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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

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他の人から見た工房

「イベントについて話し合う前に確認したいことがあります!」
「どうしたんですか?しのぶさん」

僕が話しはじめる前に、しのぶさんが手を上げて言った。
何か確認することあったかな。

「ここについてです!オキナさんはスキルだと言ってましたが、マイホーム扱いなんですか?」
「マイホーム?」
「オキナ様。マイホームは冒険者やメルカトリア人が購入する家のことです。生産設備を設置できるだけでなく、内装の変更や、一部の部屋を利用した店を開くこともできます。といってもここはマイホームではありません。ついでに申し上げますとギルドホームでもありません。今はオキナ様のスキルでのみ行き来できる場所です」

答えられない質問を受けたんだけど、僕の代わりにゼロツーさんが答えてくれた。
それによるとマイホームは工房兼お店にできるって感じだから、『ふぁんしーけーき』や『カモンカモン』がそうなのかもしれない。
僕で言う工房部分がキッチンならできると思う。

ギルドホームはマイホームのギルド版だと思う。
倉庫の共有とかできそうだから、工房はマイホームというよりギルドホームに近いと思う。
アイテムボックスを共有して、食べ物のやり取りをしてるし。

「そうなんですか。2日目でマイホームを手に入れる方法があれば教えてもらおうと思ったんですが、スキルなら無理ですね」
「マイホームは手に入らないんですか?」
「まだ空いてるマイホームはいくつかあるのですが高いんです。確か最低30万ゴールドだったはずです。なので、サービス開始2日目で買える金額ではありません」
「た、高いですね。でも、お店を出してる人もいますよね?」
「はい。ですが、現在お店を出してる人はβで店舗型マイホームを購入して引き継いでます。そのせいで集めたアイテムなどは失ったそうですけど」

僕の質問にはうららさんが答えてくれた。
β期間は1ヶ月だったけど、その期間に集めたアイテムを諦めてマイホームを引き継いだんだ。
お金を引き継げばいいんじゃないかと思ったけど、設備も含めて引き継ぐんだろうし、場所に思い入れもあるかもしれないから、引き継いだ方がいいよね。
一から店の設備を揃えることになったら別だけど。

「店舗型が買えない人でも、一般家屋型やアパート型なんてものがあります。一般家屋型は生産設備を置けますがお店は開けません。アパート型はもちろんお店を開けませんが、一部生産設備を置けます」
「一部ですか?」
「一部です。音が大きく出るものや、火などの危険があるものは置けません。あと、設備自体が大きいと入らないのもあります」
「なるほど。炉を置くと火事になるかもしれないわけですね」

アパート広さがわからないけど、街の大きさ的に少し広めのワンルーム程度だと思う。
織り機なんて置けないだろうし、薬の調合台なんて匂いでアウトだと思う。
そうなると置ける生産設備って簡単なものになるんだろうけど……裁縫セットとか?

「そうです。アパートでは持ち運べびやすい簡易設備ぐらいしか置けませんね」
「なるほど。ちなみに、うららさんはマイホームを持ってるんですか?」
「私は持ってないです。アパートやマイホームでは集中力が増して、いいものを作りやすくなるそうなのですが、私は総合生産施設で作るか裁縫セットを使って外で作っています。店を構える予定はないのでのんびりですね」

そういえば、いつも『ふぁんしーけーき』に集まってたね。
マイホームがあればそこに集まるかもしれないけど、そうしなかったってことは持ってないか入れたくないってことになる。
個性だから後者の可能性が高かったけど、どうやら違うらしい。

「そうなんですか。でも、いつかはマイホーム購入しますよね?」
「そうですね。ですが、一般家屋型でも最低20万ゴールドです。しばらく手出しできませんね」
「一般家屋も高いですね」

普通の家が20万、お店が開けるのが30万か。
お店を開かずに売るには、個人取引かメルカトリア人の店に卸すかだけど、お店が失敗しなければ10万ゴールドなら販売で稼げそうだよね。
失敗したら終わりだけど。

「はい。なので、この時期にこれだけの家を持っていれば相当目立ちますよ」
「といってもスキルのおかげですからね。連れてこれるのもパーティメンバーだけですし。もちろん言うつもりはないですけど」
「私も広めるつもりはありません」
「わ、私もです!」
「私も大丈夫!というか言っても信じてくれないと思う」
「ありがとうございます」

うららさんの言う通り、工房の内容がわからなくても、大きな洋館を持ってると広まったら目立つと思う。
すでに変態として目立ったのに、更に大きなマイホームのようなものを持ってる知られたら更に目立つよ。
うららさん達は言うつもりないらしいので問題ないけどね。

「それで、オキナさん。後で色々見て回ってもいいですか?」
「私も見たいです!」
「あ!私も見たいです!天井裏とか潜めそうですよね!」

うららさんを筆頭にミヤビちゃん、しのぶさんと続いた。
元から工房に連れて行くつもりだったからいいんだけどね。

「いいですけど、今はスキルレベルが低いので、このホールと源さんが向かった工房ぐらいしか行けませんよ」
「あの扉も、2階もダメなんですか?!」
「申し訳ございません。今はまだ通れません」

しのぶさんに対してゼロツーさんが頭を下げながら答えた。
扉があるのには入れないのは気になるだろうけど、あと6人連れてこないとレベルが上がらないから今すぐには無理だ。

「私は工房ですね」
「私はお庭とか外がいいです!」

うららさんはさっきも言ってたけど生産職だから工房、ミヤビちゃんは……シロツキ達を飛ばすために外に出たいのかな?
正面玄関の扉を見てるし。

「申し訳ございません。現在外に出ることはできません」
「そうなんですか……」
「あー。出られるようになったら連絡するから元気出して」
「はい。わかりました」

ションボリしたミヤビちゃんを目にしたら、自然と言っちゃった。
いつ出られるようになるかわからないけど、ちゃんと連絡しよう。
ラナンキュラスが増えた時のしのぶさんみたいにならないようにしないとね。

「ちなみに、工房には何があるんですか?」
「鍛治をするための炉、布を作るための織り機、薬を作るための調薬台、木工用の設備、塗装用のへやですね」

人形制作室はどちらかといえばギャラリーだし、性能評価室のコロッセオについては説明できない。
迷宮に行きたいと言われたとしてもどうすることもできないから言わない。

「そんなにできるんですか?!基本的な生産は全部できるじゃないですか!」
「う、うららさん。落ち着いてください」
「あ!し、失礼しました」

思わず声をあげたのか、うららさんが赤くなってしまった。
それぐらい揃ってるってことだよね。
これが☆5の特性の一つなんだろうけど、僕の場合生産スキルが上がらないんだよね。
源さんが使えなかったら宝の持ち腐れだ。

「えっと、工房の生産設備は後で見せてもらえるんですよね?」
「はい。問題ないですよ。使おうと思えば使えるんですよね?」
「オキナ様が許可された場合のみ使用可能です。ただ、その許可システムは現在生産設備の使用権限しかありません」
「それで十分なんですけど、他に何があるんですか?」

工房の設備を使うぐらいしか、使い道がないと思うんだけど。
食堂とかお風呂の使用許可かな。

「客室が解放された場合、オキナ様の許可が必要ですが、一度連れて来ていただいた方にこちらの鍵を差し上げることができます」
「鍵……」

ゼロツーさんは懐から大きなキーリングに付いた鍵束を見せてきた。
鍵の数が客室の数なら、結構な数がある。
20人ぐらい呼べそうだ。

「こちらの鍵を使用すると、割り当てられら客室に転移できるようになります。また、各施設の使用制限も鍵ごとに設定できます」
「つまり、工房の施設を使いたい職人を連れてきて鍵を渡せば、その人は好きな時に来て好きなだけ作れるようになるということですね」
「そうなります。ですが、これはまだ使えません」

ゼロツーさんが鍵束を服に内側に入れると、うららさんが残念そうな顔をした。
レベルが上がるまでしばらく待ってください。

「とりあえず工房スキルのレベルが上がれば連絡します。なので、とりあえず工房のことは置いといてイベントについて話しませんか?」
「あ、そうですね。失礼しました」
「お姉ちゃんがごめんなさい」
「申し訳ない」
「いえいえ。僕も色々知れました。ありがとうございます」

うららさんとしのぶさんが謝ってきたんだけど、マイホームや工房がどう見られるかわかったから問題ない。
今度こそイベントについて話し合うよ!
+注意+
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