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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

第1章 –World Wide(ログイン2日目)-

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対ロックゴーレム作戦会議

7段目にいたロックゴーレムを6段目で倒した後、7段目を探索してそこでも掘った。
僕は首長竜に倒された時に掘ってるんだけど、源さんのおかげで僕にはわからない発掘ポイントを教えてもらえたので、そこで掘ることができた。

源さんが教えてくれるスキル無しだとわからない発掘ポイントからは、鉄鉱石が出る確率が高いみたいで、アイテムバッグの鉄鉱石がどんどん増えていく。
見た目でわかる発掘ポイントからだとほとんど石ころで、たまに鉄鉱石になる。

もしかしたら崖側の通路にも同じような発掘ポイントがあるかもしれないから、戻る時に時間があったら行ってみよう。

「ほう。なかなかの数だな。ロックゴーレムが見える範囲で7体に、リトルロックゴーレムは……大量だ」
「ですね。しかも密集してるのでどれか一体と戦いだしたら寄ってきそうです」

7段目を降りる前にロックゴーレム達が岩を砕いている様子を確認する。
前回来た時は10体以上いたんだけど、別の場所にでも行ったのかな。
だとしたらリトルロックゴーレムが砕かれた岩を運んで行ってる方向とは別の場所に道があるかもしれない。
けど、探索するには全部倒さないとダメそうなんだよね。

「ハンマーや苦無で釣るのも無理そうですね」
「そうだな。苦無は特に無理だろうな」
「当たらないからこそ釣れたりしないですかね?」
「無理だろう」
「まぁ私もできるとは思ってませんけどね!あはは!」

どうやって戦うか悩んでいると、しのぶさんがボケた?
それに対して僕と源さんで好き放題言うと、しのぶさんは怒るどころか笑い出した。
開き直ったんじゃなくて本気で笑ってるみたいだから、さっきのはボケだったんだと思う。

「それで、どうする?儂は勝てると思っとるのだが。少なくとも1対1だと負けん」
「まだロックゴーレムの攻撃を受けてないので強さがいまいちわかりません。さすがにあの数は無理だと思います」

源さんは戦いたいみたいだけど、しのぶさんは違う意見だ。
僕は糸で縛れたら不可能じゃないと思うんだけど、さっきのロックゴーレムで試しておけばよかった。

仮に3本で縛れるとして、右腕を5本出してそこから3本ずつ糸を出せば、5体は縛れる。
そうなるとロックゴーレムは2体で、リトルロックゴーレムがたくさんになる。

リトルロックゴーレムをしのぶさんに任せて、源さんにロックゴーレムを相手にしてもらったとしても2対1。
源さんはハンマーを使ってるから一撃が強い分、動きが遅いから2体相手は厳しい。

速攻で1体倒してから5体縛れれば1対1に持ち込めるけど、何本で縛れるかわからないんだよね。
どうしようかな。
この後源さんにインゴット作成を依頼するつもりだから、できるだけ素材は集めたい。

試しに縛れるかやってみて、ダメだったらリトルロックゴーレム達が岩を運んでるところに逃げ込もうかな。
戻る時にどうするかはそのあと考えるとして、今はこれを提案しよう。

繰り糸(マリオネット)で操ってる腕からさらに腕を操つることも考えたけどMPが持ちそうにないし。
最悪何度か出入りを繰り返してロックゴーレム削ってもいい。

「聞いてください。僕の糸ならロックゴーレムの動きを封じれるかもしれません。ただ、何本の糸が必要になるかわかっていません。なので、真ん中の1体に糸を放ってみようと思います」
「真ん中ですか?」
「はい。真ん中を縛ると手前のロックゴーレム3体がこっちに向かってくると思います。可能ならこのうちの2体を縛ります」

7体いるうちの真ん中を縛るから、手前3体、奥3体に分かれる。
そうなると奥の方が遠いから、こっちにくるまで時間がかかる。
糸が4本必要になったとしても、15本出せるからなんとかなると思う。
5本でもいけるし。

「なるほど。儂は残った1体を倒せばいいんだな?」
「そうです。そして、戦闘が始まったら奥の3体もこっちに向かってくると思います。そいつらを縛れるかは必要な糸の本数で変わりますが、可能であれば縛ります」
「そうなると動けなくなった奴を儂が倒すだけだな」
「そうですね。仮に奥の方を縛れなかったとしても、手前の縛れてるロックゴーレムから倒してください。そうすれば」
「空いた糸で奥のロックゴーレムを縛るというわけか」
「そうです。あと、縛ってる相手は僕が動かせるので、棒立ちではなく向こうのロックゴーレムを抑え込むつもりです」
「なるほど。だとしたら糸を繋がなくても押さえ込めるかもしれんのか」
「その通りです」

糸で縛ることばかり考えてたけど、源さんが動けない奴を倒すって言ったことで思い出した。
PKの人やリトルロックゴーレムを操ったことがあることを。
これだったら3体操れたら残り3体を押さえ込めることになる。
ほとんど同じ大きさだからできるよね。

「だとしたら押さえ込まれている方を攻撃すればいいんじゃないか?」
「ずっと抑え込めるかわからないので、倒しやすい方からにしましょう」
「ふむ。返されたら巻き込まれるかもしれんということか」
「はい」

縛られて動けない方と、押さえ込まれて動けない方。
どっちも同じに見えるけど、押さえ込まれている方は自由に動けるからね。
暴れた拍子に攻撃を受ける可能性も出てくる。
やっぱり倒しやすいのは糸で縛ってる方だね。

「オキナさん。私は何をすればいいんですか?」
「しのぶさんにはリトルロックゴーレムを倒して欲しいのと、源さんのサポートです。僕はラナンキュラスを操れなくなるので翻弄できません」
「わかりました」

たぶんしのぶさんが1番忙しいと思う。
源さんは目の前のロックゴーレムを叩くことに集中してもらうつもりだけど、しのぶさんは源さんとリトルロックゴーレムの間を飛び回らないといけないからね。

僕は糸を出しっぱなしにするためにマナポーションを飲むぐらいだから、できるだけ邪魔にならないところに隠れておこう。
前みたいに草むらでいいかな。

「それで坊主。その糸で縛れなかったらどうする?」

源さんがラナンキュラスに繋がってる糸を指差しながら聞いてきた。
もちろん考えてますよ。
戻り方は考えてないけどね。
地底湖に行くつもりはないから、どうにかして段まで戻るつもりだけど、その方法は考えてない。

同期操作(シンクロアクション)だとロックゴーレムを釣るのには向いてないから、アザレアで遠くから魔法で倒そうかな。

「一応考えてあります。ロックゴーレムが砕いた岩をリトルロックゴーレム達が運んでますよね。あの先はロックゴーレム達だと通れないトンネルがあります。なので、最悪戦わずに向こうに逃げましょう」

岩を運んでるリトルロックゴーレムを指差し、そのまま進んでる方向に指をスライドする。
源さんとしのぶさんはその先を見てくれたから、問題ないと思う。

「トンネルの先に危険はないんですか?」
「以前来た時は運ばれた岩で作られた小山がある程度で、モンスターは岩を運んでるリトルロックゴーレムぐらいでした」
「なるほど。その小山がどうなってるかというところか」
「ですね」

多分源さんは小山からロックゴーレムができると考えてるんだと思う。
今も小さな岩山からリトルロックゴーレムが生まれてるところだし。

通れないロックゴーレムを生み出す場所だと思ってるけど、実際はどうなってるかは見てみないとわからない。
逃げ込んだ先にロックゴーレムが大量ということも考えられるから、その時はできるだけ抵抗しながら地底湖まで逃げようと思う。

緊急事態だから仕方なく行くけど、絶対に地底湖には近付かない。
地底湖については行くことになったら説明するから、今は2人には伝えないでおく。
いろんなパターンを覚えてもらうのは大変だからね。
いざ逃げる時に『こっちです!』と言えばいいはず。

「それじゃあ、そろそろやるか?」
「はい。頑張ります!」
「やりましょう。人形の館(ドールハウス)、ハピネス、ラナンキュラス、収納」

ハピネスとラナンキュラスを収納して、アイテムバッグからゴーレム坑道の石腕を2本、石人形の欠片の腕を3本取り出して地面に置いた。
どちらも繰り糸(マリオネット)を付与してるんだけど、新しい問題が浮上した。

5本も腕を持てないってことだ。
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