優希チャン、優希チャン。もう私と遊んでくれないの?
「優希ちゃん?このお人形いらないの?」
「それ?あーもういらなーい」
優希チャン、優希チャン。もう私の髪をといてくれないの?
「せっかくおばあちゃんが買ってくれたのに・・・」
「だって今はりかちゃんのほうが可愛いしー。そのお人形可愛くないし、怖いもん」
優希チャン、優希チャン。もう私をおしゃれにしてくれないの?
「ふぅ。これいらないなら従兄弟の真美ちゃんにあげちゃうわよ?」
「別にどうぞー」
優希チャン、優希チャン。もう私にその笑顔をむけてはくれないの?
「やっぱこっちのほうが可愛い♪服もおしゃれだしvV」
優希チャン・・・もう私はいらないのね・・・それなら・・・
「ッッ!!!!キャアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
今度は私が優希チャンを”綺麗に”してあげる・・・
「優希ちゃん?今なんか凄い声が聞こえたけど大丈夫?」
「うん。なんでもない」
「あら?どうしたのそのお人形」
「これ・・・?これは私の”大切なオトモダチ”だよ」
「そう。あ、今から買い物に行くんだけどついてきてくれない?」
「あ、はーい。じゃぁ準備するね」
「先に下で待ってるわよ?」
「わかった」
あの子が好きだった服に靴下。
あの子が大事にしてたカバンに最近買ってもらったというピンクの携帯を入れ、準備完了。
・・・忘れるとこだった。最後にやることを
棚の上にちょこんと置いてある赤をモチーフにした綺麗な着物を着ている人形の前に行き、すっと頬をなで、艶のある黒髪を手で遊びながら
「じゃぁ、行ってくるね”優希チャン”」
帰ったらその綺麗な黒髪を梳いて最近買ったというリボンを結んであげる。
それが終ったら、可愛くお化粧もしてあげる。
そしたら次は・・・
私はずっと優希チャンと遊んであげるから・・・
優希チャン、寂しくなんかないよね・・・? |