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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

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お蜂畑

少し遅れました。
ダイビングで思った以上に体力を持っていかれたので、寝てました。
ハニーベアを探しつつ移動したけど、見つかるのはパラライビーシリーズばかりだった。
しかも花畑を見つけたり巣を見つけたわけじゃなく、森の中で遭遇するだけなので麻痺する危険があるぐらいで旨味がない。

ミヤビちゃんが盾でパラライソードビーの剣を受け止めたら、お尻の針で刺されて麻痺したんだけど、クローバーで回復する前に時間経過で治った。
それでも、持っている武器とお尻の麻痺針のコンビネーションは凶悪だ。
近づかれるまでに倒せたらいいんだけど、どうしても前衛の2人に集中してしまう。
今はアザレアのストームでまとめて攻撃した後倒してもらってるんだけど、それをするまでは結構ギリギリだった。

「ビー系のモンスターがが増えて来ましたね」
「そうだね。トバリは何か見つけた?」
「まだみたいです」

パラライスピアビーとの突き合いを制したミヤビちゃんが周囲を見回しながら近づいて来た。
東に進むにつれて増えてきたビー系のモンスター。
その理由を調べてもらうためにトバリを飛ばしてもらったんだけどまだ帰ってきていない。
ちなみにトバリが調査に出ている間周囲を上から警戒するのはシロツキの役目になったので、今のミヤビちゃんの頭の上には誰も乗っていない。

しのぶさんも警戒してくれているんだけど、ビーの数が多くて把握できていない。
今は周囲に近づいてくる個体がいる時だけ警戒するようになった。
それでも、3方向から来るのを察知できるあたり流石だと思う。

さらにビーを倒しながら東に進む。
途中ハニーベアがいたんだけどテディベアサイズで、すぐ近くにワイルドベア2頭もいたので手を出さなかった。
父熊と母熊だと思うんだけど、2頭共今までで見たワイルドベアの中で1番大きかったし、体に傷もあったから戦闘経験もありそうだった。
そんな熊を同時に2頭は無理だ。
できても糸3本を使いまくることになりそうだ。

「キュー!」
「きゅ!」

そのハニーベアとワイルドベアの親子を見たぐらいで、他には遭遇することなく進んでいるとトバリが戻ってきた。
警戒していたシロツキも一緒に戻ってきて、即座にミヤビちゃんの頭に乗った。
警戒をトバリに任せて自分はミヤビちゃんを守るつもりなんだと思う。

「向こうに何かがあるんですね?」
「キュ!」

トバリはミヤビちゃんの前で飛ぶと、東から少し北にズレた方向を見ながら鳴く。
どうやらその方向に何かあるらしい。

「向こうに何かがあるみたいですけど、どうしますか?」
「とりあえず行ってみますか?行かずに東へ直進してもいいですけど」

ミヤビちゃんに聞かれたので、残りのメンバーに確認する。
今向かっている東のさらに先には工房がある。
それをマップを見せて説明しているので、余裕があれば行こうということになっている。
その為にも、まずはワイルドベアとクイーンパラライビー倒すことを優先しつつ森を抜けようとしているんだけど、少しぐらい寄り道しても問題ないと思う。

「私は気になります。もしかしたら蜂の巣を見つけたのかもしれませんし」
「蜂の巣はたくさんあるそうです」
「行きましょう!」

しのぶさんは蜂の巣目当て。
つまりクイーンパラライビー目当てで行くと決めた。

「私は任せるよ」
「私もお任せします」
「じゃあ行きましょう!」

セインとうららさんが賛成すると、しのぶさんがその方向に向けて歩き出した。
僕はワイルドベアを倒すのに協力してもらってる側だから、クイーンパラライビーを倒すのに協力するのは問題ない。
ミヤビちゃんは素材が欲しいわけじゃないからどうなのかと思ったけど、ニコニコしながらうららさんの後を追っていた。
槍と盾をしっかりと持ち直していたのでやる気も十分だ。

「いい匂いがします!」
「花の香りですね」

ビーを倒しながらトバリの示す方向にしばらく進んでいると花の香りが漂ってきた。
それに反応した若干テンションの高いしのぶさんがうららさんと話しながら進んでいく。
うららさんのペースも上がったので、花が手に入るということで興奮しているのかもしれない。
確か、服を染めるための染料に使うはず。

「おぉー。凄いですね!」
「綺麗です!」
「素材がいっぱいです」
「ピクニックに良さそう!」

花の香りがしてから数分歩くと、開けている場所に出た。
そこはあたり一面花で埋め尽くされていて、青い空がはっきり見える。
とても広くて大きな公園ぐらいある。
ミヤビちゃんとしのぶさんは純粋に花畑を見て楽しんでいて、うららさんは素材がたくさんだと喜んでいる。
セインが言うようにピクニックには良さそうなんだけど、問題はビー系のモンスターがたくさんいることだ。

今もこっちに気づいていないけど数匹が近くを飛んでいるし、遠くには塊で飛んでいるのが見えた。
塊は10匹以上で形成されていて、それが
いくつもあった。
中には30匹以上いそうなほど大きな塊もある。
アレに呑まれたら、倒されるまで麻痺させられた上にひたすら攻撃を受け続けることになりそうだ。

「凄い数のモンスターですね。これでは素材を取るのが難しいです」
「それに、蜂の巣が見当たりません。奥の方にあるんでしょうか?」

うららさんは森から出たところにある花を、ビー達に気づかれないようにゆっくりと採取していく。
しのぶさんは近くの木を見て蜂の巣を探していたみたいだけど、確かに蜂の巣はないしハチミツの匂いもしない。
花畑は奥へと続いているので、そっちにあるかもしれない。

「キュ!」
「え?向こうにあるんですか?」
「キュキュ!」

しのぶさんの言葉を聞いていたのか、トバリが奥の方を見ながら鳴く。
ミヤビちゃんが確認すると頷きながら鳴いたので、蜂の巣は奥にあるということがわかった。

だけど、この花畑を突っ切る気にはなれない。
アザレアでストームを連発しても数で押さえ込まれて負けそうだし、それにシロツキ達のブレスやしのぶさんの火遁が加わっても変わらないと思う。
花畑にいるビーの数は、全部で200匹以上いるからね。

「トバリはどうやって見つけたんですか?」
「キュキュー!キュ!キュッキュ!」
「空を飛んで上から見たらしいです。トバリちゃんでも囲まれたらやられると思ったみたいですよ」
「そうですか。空だと私には無理ですね。木を渡って近づけたとしても、皆さんには無理ですし……諦めましょう」

しのぶさんが花畑から離れたので全員後に続く。
うららさんは素材が欲しいらしくチラチラと振り返っていたけど、バレずに取れる範囲の花は採取したので、これ以上取る場合は横にズレるか、バレることを覚悟して花畑に入るしかない。
だけど、それは無理だとわかっているので素直に離れてくれた。

「もしかしたらここにエリアボスがいるのかもしれませんね」
「変わってる場所だからその可能性はあるね。そうなると蜂のモンスターがエリアボスなのかな?」
「はい。クイーンパラライビーより強いモンスターが出てくるかもしれません」
「もしそうなら厳しい戦いになりそうだね」

クイーンパラライビーは貫通無効だったし、魔法を使ってきた。
それに、周囲にビーを配置して守らせていた。
それだけでも苦戦するのに、花畑にはたくさんのビーがいた。
戦闘になったら全部襲いかかってきそうだ。

先に全部倒しておけばいいのかもしれないけど、それすら難しそうなんだよね。
もしもここを探索するとしたらしっかりと準備を整えてからするべきなんだけど、必要なものってなんだろう。
殺虫剤とかあるのかな?

煙を炊けばいいのかもしれないけど、下手に刺激を与えたら起こったビー達が一斉に押しかかってきそうだし……。
襲われないような何かがあればいいんだけどね。
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