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ブラックショートショート

箪笥の角に小指をぶつける程度の能力

作者: Iso Rock

 実家を離れて一人暮らしを始める際に箪笥たんすを譲られたのだけど、どうにも呪われている。

 箪笥は部屋の隅においてあるはずなのだが、どういう訳か箪笥の角に小指をぶつけるのだ。

 俺はコイツに何度も痛い目に遭わされており、十分気を付けているはずなのに二日に一度はぶつける。家に呼んだ客人は間違いなくぶつけて帰る。

 ある日。

『あ痛っ!』

 一人きりで部屋にいるとき、あの箪笥の方で知らない人の悲鳴が聞こえた。

 俺は箪笥を見るが、誰も見えない。

 しかし、箪笥の前の床はドンドンと何かを打ちつけるような音がして見えない存在を伝えている。

 暫くして、床の音が止み、見えない何かは俺の肩にドンとぶつかって玄関の方へと足音を残して去った。

 

 この箪笥、幽霊にも容赦がないらしい。

 下らないオチに付き合っていただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 箪笥が残っている方が問題なのかも知れませんが、何事もなく幽霊が去って、何よりです。 静かに笑えるオチを、ありがとうございます。
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