怪しき会社2(10/11)縦書き表示RDF


怪しき会社2
作:七英雄



秘書再びその2


とにかく元秘書の目的が知りたい。
この忙しいなか、人類始まって以来のこのハンサムをわざわざ呼び出して、話すようなことなんだろうな・・。
期待が全然高まらないけど、高まるフリをする。

「検察が動いているんですか・・」

僕の台詞に待ってましたの如く元秘書が言った。
「あれね、ワシが言ったからなんよ」

・・・・・・・。
なるほど・・それが言いたかったわけですか。
そうなんですか?
アンタが動いたから検察がその気になったのですか。
へえ・・・。
すごいですね・・・。
・・って・・・・
くだらねぇ〜!!!!!!

まさかそれを言いたいがために、この変態人間第1位の僕を呼びつけたのですか?
おいおい。
僕もそんなに暇じゃないんですよ。
なに?
すごいですね・・って言って欲しいのか?
言って欲しいのか?
ああ・言うよ!
言えばいいんだろ!!

「ふ〜ん」
僕の冷たい声が車内に響く。

「ワシ頑張ったよ・・・・・」

なんか恩着せがましいなあ。
どうせ金は戻ってこないんだよ。
そんなこと言われてもなぁ・・。

「恐らく捜査が始まるとあなたのところにも事情を聞きに警察が来ると思うよ」

ぴ〜ん・・・・・・ときた。

そういうことか。
本当の・・・真の目的はこれか。

つまり、聞き込みに来た時に、自分のことを上手く言ってくれということか。
それってやっぱし、共犯にされるのを恐がってるんじゃないか。
自分のこと・・・元秘書のことを悪く言わないでと遠まわしに言ってるのだ。
だから「頑張ったよ・・」なのか・・。
色々考えているなぁ・・。

「そうですね・・上手く言っておきますよ」
僕の一言でほっとした様子の元秘書。
あとは世間話をして、別れました。

ふふふふ。
聞き込みか・・。
初めての経験なので面白そうだ・・・。

「上手く言っておく」

ふふふふ。

「上手く・・・皆共犯だと・・言っておきますよ」

け〜けっけっけっ〜!!

裏切りの街!広島!逆バージョン!!


♪も〜いくつ寝ると〜聞き込みか〜。
元秘書のこと裏切って〜。
共犯者だって言いましょう〜。
早く来い来い、警官さん。♪

「頑張った」とか言われても・・ねぇ・・。

それにしても。
終わらないね。
このシリーズ。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう