交差する人々その2
あの野郎!
僕は思わず口走り、後を追いかけた。
今までの屈辱が頭に浮かぶ。
のうのうとまだ同じ地にいることに怒りを感じた。
しかも逃げた時と同じような髪形・格好。
見つかるということに怯えがない。
完全に開き直っている。
2代目の所に辿りつく前には冷静になっていた。
ここで向こうに開き直られたらマズイ。
偶然を装って・・・・ってゆ〜か・ホントに偶然だ。
「社長。」
僕は後ろから声をかけた。
2代目は振り返り。
(わざと)誰?という表情をする。
その顔にメガトンパンチを喰らわせてやりたい。
「ああ〜・・どうも・どうも」
その言葉にピキッときたがなんとか堪える。
僕が堪えたのには理由がある。
見つけた時には気づかなかったが。
追いついた時に初めて気づいた。
2代目と一緒にいる男を。
まさに新キャラ。
危険な匂いがする。
「どうもじゃないでしょ」
「そうですね・・・この度は・・・ご迷惑かけました」
深々と頭を下げる。
くう〜!
こいつ!
「いや・そうじゃなくて・・」
危険な男は僕を見て。
「どちらさん?」
声にも異様なモノを感じる。
2代目はボソボソっと耳打ちした。
きっと前に逃げた時のお客だったとか言ってるのだろう。
正直恐い。
でも負けるもんか。
「ここじゃなんだから・どっか喫茶店入ろか」
危険な男は言った。
ヤバイ。
嫌な予感がした。
先手を取られてはいけない。
「そうですね。じゃあ・あそこにしましょう」
場所は僕が決めた。
奴らの言うなりになると何処へ連れていかれるかわかったもんじゃない。
喫茶店へ向かう途中に上司に電話する。
通じない。
話し中だ。
くそっ!
留守電に入れる。
早くきて〜そしてあの時みたいに僕の頭を叩いて〜。
一応・・・・初代にもかける。
僕の中では初代と2代目は繋がっているが・表向きはそう思ってないとうに接している。
ここは一言報告はしておかないといけないだろう。
「おうおうおう」
出た。
「どうも・・あの・・(2代目)を見つけたんですけど」
「おっなんでや?」
「いや・偶然擦れ違ったんですよ」
「ほうか・・」
「でもなんか怪しい奴もいるんですよ。○○の喫茶店にいるからきてくださいよ」
「うう〜ん・・・今な・・遠い所におるんじゃ。行くのは難しいかもしれん」
でた〜。
やっぱりかよ。
「わかりました。話は聞いておきますのでまた電話します。」
喫茶店に入る。
奴らのあの余裕な顔。
ムカつく。
たった一人の戦いが今始まる。
つづく。
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