初めまして、69mgです、こんにちは。
この物語は幻想郷でおこる他愛もない出来事の詰め合わせです。
そしてあらかじめ断っておかなければならないのは私が小説初心者という事です、ですがこれは言い訳ではございません、いわゆる警告の類いです。
本格的な小説を御所望な方、どうぞ回れ右して下さい。
二次設定を認めない方、先程の方に続きお帰り下さい。
それ以外の方は…どうか時間の許す限りお付き合い下さい。
拙い文章です、稚拙です。至らない点が多いです。
ですがそれでも楽しめたなら、感想の一つでもいただけると嬉しいです、アドバイスもしていただければ助かります。
それでは、長くなりましたが本編をお楽しみ下さい。
↓―――――――2010.02/20.追記↓
神隠シ編が完結しました、新章を書き始めました。
正直神隠シの冒頭……と言うか色々なヶ所は見苦しい所が多く、なかなか読んでいて大変じゃないかと……そう思います。
んが。私自身それで飽きられるのは怖いので、『#15 ―――』の前書きにて『プロローグ』から『#14 神隠シ』までの簡単なあらすじを書いています。
もし神隠シ編から読むのが難しい場合は、あらすじを読んで『#15 ―――』から入っていただけると、私としてもありがたいです。はい。
↓―――――――2010.03/09.追記↓
いきなり金探シ編から入る方に、説明が抜けていたなと感じたので今更な補足
紅月ではアリスが“チベット”という名前のウーパールーパーを飼ってます。
それだけです。一応オリジナルキャラに該当するので説明しました。
プロローグ
この世界は忙しすぎた。
生命が生まれ、そして死んで。
猿は人へ生まれ変わり。
そして脳が発達し、物を作った。
人々は便利さを求め、次々と新たな物を作る。
いらない物は忘れ去られ、新しい物が当たり前のようにそこに存在する。
そんな新しい物もすぐに廃れ、また次々に新しい物が生まれる。
そういったサイクルの中で生まれた《いらない物達》、彼等の流れ着く場所、捨てられた物の終着点、《幻想郷》。
出来損ないの集まり、大きなゴミ箱のような場所。
だけどそこは、人々が忘れてしまった幸せの集う場所、幻想郷…
◇◇◇◇◇
ここは人と妖怪の住まう場所、幻想郷。向こうの世界で言う神隠しにあった人が来る場所らしい。が、少なくとも現在その幻想郷の寒空を飛ぶ紅白巫女、博麗霊夢は生まれた時から幻想郷にいた。
この幻想郷において巫女が空を飛ぶのはさほど珍しい事ではない。何故なら幻想郷において、巫女は何かと飛ぶものだからだ。
しかし博麗神社の巫女が飛ぶのは話が別だ。この博麗の巫女はもっぱら、神社でお茶を飲む…それだけの日々を過ごすからだ。
その巫女がわざわざ空を飛ぶというからには、何か《異変》がおきたのだと…それを眺めていた勘のいいメイドは思った……
◇◇◇◇◇
いきなりだがこのお話をするにあたって数十分程遡らなければならない。
それは博麗神社に半人半獣、ワーハクタクの上白沢慧音が来たところから始まる。
「あら、珍しいお客さんね、お正月を先取りかしら? お賽銭ならあっちよ」
「あいにく今日は参拝ではないのだよ。少し里の様子がおかしくてね」
「そう。とりあえずお賽銭はあっちよ」
「………」
相変わらず巫女はお茶を飲み続け、慧音の話に聞く耳すら持たない。しかしこの巫女を動かす二つの方法など幻想郷の住民なら皆わきまえている。
一つはお金、つまりお賽銭である。
慧音の財布から取り出されたそれは、霊夢にとって心地よい音を出して賽銭箱に吸い込まれていった。
「で?話って何よ?」
巫女がガラリと態度を変える。非常に日常的な光景である。
「実はだな、最近人里から犬が消えているようなんだ。 初めは迷子か何かだろうと深く考えてはいなかったが…どうも数が多い。このままでは人里から犬が消えてしまうかも知れん」
「それを解決しろと?」
「そうゆう事だ。出来れば外部の力を煩わせたくはないのだが……何分私だけではどうしようも出来そうにない…」
「ふ~ん…アナタのあの能力は使わないの?」
「あれはむやみやたらに使っていい能力ではない。毎回能力に頼っていてはろくな人間にならんぞ!」
慧音は少し怒った様子で諭すように言った。
この慧音は人里で寺子屋を開き、先生をしている。だからか慧音は他人や自分に厳しい。しかしその厳しさはその人を思っての事だと皆わかっている。
そのため慧音は半人半獣の妖怪でありながら人々に信頼され、共に過ごし寺子屋の先生まで勤める事ができる。
つまりは生まれつき慧音はこうなのである。
「あっそ…お堅い事で」
巫女は頬杖をつき呆れ顔である。
無理もなかろう、慧音の能力とは《歴史を食べる程度の能力》…存在した筈の出来事を無かった事に出来る、慧音以外ならまず悪用する能力。
いや、慧音も歴史を食らい、それを皆が知らないだけなのか……それは謎である。
「とくにかくこれは立派な異変だ。異変解決は博麗の巫女の役目なんだろ? 頼む!里には犬が必要なんだ!」
「異変ねぇ…」
博麗の巫女を動かす方法その二、異変を持ってくる。
博麗の巫女はこの幻想郷に異変が訪れた時、それを解決する為に戦うのだ。それが博麗の巫女の仕事なのか、はたまたただお茶を飲める日常を取り戻したいから戦うのか、そんな事は慧音にとってどうでもいい。
とりあえず今は霊夢の勘のよさと、異変解決能力が必要なのだ。
「まぁ…わかったわ。とりあえずやるだけやってみるけど期待はしないでよ。 後解決した場合は謝礼よろしく」
そう言うと霊夢はお茶を飲み干し、フワリと浮かんで人里の方へと飛んで行った。そして現在に至るわけである。
◇◇◇◇◇
紅魔館の優秀なメイドは空飛ぶ紅白を見逃さなかった。これも日頃から細かい埃達と睨めっこする日々を送ってきた者のなせる業だろう。
比較的視力のいいメイド、十六夜咲夜はこれまた空を飛び紅白の元へ近づいていった。
「こんにちは紅白巫女さん。お正月に備えて信仰集めかしら?」
「ウチのお正月なんてあって無きが如しよ。それよりアナタこそこんな寒い中どうしたのよ?」
「お嬢様のお使いでね、犬を捜しに来たわ」
「犬!?」
よもやこんなに早く、それも向こうから異変解決の手掛かりがやってくるとは思ってもなかった霊夢は、咲夜に詰め寄り畳み掛けた。
「あんた達まさかこんどは犬をさらって何かたくらんでるんじゃないでしょうね!!」
「あら? 私はさらう為に捜してるんじゃなくて正真正銘ウチの犬を捜しに来たのよ」
「へ? あんたんとこに犬なんかいたっけ?」
「ウチの使えない門番が勝手に拾ってたのよ。そして勝手に逃げられてお嬢様に泣き付いて結果捜すのは私」
「あぁ…ご愁傷様で…」
「でしょう? それにその犬もあの子の描いた似顔絵しかないから判断つかないし……それで人里に行ってそれっぽいのを借りに来たのよ」
「結局さらうんじゃない!」
「借りるだけよ。とりあえずお嬢様を満足させないと私も仕事に戻れないもの」
ハァとため息を吐いて少しオーバーに困ったそぶりを見せる。
「ていうか…よくレミリアが門番の犬を捜す気になったわね」
「探偵のマネらしいわ」
「探偵ねぇ…」
紅魔館の主、レミリア・スカーレットは暇人だ。
どうやら今度は探偵ごっこをはじめたようだが、結局動いているのは咲夜である。ただ咲夜で遊びたいだけなような気がしてならないが…勘のいい霊夢の事だ、十中八九その理由で間違いないだろう。
咲夜もそれを知ってか困り顔だ。そして勘のいい霊夢はもう一つ気付いた。話し掛けて来たという事は、その犬捜しを手伝って欲しいとの事だろう。
「で、困った人をほおっておけないあなたに相談があるんだけど」
「手伝えってんでしょ」
「話が早くて助かるわ」
飛び出す咲夜スマイルは営業用かはたまた本心か。
「勿論私もあなたの異変解決に協力するわ、わざわざこんな日に飛んでるのはそうゆう事でしょ?」
知ってて話し掛けたのかよ。とは思ったが口にはしない。
何故なら霊夢としても協力者がいる方が楽だからだ。それに…
「わかったわ。それじゃあ一緒に犬捜しに出かけましょう」
「……え?」
それにやる事は同じだからだ。
犬って昔の人には欠かせない存在ですよね、狩りのパートナーや危険を報せてくれたりとか。
幻想郷は生活レベルがそこまで昔ではないので大丈夫ですがそれでも心の寄り所だったり畑を荒らすガキンチョ対策だったり必要なわけでして。
何より犬である前に家族ですからね、そりゃ捜しもしますよ。きっと。
次回は紅魔館勢が出る予定です、とゆうか出さないとタイトルが…
更新は遅いと思いますがゆっくりお待ち下さい。
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