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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン2日目)-

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源さん大暴れ

石の腕を一旦アイテムバッグに戻して、7段目を降りた。
結局全部出しておくけど、腕から糸を出す時に持ち上げることにした。
地面に置いた状態で使ってもいいんだけど、指の方向がよくわからないからね。

狙ったところに向けてスキルは使えるんだけど、地面だと途中の岩やリトルロックゴーレムに当たるかもしれない。
持ち上げていればロックゴーレムに向けることができるから、地面の隆起やリトルロックゴーレムは関係なくなる。
一度出したものを収納してから降りる時は少し恥ずかしかったけどね。

「それじゃあ坊主の合図で飛び出すぞ」
「わかりました」
「想定通り縛れたら『成功』、ダメだったら『失敗』って言いますね」
「わかった。成功で正面に飛び出して、失敗で右に飛び出すんだな」
「どっちにしろ飛び出すんですね!」
「違いない!はっはっは!」

源さんとしのぶさんが僕を見てきたので合図を決めた。
すると、またもや源さんの発言に対してしのぶさんが返して、それを聞いた源さんが笑った。
この2人は相性がいいのかもしれないね。
お爺ちゃんと孫娘の関係に見えなくもない。

繰り糸(マリオネット)

アイテムバッグから繰り糸(マリオネット)が付与された2種類の石の腕を取り出して糸を繋ぐ。
念のため指を開いたり閉じたりしたんだけど、問題なく動く。

「では、やります。繰り糸(マリオネット)

糸を繋いだ状態で石の腕を1本持ち上げ、指をロックゴーレムに向けて糸を放った。
距離が開いているから到達するまで時間がかかったけど、放たれた糸はまっすぐ伸びていき、ロックゴーレムに当たった。
あとは千切れるのかどうかだけど……ロックゴーレムが光に包まれた。

「成功!繰り糸(マリオネット)!」
「突撃!」
「はい!」

合図にした言葉を言いながら腕を置き、次の腕を持ち上げて同じように糸を出す。
僕の声を聞いた源さんはハンマーを掲げながら走り出し、しのぶさんがそれに続いた。

しのぶさんはリトルロックゴーレムを無視して源さんに付いて行ってるから、最初はサポートをするみたいだね。
だとしたら、操れる奴でリトルロックゴーレムを倒したほうが良さそうだ。

繰り糸(マリオネット)

手前から2体目に向けて糸を放ちながら、手前から3体目をリトルロックゴーレムに、4体目を5体目に向けて移動させた。
糸を放つまでできるだけ時間を稼ぎたい。

「ぬぅん!ふぅん!どりゃぁ!!」
「ちょっ?!源さん暴れすぎです!」

ロックゴーレムが源さんに拳を振り下ろすと、ハンマーをぶつけて弾き返源さん。
さらに追撃で足にハンマーを叩き込んだせいでロックゴーレムがバランスを崩して、しのぶさんに当たりそうになった。

さっきまでの源さんは一撃一撃を大事にしてたのに、今はとりあえず殴ってる気がする。
だから、しのぶさんも動きが予想できなくなってうまく動けなくなってる。
しのぶさんは相手の動きを見てから動くからね。

「はぁ!早く倒さねばならんだろう!儂1人で問題ないから、しのぶは小さい方に行け!ぬん!」

起き上がりつつ拳を放ったロックゴーレムだったけど、源さんのハンマーで弾かれて、再度バランスを崩した。
そして、バランスが崩れたところを全力で殴り、仰向けに倒れさせた。

しのぶさんは源さんに言われた通りリトルロックゴーレムに向かい、即座にハンマーで殴り倒す。
僕はこの間に2番目と6番目を縛ることに成功したので、6番目も5番目を押さえ込ために移動させた。
同じぐらいの大きさなんだけど、僕がロックゴーレムをうまく操作できてないのか押し負けてるんだよね。

「こいつ、なかなかしぶといぞ!」

源さんはまだ1体目と戦ってる。
HPは1/5を切ってるから後少しなんだろうけど、パーティで攻撃するのと比べるとだいぶ時間がかかるね。
まぁ、当然だろうけど。

「こっちは数が多いです!」

しのぶさんは僕が操るロックゴーレムと一緒にリトルロックゴーレムを倒しているんだけど数が多い。
ロックゴーレムでなぎ払っても倒せないけど、転がったやつをしのぶさんがトドメを刺すことで効率的に倒してる。
すでに10体は倒してるんだけど、周りに20体はいる。

しのぶさんはロックゴーレムを足場にして飛び上がったり、壁として蹴って勢いをつけたりしてるんだけど、なぜかたまにロックゴーレムにも攻撃してる。
あとで倒しやすくするためなのかな。
縛ってるせいで強化されるのもあって、全然減ってないけど。

「よし!倒したぞ!次はどいつだ?」

源さんが1体目を倒して次を探してキョロキョロし始めた。
2体目を倒す手順だったんだけど、抑え込んでる5体目に向かっちゃった。
まぁ、抑え込んでる間に倒してくれるならそれはそれでありだね。
僕はその間に7体目も縛れたけど、MPの消費が激しいからマナポーションを飲んでおく。

「ふぅん!せぃ!はぁ!はっはっは!まだまだぁ!」
「えぇ……」

源さんは押さえつけられてる5体目を攻撃してるんだけど、勢いよく振り回しすぎて、押さえつけてる4体目と6体目も攻撃してる。
最後には倒すから別にいいんだけど、腕を壊されると逃げられるかもしれないからやめて欲しいんだけど……聞いてくれそうにないぐらい楽しそうに戦ってる。
念のため7体目も押さえ込みに回そう。

「ぬ?新手……ではないな。インパクト!」

近づいてきた7体目を警戒した源さんだけど、押さえ込みに回したら解いてくれたんだけど、源さんはテンションが上がったのかスキルを使った。
そのスキルは地面を叩いて周囲の地面を隆起させる技みたいで、源さんの周囲にいるロックゴーレム全員がダメージを受けたんだけど、そのせいで5体目の押さえ込みが緩んでしまった。

「ぬぉ?!ぐふっ!」

5体目が拘束から抜け出そうと力任せに暴れたところ、源さんに当たってしまった。
ステータスプレートからHPの減り具合を確認すると6割減ってた。
やっぱりロックゴーレムは強いね。

「源さん!ポーションを使ってください!そして、もう少し距離をとって攻撃してください!」
「おぅ、すまん。ちょっと興奮しすぎたわ!」

源さんはポーションを取り出して飲んだ。
そして、少し攻撃の手を緩めて的確に関節を攻撃するようになった。

「最初から関節を攻撃していればよかったな」

関節を砕かれた5体目は腕をうごかせなくなり、体と足を押さえられているので、あとはなす術なく源さんに倒された。

「こっちも終わりました!」

しのぶさんは担当していたリトルロックゴーレムも倒し切ったので、源さんに合流した。
といってもロックゴーレムは全員縛った状態なので、ダメージの通りが悪くなってるから、このまま攻撃しても時間がかかるだけだ。
なので、2体目を縛った状態で他のロックゴーレムで押さえつけてから、糸を切断した。

「押さえつけてるロックゴーレムを攻撃してください!糸が付いて光ってる間はダメージが入りにくくなってるんです!」
「わかった!」
「はい!」

僕も空いた腕を振り回して、ロックゴーレムに叩きつける。
抑え込んでるロックゴーレム達にも攻撃させてるから、源さん1人で戦うよりはるかに早く減ってる。
数の差があるからか、段の上で戦った時よりも早いかもしれない。

「はっはっは!他愛ない!」
「ですね!」
「次はこいつです!」

2体目が倒されたので、3体目を押さえつけて糸を切る。
2人は糸が切られて光が収まった瞬間に攻撃を開始した。

この後もトントンと倒していき、最後に押さえつけれない7体目が残った。
ハピネス達を出してそう攻撃でもいいかもしれないけど、MPの消費も激しいから2人に任せよう。

「そいつが最後です!2人に任せてもいいですか?MPの消費が激しくてキツイです」
「うむ!任せろ!坊主は休憩しておけ!」
「任せてください!」
「ありがとうございます!お願いします!」

一応うつ伏せにして糸を切った。
直後に源さんが膝裏を砕きはじめ、立てなくしたてから両肘を砕いた。
そうなるとあとは叩くだけとなり、簡単に倒すことができた。

「ふぅ……。やっと終わりましたね!」
「だな!やっと終わったが、楽しかったぞ!ぬぉ?!」

ロックゴーレム達を倒しきり、源さんとしのぶさんが息を抜いた瞬間、源さんが持っていたハンマーが砕け散った。

砕けた先をみると、以前見かけたリトルロックゴーレムより小さなリトルロックゴーレムがいた。
前より虹色の輝きが増してるよ。

まさかこいつがこのエリアのボス?
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