第三話「夏だ!海だ!海鳴だ!海鳴旅行記(前編)」
ここは海鳴、そのビーチ。季節は夏。となるとやることは一つ。
『海だー!』
当然、こうなる。
「パパ!早く行こうよ!」
「ヴィヴィオ、ちゃんと準備体操してから海に入ろうね?」
「は~い!」
と、頑張ってヴィヴィオが準備体操する。自分の娘ながら、ちょっと可愛らしい。
「ねぇ直人君?私の水着、どう?」
「え?似合うよ」
そのピンクのビキニは色々となのはの肌を露出しているため、結構目のやり場に困る。
「ねえ直人!私にオイル塗って!」
「お、おいフェイト!」
フェイトが思いっきりくっつく、や、やばい!胸が手に・・・!
「駄目駄目、直人君はうちとビーチバレーやるんよ」
と、今度は首から両手を回し、はやてが俺にくっつく。
「ああもう、お前ら離れろ!」
「「「や~だ♪」」」
そんな様子を、周りの客から殺気を立てられて見られたのは言うまでもない。
「パパ~!準備体操したよ~」
「はいはい、じゃ今行くよ」
俺は結構逃げる感じでヴィヴィオの元へと走っていった。
「ヴィヴィオ、お待たせ」
「うん!パパ!」
こうして海へヴィヴィオと入っていった。で、こうなった経緯には実はこんな裏がある。
つい先日
俺は騎士カリムに連絡を入れていた。
「お久しぶりです、騎士カリム」
「ええ、お久しぶりです。蒼翼の天使様」
「その天使はやめてください。恥ずかしいので」
俺がそういうと、騎士カリムは苦笑する。
「そうですか?では直人さん、改めて今日はどのような御用でしょうか?」
「ええ、実はですね、機動六課に強制休暇を与えたいんです」
「休暇ですか?しかし休暇なら申請すれば・・・」
「それがですね・・・」
と、俺はデスクルームの映像を見せる。それはなのは、フェイト、はやてなどが、ニコニコしながらも、疲れきって仕事をしている様子だった。
「あらまあ」
と、騎士カリムが口を押さえる。
「この3人が仕事をすると、他の人間も無理に働くことになるんですよ」
次の映像には、もう死屍累々となった機動六課の面子が食堂で倒れ付している姿だった。その中にはフォワードやヴォルケンリッターのみんなも含まれている。一応言えば、みんな机に突っ伏している。スバル、エリオなども、食事をまともに取ることが出来ていない。理由は簡単、あの3人が仕事をしていると自分たちもやらなければいけないという罪悪感に襲われるからだ。
「これはまずいですね。」
「ええ、出来れば創立者である騎士カリム、それに支援者のクロノ提督やリンディ統括に命令という形で休暇を執行させてほしいんです」
「なるほど、あなたの話は良くわかりました。レリックも、もうありませんし、彼女たちにも平穏に過ごして欲しいですね。クロノ提督達にも相談してみますから、安心してくださいね?」
「はい、ありがとうございます騎士カリム」
こうして騎士カリムのご好意により、機動六課は半場無理やり、休暇を取る形となった。はやてたちも最初は驚いていたが、それならお休みを取ろうと、海鳴に戻ってみんなで海に戻ることとなったのだ。メンバーは俺とヴィヴィオ、なのは、フェイト、はやて、フォワード、ヴォルケンリッター、それにアリサやすずか、ゼオンがいる。
「ゼオン、お前も水に入れよ、日射病になるぞ?」
「ああ、わかってる」
「えい♪」
ヴィヴィオがマリカに水鉄砲で水をぶつけて遊んでいる。
「ちょ、主!助けてください!」
「ヴィヴィオいいぞ、もっとやれ」
「主の鬼畜~!」
ヴィヴィオは楽しそうに遊んでいる。ヴィヴィオは海で遊ぶのが初めてだ。機動六課の前の海は入れるほど綺麗じゃないし、遊ぶ場所でもないからな。
「それにしても・・・」
言いながらゼオンは機動六課の面々を眺める。
「騒がしいやつらだ」
「あのな、そこまで落ち着いてるお前が不思議だって。」
「お兄さんも遊ぼうよ」
ヴィヴィオがゼオンの水着を引っ張る。するとゼオンは微笑み、ヴィヴィオの目のラインまでしゃがみこんだ。
「ありがとうございます陛下、後ほど遊びましょう」
「う?」
ヴィヴィオはゼオンの言葉に首を傾げる。
「何故ヴィヴィオを陛下と?」
「この子はオリヴィエじゃない、ヴィヴィオだ。そこを間違えんなよ」
「む、だがな・・・」
「じゃあねぇ、陛下って呼ぶの禁止!」
ヴィヴィオがいきなり言い始める。ん?
「ヴィヴィオ?」
「ヴィヴィオがへいかなら、お兄さんはへいかって呼んじゃだめ!」
なんとも、ヴィヴィオらしい考えだ。俺とマリカは思わず笑ってしまうが、ゼオンはあたふたとし始める。
「しかし陛下・・・」
「だから禁止ー!陛下って呼ぶの禁止ー!ヴィヴィオはヴィヴィオー!」
ヴィヴィオは困ったようにゼオンに言う。
「ゼオン、そろそろ観念したほうがいいですよ?」
「ふっ、そのようだな。わかったヴィヴィオ、後で遊ぼう」
「うん!」
ようやく納得したゼオンの様子に、ヴィヴィオはゼオンの顔面に水鉄砲をぶつける。
「あはは~♪」
「ぷっ!」
「ふふっ!」
俺とマリカは思わず噴出してしまう。こんな感じで午前は過ぎていく。
お昼になり、みんなで食事を取ることになった。俺はヴィヴィオやフォワードのメンバーにカキ氷を配ると、フォワードが首を傾げる。
「兄さん、これなんですか?」
「ああ、カキ氷って言ってな、氷を粉上にして、シロップをかけて食べる食べ物だよ」
「いただきま~す!」
フォワードやヴィヴィオたちが食べ始めると、この暑い日だからか、おいしそうに食べている。
「ん~♪おいふぃ~!」
「あ、スバルいい忘れてたが・・・・」
パクパクと食べるスバルに警告する。
「一気に食べたりすると、頭に頭痛が・・・」
「-―――!あ、頭がキンキンするぅ~!」
遅かったか・・・
「しばらくすれば直るからゆっくり食べろ。」
って言ったけどすでにエリオが二の舞になってたりする。俺はやれやれとため息をつきながら焼きそばを食べることにした。
食休みをしてからまたみんなで遊ぶこととなる。すいか割りに砂のお城。それに遠泳競争など、かなり遊んだ。遊んでいると、ティアナが水をじっと眺めていた。
「ティアナ、どうした?」
「あ、兄さん」
「気持ちがいいぞ?入ったらどうだ?」
「あの、その・・・ね?」
ティアナが俺に耳打ちする。なるほどね・・・
「お前、カナヅチなのか」
「兄さん!大声で言わないでよ!」
ティアナが恥ずかしそうに顔を赤くする。う~ん・・・
「じゃあ、練習するか?」
「え?で、でも兄さんなのはさんたちと・・・・・」
「妹が困ってるのに助けない兄がいるか?」
「・・・・・・じゃあ、お願いします」
こうして、ティアナとの水泳特訓開始。顔に水をつけるのも少し怖いらしい。
「大丈夫だよティアナ、俺が手を持ってるだろ?」
「は、離さないでね!?」
「大丈夫大丈夫、ゆっくり顔つけて、出して、そうそう」
ティアナがバタバタと足を使って泳ぐ・・・てか、もがいてる?
「頑張れティアナ、うん、上手い上手い」
「ほ、ほんと?」
「ああ、手離すぞ?」
「え?あ!」
その瞬間にすぐにバシャバシャと溺れるので、すぐに支える。
「おいおい、大丈夫かティアナ」
「兄さんの馬鹿!離さないでよ!」
「ああ、悪い悪い。でもおしかった。そのうち泳げるようになるよ」
「うん、兄さん」
「直人君ー!ティアナー!」
おっと、なのはが呼んでる。また変なことにならないといいけど。
「行くか、ティアナ」
「はい、兄さん」
俺は手を引き、ティアナと浜に上がった。すると、はやてたちがなにやら準備をしている。
「何してんだ?はやて」
「えへへ、みんなでビーチバレーや!」
「チームは?」
「直人君とゼオンさん、エリオVS全員」
「「なにぃ!?」」
「ええ!?」
つまりは男子VS女子。無理無理、シグナムさんとかのスパイク、打たれたらビーチボール割れるって。
「おい、さすがに無理があるだろ」
「えーでもそのほうが面白いやろ?」
「どうせならトーナメントでどうだ?」
「あ、それええかも」
ということでこういう組み合わせ。ちなみに3人一組。
男チーム 俺、ゼオン、エリオ
隊長チーム なのは、フェイト、はやて
フォワード スバル、ティアナ、キャロ
ヴォルケンリッター シグナム、ヴィータ、シャマル
となる。すずか、アリサは審判、ヴィヴィオ、ザフィーラ、マリカは見学だ。
「ちなみに優勝したら翠屋のホールケーキやから」
へえ、なかなかだね。で、フォワードが燃えてる燃えてる。ん?ヴィータもすごい燃えてる。
第一回戦 男チームVSヴォルケンリッター
「とりあえずあれだ、エリオはソニックムーブでボール拾え」
「は、はい!」
「ゼオンはトス。ブロックとかも俺より背が高いからいけるだろ」
「ああ、そのほうがよさそうだ」
「俺は隙あらばスパイクやるから」
作戦が決まり、試合開始
「シュワルベフリーゲン!」
「おかしいだろぉぉっ!」
俺はなんとかそれを避ける。あ、危な!
「なんでデバイス使ってんだヴィータ!」
「あたしは翠屋のケーキが欲しいんだ!」
「はい、ヴォルケンリッター失格~」
すずかの言葉に、ヴィータが猛抗議する。
「なんでだよ!」
「デバイスを使うのは反則です」
こうして俺たちは不戦勝。ヴィータはがっかりして、シグナムさんはあきれ、シャマルさんはヴィータをよしよしと慰める。
二回戦
隊長チームVSフォワード
「よーし、がんば・・・」
俺たちは応援場所から見てるけど、スバルが固まった。なのはたち、怖いんですけど。
「スバルたち、頭冷やそうか・・・」
「「「ひぃぃぃぃ!」」」
「ゲームセット」
20-0
「あれってもう脅しじゃね?ビーチバレーなってないよ?」
「確かにそうだな・・・」
「こ、怖かった・・・・・」
こうして決勝戦
「さて、勝負か」
「ふふ、負けないよ直人」
「別にどうでもいいけど、なのはは毎日食えるだろ、翠屋のケーキ」
「だめなの!私たちが勝って直人君にアーンってやるんだから!」
「そうだよ!女の子の夢だもん!」
「せや!うちらが勝ってこそ意味がある!」
おいおい・・・てか、ヴィヴィオは普通に俺にやってたけど、黙っておこう。
「んじゃ、俺たちが勝って男組みだけでおいしくいただくとしよう」
こうして試合開始。ちなみにスコアは右が俺たち、なのはたちが左だ。
5-6
8-11
16-15
18-19
19-19
デュースはなし、これで決まるはずだったが・・・
「そーれ!」
なのはが撃った瞬間、ボールが割れた。原因はヴィータ。多分今に来てさっきのグラーフアイゼンが原因だろう。結局引き分け。ヴィータはこの後はやてに泣いて謝った。
直人「うん、なんかギャグ満載だったな」
秋風「それにしてもみんな更新速度早くね?」
直人「確かに・・・」
秋風「仕方ない、もう一丁頑張るか」
直人「馬鹿かお前は。もう寝ろ」
秋風「だって・・・」
直人「明日バイトだし、色々とまずいだろうが」
秋風「はいはい・・・・・」
直人「てかさ、これって何話くらい?」
秋風「多分三話分。シリアスになるのはだいぶ先かも」
直人「なるほど、今回は和み系が多いのか」
秋風「まあな」
直人「ともかく、頑張るしかないな」
秋風「おう」
直人「次回、第四話『夏だ!海だ!海鳴だ!海鳴旅行記(中編)』TAKE OFF!」
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