【79話】幼馴染みとして【魅夜編】
……気のせいであって欲しいんだが、和也から犬の耳が見える。ほら、小型犬のピンッと立った耳だ……か、可愛いぃ……ハっ! ち、ちぎゃ(噛んだ)。
尻尾までご丁寧に見える。尻尾を見て気がついたんだが良く見たらキツネの尻尾だ。良く見たら金色の毛……。ついにキツネにまで成り下がったか……。
それより、作者は、獣耳属性が大嫌いなくせいにヘンな事をするね……馬鹿みたい。
ん? そう……お前は自分の周りにもいる属性も嫌いなんだ……(個性が強すぎるからね……ありゃ)ってか、ヲタクを敵に回すんじゃないのかな?
だって、押し掛け女房に、巫女にといろんな属性が居るじゃないの……な、なに? イヤな気配が……?
ん? 帰って来〜い。何を怒ってるの? ちょっと! キーボードを強く叩き過ぎ!!
や、やめッ…………………。
そ、そんな事より! 和也だ! 和也!!
実際はあの阿呆、なにも自分の事をわかってないんだもん!
だれもが、和也の本来の……弱い姿を知っている……気がついてる筈だもん。心の底から強い人なんて……本当は居ない。誰しも……心に必ず弱さがある……え? “あの人”? ハハ…例外じゃないかな? でも……私は思う、“あの人”でも弱さがあるんだと思う。弱くない人間は居ないんだ。だってさ…ベタなんだけれども、支えが無ければ“人”の漢字は倒れて“一”になってしまう。2つとも“ひと”と呼べる漢字だ、けれども……支えのない“一”は一人……孤独の事だ……。
うむ……常日頃から金八先生を見てるから勉強してる私を甘く見るなよ♪
※良い子も悪い子も普通に勉強しましょう
私は知っている。和也は意外と弱いんだって……。和也はウソの天才だと……馬鹿なキツネなんだと、普段は平静を装ってるのに時と場合には簡単に薄っすらとその顔を現す。楽観的な阿呆だと思ってきたヤツはそれこそ阿呆だと思う、和也は常に後先を考えてる奴だ……昔から先を見据えてるけれど、最善の手より親友や他人すらも優先して和也は動く……無理矢理にその先の運命を切り開いて来た……けれども、和也は自分の事となると凄く疎い。自分の事はお構いなしに他人に気を配ってる。和也はだからダメなんだ。自分はずっと我慢して生きていたから……一気に襲いかかってくるし…自分の事は、まったくと言っても良いほど無耐性なのだ。弱音を吐けば良いのに……それを言わない。どんなに辛くても淡々とやって…自分で苦しんでるだけなんだ。
だから……この和也なんだ。
昔の彼は……この彼程酷くなかった。逆に真逆だ。なにとなくなんだけど……彼は何事にも素直で隠し事はできない人であった。馬鹿正直(さ:補足ですが、魅夜の前では)だった……。上手くなったんだなぁ……と、思ってたが……まさかこんな複雑だったとは……。
でも、先巡したように和也は自分の事を全くわかってない。
だって……和也は大事な事を知ってるもん。
和也は良く言ってる「自分が自分って言えるなら自分だ。だけれだ、自分で自分を認められないならば……ソイツは名無しだ」と……。
だから、和也はわかってないのだ。
バーカ。
彼方は…雨宮和也でしかないんだから、さ。
それ以上でもそれ以下でもない。
だって……和也は和也だから。私は小難しい事はわからないけど……。
雨宮和也に相応しいのは彼なんだから……私がそう思うだけで……。
実際に、和也(本物)に聞かれたら殴られそうだけど……彼を知ってる私だから言うのだけれど……雨宮和也らしいのは彼なのだ。イヤ、コレもなにとなくで……。
そう! 客観的な幼馴染みの勘よ!
好き嫌いでは無くて……。う〜ん。本当に勘なんだうよね。
私は彼に出来るのは……幼馴染みとして……彼の……雨宮和也を証明するぐらいしか出来ない。彼に居場所を与えるのは多分……私じゃなくて他の誰かだから。
幼馴染みとして……私は……彼に出来る最大限の事をやる。
|