挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記– 作者:星砂糖

ログイン2日目

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

112/208

石の腕と糸の増幅効果

2017/7/18 23:33 110話「防御人形ラナンキュラス」転移室を出る前にハピネスに右手をつけて人形の館(ドールハウス)に収納しました。
この工房が迷宮に繋がっていることには驚いたけど、今すぐどうこうできるわけじゃないので一旦おいておく。
今は腕の補充が先だ。

「聞きたいことは以上なので、人形制作室で腕を作ろうと思います」
「かしこまりました。それではご案内いたします」

ゼロワンさんの案内で人形作成室に行き、以前と同じ円卓に座る。
あとは右腕を作るだけだ。

人形作成(ドールクリエイト)

ウィンドウを表示して鉄の腕を作る。
インゴットの数が残り1本になったから、これ以上鉄の腕を作ることができなくなった。
そろそろインゴットを作ってくれる人を探さないといけないけど、どうやって探せばいいんだろう。
生産職のうららさんに聞けばわかるかな。

鉄の腕の次はカシンの腕をもう1本とカエデルで1本作ったから、次は石の腕で作成数を稼ごうと思う。
人形作成(ドールクリエイト)は右腕を30本作らないとダメなんだけど、今の時点で4本だからまだまだかかると思う。
石の腕以外にも草の腕や肉の腕も作ったほうがいいのかもしれないけど、草の腕はともかく肉の腕は進んで作りたくはない。

気を取り直して石の腕だ。
石は4種類あるのでそれぞれ作ろうと思う。

まずはゴーレム坑道の石。
これは坑道を掘ったり、崩れたところで拾った石で、いろんな形をしている。
だから、100%にするための個数が毎回変わって少しやりづらい。
また拾えばいいから無駄になったりする部分に気をつけなくてもいいんだけどね。
耐久値は100。

次は石人形の欠片だ。
リトルロックゴーレムやロックゴーレムを倒すと手に入る石で、坑道で掘れる石よりほんの少し固いらしい。
魔力が通ったことで少し硬くなったみたいだね。
ドロップ品だから同じ大きさ、同じ形にになってるので、作る腕の大きさを変えなければ常に一定の個数だから素材集めは楽そうだ。
耐久値は110と、ただの石より少し多い。
といってもほんの少しだけどね。

次はツルツル石。
ゴーレム坑道の段になっていた所で99個を3マス分拾っているから1番数が多い。
さっきの2つの腕は表面がざらついてて肌触りが良くなかったんだけど、さすがツルツル石。
完成した腕もツルツルで手触りがいい。
石の色も少し白っぽかったから、灰色の前2つと比べると見栄えもいいし、耐久値も150と普通の石より高めだから、また行くことがあったら多めに拾おう。
石が小さいので必要個数が99個という数になったけど、1個あたり2MPだから1本作っても鉄の腕ほど消費しない。
といっても全体的に消費が激しいから、マナポーションを飲みながら作業してる。

最後は地底湖で掴み取った水石。
薄っすらと青く光っていて、石の表面は水面が光を反射した時に映る波のような波紋が出ていて綺麗なんだけど、1つ選択しただけで30消費するという高コスト素材だった。
しかも2%。
水石で腕を作ろうとしたら50個必要だからこの時点で足りないけど、MPも500以上足りてない。
必要なMP以上無いと作ることができないから、この石だけの腕はまだまだ作れそうに無い。
さすがフルレイドボスがいる地底湖で取れる素材。
今の僕では手が出せないね。

ほとんどの部分を別の素材で満たして、表面だけを水石で作ってもいいんだけど、そこまでして作りたいわけでもないから、今回は諦めることにした。
どうせなら全部水石で作りたいし。

今回作ったのは鉄の腕1本、カシンの腕1本、カエデルの腕1本、ゴーレム坑道の石腕が2本、石人形の欠片の腕が3本、ツルツル石の腕が3本だ。
なので、レベルアップまで後17本。
これだけ作っても半分いかないとなると、素材集めだけで結構かかることになる。
全部ツルツル石でもいいんだけど、それでも99を17マス分拾わないとダメなんだよね。
他の素材も探そう……。

そして、次は能力入力(スキルインプット)でスキルを付ける。
鉄の腕と木系の腕には『堅守』を、石の腕には繰り糸(マリオネット)を付けた。
ちょっとやってみたいことがあるんだ。

「ゼロワンさん。終わりました」
「はい。一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「え?何ですか?」
「人形が大量にあるわけでも無い状態で繰り糸(マリオネット)を付与したのはなぜでしょうか?」
「えっと、ハピネスの操作を教えてもらっ時に『格上の相手に複数の糸を接続すると成功するかもしれない』って聞いてたんですけどまだやってないんですけど、どうせなら大量の糸で縛れるように工夫しようかなと。あとはハピネス達を操りつつそれを実行するためですね」

ハピネス達で4本。
腕で1本。
その腕から複数の糸を出して縛ることができれば、ハピネス達で一気に攻めることができるからね。
他にも強敵が出てきた時に複数の腕から糸を出すことで動きを止めれるかもしれないし。
人形使い(ドールマスター)は接近されたら終わりだから、その時に複数の糸で縛ることができれば生き延びれるかもしれない。

「わかりました。では、オキナ様が作成した腕に繰り糸(マリオネット)を付与されましたので、ビスク様からの言伝です」
「あ、はい」

ゼロワンさんが言うと目の前にウィンドウが表示された。

『頑張ってるか後輩。

繰り糸(マリオネット)は対象を動かすだけでなく、自分の移動にも使えるのはわかっていると思う。他にも遠くの物を取ったり、引っ張ることで他の人にイタズラすることもできるんだが、その真価は糸を複数繋げた時にある。

簡単に言うと力や魔力の伝達率が上がるんだ。
出力を上げると負荷も上がるがな。

同じ機巧(ギミック)でも繋いだ糸の数で威力や範囲が変わるし、人形そのものの動きも変わる。
あと、重いものも引っ張れるようになる。
建物を壊したかったら100本ぐらい出せばできるぞ。

良き人形使い(ドールマスター)ライフを送れるように祈ってるぞ。

ビスク』

言われてみると複数の糸で縛れるようになるってことは出力が上がるってことだね。
そして、出力が上がるから相手の抵抗もねじ伏せれるし、機巧(ギミック)の威力も上がると。
その代わり耐久値の減りが早くなったりするみたいだね。
全力で攻撃した反動が体にかかると思え当然だ。

メッセージの所々にあったイタズラに使うとか、建物を壊すとかは無視するとしてもいい情報だった。
イタズラを使う状況がわからないし、建物を壊す予定はない。
というか糸を100本も出すのは無理だ。
繰り糸(マリオネット)が10本出せて、繰り糸(マリオネット)を両腕に付与した人形が10体必要だからね。
必要に迫られたらやるかもしれないけど、まだまだ先の話だ。

今回は繰り糸(マリオネット)話だったけど、もしかして他にもこういうメッセージがあるのかな。
条件はわからないけど。
使ってないスキルを使えばもしかするかもね。
例えば爆発とか。

「この後はどうされますか?」
「外に出て色々試してみます」
「かしこまりました。それでは転移室へご案内します」

ビスクさんからのメッセージを閉じるとゼロワンさんが聞いてきた。
迷宮に行く気は無いし、やりたいことは性能評価室でできそうにないから外に出る。
というよりビスクさんのメッセージを見て糸でやりたいことが増えた。
色々試さないとダメだ。

「それでは行ってらっしゃいませ」
「行ってきます」

ゼロワンさんの見送りを背に転移室へ入り、花畑に戻ってきた。
即座に周囲を警戒したけど蜂は居なかったので、周囲の音に気を配りつつ移動する。
ここで暴れると花が散るかもしれないし、復活するかもわからないからね。

開けた場所がいいので、以前ステップボア探した時のルートで進む。
ステップボアが2頭以上いた所とか、PK集団と戦った所なら自由にできそうだ。
ひとまずそこを目指そう。

繰り糸(マリオネット)

進んでいると、少し先にステップボアが見えたので1本糸を飛ばしてみたら問題なくくっ付いた。
以前戦った時は避けられてたから付くかわからなかったんだけど、問題なくくっ付いてくれてよかった。
ただ、1本で縛れる練習にならないんだけど……。

とりあえず色々やってみよう。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ