交差する人々その3
「まず貴方はどういうご関係ですか?」
迷わず危険男に聞いた。
ビビッた方が負ける。
ここは若いから舐められようが強気でいくしかない。
今は僕一人だけなんだ。
「ん?あ〜・・」
言えよっ!
僕は名刺を出した。
自分の名刺を出すことに抵抗があったので最初は出さなかった。
だが・奴の身分を知るには自分からだ。
危険男は渋々名刺を出した。
金融屋だ。
でもアンタはまともな金融屋ではないでしょう?
「この度の(2代目)のことは知ってるんですか?」
「まあ少しはね」
「今何してんですか?」
僕は2代目に聞いた。
当然あのビルにいることを僕が知ってるとは思ってないだろう。
「ん?まあ新しい仕事をね」
「何処で?」
「今何処に住んでるんですか?」
「携帯は?」
「これからどうするんですか?」
「僕達に対しての何かあるんですか?」
質問攻めをするが、明快な回答が返ってこない。
携帯も持ってないという。
嘘つけ!
「結局さあ・・・」
危険男がいきなり口を開いた。
「おたくは何を求めてるわけ?」
突かれたくないことだった。
元々日記でも書いているように。
僕の中でも。
会社の中でも。
この件は終わっていることだったのだ。
それに対していきなりの出会い。
何を求めてるにも具体的な方法というのは考えてなかった。
「何を・・って・・ウチの支払いの件を何とかしてもらわないと。」
苦し紛れに僕は言った。
「でも出来んもんは出来んでしょ?彼(2代目)だってそうしようと思ってしたわけではないんだからね」
なんだこいつ?
なんなんだ?
「だけど株式じゃないのに株式って言ってること・・・・・・・」
僕の言葉に危険男は自分の声を被せてきた。
「だから〜。今なんとかしようとして頑張ってるんだからもう少し待っててよ。ね?」
駄目だ・・。
話が続かない。
上司に連絡さえ取れれば・・・。
「じゃあ連絡先だけでも教えて下さいよ」
僕は時間稼ぎをしようとした。
それを見透かしたように危険男は。
「携帯持ってないって言ってるやん」
「いや・貴方のですよ」
「は?なんでワシが教えんといけんのや」
危険男は呆れて言う。
「ワシ関係ないやん」
「関係ないなら口出しをしないでくださいよ」
かなり恐かったが思い切って言った。
恐えええええ!!!!
危険男は明らかにムッとしてる。
「もうええわ、話にならんわ、いこ、いこ」
僕はコーヒー3人分のレシートを取り上げた。
「僕が払います」
何も言わず2代目と危険男は出て行った。
あ・こういう時は口出さないのですね。
何も出来なかった・・・・・。
見た感じではあるが。
危険男が2代目を使っているように見えた。
つまり2代目は危険男の言いなりか・・・。
確かに全然喋らなかったな。
余計なこと言うなとでも言われていたのか。
それにしても恐かった。
まあ奴らの会社の場所は知っていたことが救いだ。
知らなかったらこのまま逃がしたが最後だった。
初代に報告。
危険男のことを話す。
「おう・・そうか・・」
えっ?
危険男を知ってるような態度。
繋がってるのなら知ってて当然か・・。
また後日お伺いすると言って電話を切る。
丁度良く上司から電話。
って・・遅いよ〜!
報告。
ふう・・・・。
溜息が出る。
終わったことだったので新たに書くのはどうかと思ったのですが。
こんなことって滅多にないのでやはり書きました。
それにしても・・・・。
世間は狭いね。
もしかしたら・・他県の皆さんにも何処かで会ってるかもしれませんよ。
擦れ違ってるかもしれませんよ。
このハンサムとね!
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