太による副産物だろうし。

「きゅるるるるるるる」
「ん?」
「あ、あの、今のは、その、シロツキちゃんのお腹の音です……。ごめんなさい」
「いや、大丈夫だよ」

魔物を見つけた時の音と似てたから、森の中にいるモンスターに見つかったのかと思ったよ。
ミヤビちゃんは頭に乗せてるから、振動でわかったのかな?
そんなことより食事だけど、PK集団が落としていったアイテムの中に、いくつか食料があったと思う。
後は街まで帰るだけだからあげてもいいんだけど、まずは確認だね。

「食べるものはある?」
「えっと……少しですけど、あります」

ミヤビちゃんはアイテムバッグを操作しながら答えてくれた。
けど、少しなんだ。
僕もアイテムバッグを見てみよう。

干し肉が2つに、魚の塩焼き(白身)が2つ、かたい黒パンが3つあった。
白身魚の塩焼きか……。
ご飯が欲しくなりそうだけど、パンしかないんだよね。

「干し肉と魚の塩焼きと黒パンならあるけど、渡してもいいよ」
「い、いえ、シロツキちゃんとミヤビちゃんはお肉しか食べないんです。さ、最初は生肉だったんですが、私がお肉を焼いて食べてたらそれを食べるようになってしまって……」
「ということはお肉が少ないってこと?」
「えっと、その、はい。戻ってくる途中のステップボアから取れたお肉が4つで、他にはブラウンラビットのお肉が6こだけです」
「それだけあっても足りないの?」

合計10個だよ。
1人2個だとしても5人前あるんだけど……。

アイテムバッグを確認するとブラウンラビットの肉が16個、グリーンフォックスの肉が12個あった。
茜色のみかん水』に持ち込むぐらいしか使い道がないから、ミヤビちゃんにあげよう。

ミヤビちゃんに向けて空中を叩き、メニューから『取引』を選択した。

「わっ?!え?あれ?」

いきなり現れたウィンドウに驚いたミヤビちゃん。
なぜかキョロキョロしてるけど、申請したのが僕だとわかると許可してくれた。

「取引は使ったことある?」
「はいっ。だ、大丈夫です」
「わかった。ミヤビちゃんは何も出さなくていいからね」
「え?あの……」

ミヤビちゃんが戸惑ってる間に、ブラウンラビットとグリーンフォックスの肉を全て取引ウィンドウにいれて、『決定』ボタンを押す。

「え?!あの!こんなにもらえません!」
「僕は使わないから貰ってよ。竜もお腹いっぱいになった方が嬉しいでしょ?」
「えっと、その、ありがとうございます」

取引確認メッセージが表示されたので、ミヤビちゃんが遠慮がちにでも『決定』ボタンを押したことがわかった。
確認メッセージで『はい』を押して、確定させる。

「これで足りるかな?」
「は、はい!あの!今から準備しますね!」

ミヤビちゃんは切り株から立ち上がり、頭の上と肩に乗ってる竜を切り株の上に乗せる。
その後、メニューを操作したかと思うとミヤビちゃんがパッと光って、コックスーツになった。
ミヤビちゃんは「焼いて食べてたら」って言ってたから、料理するのはわかってたけど、まさか本格的な服を用意しているとは思ってなかったよ。

ミヤビちゃんは続けて操作して、調理台やフライパンに包丁ケースなど、様々なものを取り出し始めた。
外で何をする気なのかな?

「す、すごい設備だね……」
「えへへ。お姉ちゃんがくれたんです」
「そうなんだ。いいお姉さんだね……」
「はい!自慢のお姉ちゃんです!」

お姉ちゃんのことを話しているときは、イキイキと話せてるから、それだけ好きなんだろうね。

ミヤビちゃんはたくさんの肉を取り出して、塩胡椒を振る。
その後、フライパンを温めて油を引いてから、肉を投下した。
ジュワァァァァァといういい音がして、2頭の竜もミヤビちゃんに視線を移し、じっと見ている。
見てるのはミヤビちゃんじゃなくてお肉の方かもしれないけど。

小柄なミヤビちゃんに合わせて作られた調理台は見事な作りなんだけど、料理人が小さいせいでおままごとみたいに見えると思ったのは内緒だ。
コックスーツも似合ってるんだけどね。

肉を焼いてるミヤビちゃんは、焼き加減を見ながらアイテムバックを操作して木でできた箱を取り出した。
留め金を外して蓋をあけると、中から木で作られたお皿などの食器が出てきた。
箱に入れることでひとまとめにしてるんだね。

取り出した大きな2枚の皿にたくさんの焼いた肉を切らずに乗せて、小さめの皿には包丁で切った肉を乗せるミヤビちゃん。
大きな皿を切り株の上にいるシロツキとトバリの前に置いた。
2頭の竜は貪るように食べだした。

「あ、あの、どうぞっ!」
「お、いいの?」
「はい!お肉もいただきましたので!お、お礼です!」

小さめの皿とお箸を僕に差し出すミヤビちゃん。
ミヤビちゃん自身も同じものを持っている。
小さい皿は僕たち用だったから切ったんだね。
木のナイフとフォークじゃ食べづらいからだろうけど、木のナイフがあるかはわからない。

「いただきます」
「い、いただきます」

渡された箸で肉を摘み、食べる。
脂が少ないのでブラウンラビットかグリーンフォックスだと思うんだけど、どっちなのかは判断つかない。
作った張本人は、さっきまでとは逆の切り株に座って肉を食べている。

「きゅるー!」
「キュキュ!!」

肉を食べ終わりまったりしていると、シロツキとトバリが切り株から飛び上がり、湖に向けて垂直に突っ込んでいった。
水中に素材でもあったのかな?

「あの、水浴びなので、大丈夫ですよ」
「結構な勢いがあったけど……」
「えっと、あのくらいの勢いがある方が、その、気持ちいいらしいです。鱗が硬いので」
「そうなんだ」

気になったので前のめりになって湖を見ていると、ミヤビちゃんが説明してくれた。
鱗が硬いから、勢いよく水にぶつかることで汚れを落としてるのかな。

しばらく無言で湖を見ていると、シロツキとトバリが水面から飛び出てきた。
後ろ足でキラキラと輝く魚を1匹ずつ掴んでいる。
2頭はその魚を僕の膝の上に下ろすと、ミヤビちゃんの方に飛んで行った。

この魚はくれるってことでいいのかな?
膝の上で跳ねる魚に触れると、光になって消えた。
プレイヤーが触れる前だから、所有権がなかったのかな?
それに、まだ生きてるけど魚の場合はアイテム扱いなんだね。

ミヤビちゃんはアイテムバッグから布を取り出して、乾いてないところを拭く。
2頭はとても気持ちよさそうに目を細めて拭かれ、終わるとそれぞれ定位置に戻っていった。

「そろそろ行こうか」
「は、はい!す、すぐに片付けます!」

ミヤビちゃんが調理道具や調理台を収納したのを確認してから、街への道へ向けて歩く。
なぜか、湖のそばで作業をしていた人達が湖を指差して騒いでいるけど、特に変わった様子はない。
もしかして、シロツキとトバリを見て騒いでるのかもしれない。

「あ!」
「ん?どうしたの?」

僕と同じように湖を見ていたミヤビちゃんが声をあげた。
何か見えたのかな?

「えっと、あの、私より大きな魚が泳いでました!」
「へー。ヌシでもいるのかな?」

再度覗き込むと、確かに大きな魚がいるんだけど、とても深いところにいるね。
水深15mはあると思う。
この距離でミヤビちゃんほどに見えるなら、近づいたら危険だと思う。
というか、魚ではなくモンスターなんじゃないかな。

「きゅるるるる!」
「クアー!」

シロツキとトバリがミヤビちゃんから飛び立ち、湖の上でそれぞれ威嚇する。
すると、水中にいた魚の影がどんどん大きくなり、水しぶきを立てて水面から跳ねた。
デカイなんてものじゃない!

跳び上がったのは、体長5mぐらいある丸々と太った真っ赤な魚だった。
2頭の竜はさらに高く飛んだので当たらなかったけど、樵達はずぶ濡れになって、木材の一部も少し流されていた。

「ごごごご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

ミヤビちゃんがぺこぺこと謝ると、樵達は「いいものが見れた」と言いながら笑って手を振ってくれた。
そんな樵達を背に、モンスターの出ない街へと続く道を進む。

シロツキとトバリは、ミヤビちゃんに怒られてしょんぼりとしながら周囲の警戒をしていた。
やんちゃなところはあるけど、やっぱり高性能な竜だね。
ステータス(戦闘で消費)

名前:オキナ
種族:人族
職業:人形使い(ドールマスター)☆5
Lv:4
HP:130/130
MP:102/650
ST:113/113
STR:13
VIT:13
DEF:13
MDF:130
DEX:315
AGI:13
INT:260
LUK:50
ステータスポイント:残り16

スキル
繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕
スキルスロット:空き1
スキルポイント:残り10

職業特性
通常生産系スキル成長度0.01倍
通常魔法使用不可
武器装備不可
重量級防具装備不可

装備
・武器1:装備できません
・武器2:装備できません
・頭:なし
・腕:なし
・体上:冒険者のローブ
・体下:冒険者のズボン
・足:冒険者の靴
・アクセサリー1:なし
・アクセサリー2:なし
+注意+
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