【62話】その拳に賭ける意味・その6
「オレの……存在理由?」
そういえば、考えた事は無かった。
何故、オレはコイツの代わりとして作られたのか……
そう考えると“あの日”の彼奴の言葉が蘇った『お前の命日は何時だ?』
と、言い出したヤツの言葉を……。
「お前も聞いただろ? 俺は死んでるんだよ……」
「どーいう事だよ!?」
まだ、理解できねぇ……。
ぐちゃぐちゃだ!!どうなってやがる…!!
「教えたいんだが、時間が無い」
「なんだよ!? ソレ!!!」
ついつい、転んでしまう。
怒りが凄まじいけど……この展開は予想外だ……。
なんだろう……オレ等ってシリアスが不釣合いなのか…?
オレって……第一……こんな伸ばしってありなのか?
「覚えておけ、俺はお前の中に“閉じ込められてる”んだ」
「えっ?」
意外な言葉におれは惚けるだけだった。
なにが起ったのか理解が不能だった……
コイツに対してオレはなんののか
オレに対してアイツとはなんだか
この2つに惑わされて、何か大きな者の手の上で躍らされてるみたいで……凄く怖かった。
ぅん?
目を覚ますとソコには白い天井があった。
そうだったなぁ……
アレは一種の夢だからだよな……にしても、あの人が出て来た時点で不思議だったじゃないか。流石に何処か侵入したんだって事だよ……SPの詳細なんて厳重に保護されてるしさぁ……
っにしても……ヤケに頭が痛いなぁ……。
ゴロンと、顔を横にすると、眼前に飛び込んできたのは……
柴原 魅夜の寝顔だ。
「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????」
凄まじい速度で、後ろに逃げて、更に手を滑らしてしまい、頭からベットに落ちた。
それに伴なって「うきゃ!」と、間抜けな声を出す
ベットから(頭から)落ちた事で【ガチィン!】と大きな音を発てた……どうか、魅夜が起きませんようにぃぃ。
っと、必死に祈る。そりゃぁ……ねぇ?
「ふにゃぁ?」
随分と可愛らしい起き方ですわね……。
起きないでください……お願いします、神様仏様ぁ〜
「すぅぅ〜」
ありがとうございます龍二様ぁ〜〜
神頼みってコレだよね
「どぉしたの? かずや?」
OH!!NO!! 龍二さん!! なにが楽しいんですかぁ!!?
オレの不幸を嘲笑ってるんですか!!??
どうして、魅夜を起すの!!!?? ってか、寝てなさい!! 眠たそうな声をしてるんだから! 大人しく寝さしてあげて!! お願いします!! 師走……じゃない! 天詩様ァァ……
「な、なんでもない」
と、苦し紛れに言う
「そう……。ふぁ〜」
と。大きな欠伸をして、再三と夢の世界へと、旅だった
ああぁ〜。今ではあのSなハゲの頭が太陽に……
「ってか、起きてたの!!!!!!????」
う、裏切ったなぁぁぁ!!!!!! 瀬川ぁぁぁぁ!!!!!!!
クソ、○い恋人でもプレゼントしてやろうと思ったのに…!!
魅夜を起しやがって〜!! こうなったらプランSに切り替えてやる……!!!
今まではCで我慢してたが、オレの逆鱗に触れたな…!!
ふふふ……本編に乗り込んでやるからなぁ〜。待ってろよぉ? セガワーズ!!!!!
あ、森野ちゃんと、世界の女王にぃ…それと、超資産家の坊や……ニュアンスがクリリンみたいな奴と……あれ? 他になにかがあったような……? ってか、居た感じが……?
って、違うだろ。そうじゃない……本題は……起きたお嬢さんだ。
「か〜ず〜や〜」
「で、出たァ〜!!」
妖怪み〜よ〜だぁ!! ニュアンスがぬ〜○〜先生だけど!
ハッ! だから、名前に鬼があるのか!! まさか、鬼の○をもってるのか!?
そうなんだろ!? なぁ!!!??
オレに残された道はは……数学で求めると……
0%だろう……フフ、言葉が合ってないって? フフ、聞いてよ
「出たとはなにか!?」
「……気絶してま〜す」
「………………………」
め、目が冷たい。
凄く困る……冷たい目のくせぇに……涙を浮かべられたらオレでも手出しはできない。
逃げられないんだよね……逃げたら逃げたで泣かれると困るし……。
つくづく魅夜に弱いオレってやっぱり……あぁなんだ……。
ちょっと、キツイ……。オレも本物と同じなのか? イヤ、アイツの方が魅夜馬鹿だ。
「……どーして、ココが分かった」
お、スカートの中丸見え♪
いや〜、眼福眼福……。
「へぇ?」
「たまたまじゃないいだろ? オレが零時の元で働いてるのも知ってるだろ?
更には、お嬢様……いや、瑠依の護衛役ってのも知ってるんだろ?」
なんとなくだったが、反応を見る限りその通りか……
おいおい、そんなに後ろに逃げるなよ……。オレって超能力がやっぱりあるのかな?
フフフ……オリジナルよ、どうやらオレも超能力があるらしぃぞ……。
「それに、メイドのハーレムを作ってるって………………………!!!!!!????」
遊び半分で言った言葉に魅夜がピクリと反応して動かなくなった。
そして、後ろにいる守護霊(?)の斉藤さんが鋭い目でオレを見てる……
うん。何かをオレに訴えてる目だよな、アレは……。
「ほぉう……随分と楽しそうなのをツクッテルワネ……」
Oh! 理性が無くなっちまったか! 魅夜の!
さぁて……全力で逃げますか、勢い良く立ち上がり、ドアを目掛けて猛ダッシュ
「待ちなさい!!」
「ハハハ!! 待てといって待つ阿呆が……【ドン】ぁん?」
ドアを開けて逃げ出そうとした瞬間、ダレかにぶつかった。
小柄でオレより10cmぐらい小さい少女だ何故か黒いローブを着ている。
うん。オレの中で2件のHITなんだけど、金髪となったらぁ……
「フフフ、ソレって和也でしょ?」
「れ、レニャしゃん?」
イヤな汗が噴出して来た。
冷や汗だぞ……こりゃあ……!
後ろと前から物凄い殺気を放つ2名の挟み撃ち、オレはこの至上最凶の殺気により
口と足がガクガクと震える、確かに簡単に逃げ切れるけど、オレは足が竦んで動きを封じられる。
「やっぱ……りゅ−じの言う通りだぁ☆」
「そうね……」
やっぱりあの人の情報かあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!
大人しく家でラーメンを食べててください!!!!!!
しっかし、このまま逃げなかったら……殺される。死んでまう!!
ココは、リスクを背を負うが……
「スミマセン、許してください」
土下座をしよう♪
「……重力魔法……」
イヤな旋律(否、戦慄)が脳内を駆け巡る。
そして、前まで受けていた攻撃(重力)よりもイヤな予感がオレを奮い立たせる。
「重力…………」
逃げなくては。例え、重力に贖えなくとも逃げなくてはイケナイ
このままでは殺されてしまう……幾らオレでも耐えれるのは96Gだ……。
多分、レナが使おうとしてる重力は……まさかとは思うが……。
「引力…………」
引力と重力を合わせた……って事はぁ……。
うん、逃がす気も、潰さない気もないな。
って事は……命の危機? HAHAHA 読者様、全77話と、短い間でしたが応援ありがとうございました。
作者がなにか叫んでますけどきこえませーん
「フミ!!」
「あきゅ!」
おお! ミヤがレナを倒した……
ってか、コレってお札? 何故にこんなものを?
それより、キミが神様に見えてきましたぁ〜
どうやら、天詩様とミヤ様だけが頼りだ……龍二様と瀬川様は拝んではいけないみたいだ。
天敵なのだ……ふふふ、いくら龍二さんだろぉが、サーチ&デスだ。
その時は昔に戻れ……ヤツを殺す……
<ご、御主人様? お、お顔が恐ろしいです>
「…………昔むか〜し(以下略・勇者以上魔王以上の4月8日の感想参照)>
<ゴメンナサイ、もう二度と口答えいたしません>
うん。それでよし
「なんで、死神がおるん?」
「? ミヤ?」
「なんでも無い、速く帰ろぉか……なんや、イヤな予感がしてきた」
「? おう」
悶える2人は無視……ん? 魅夜は何故気絶をしてるんだ?
まぁ、気にしたら駄目だよな。
「何してるの? レナ?」
「ううぅ〜」
「……お札?」
ちぃ! やっぱり全員来てたか……。
あまりこいつ等に顔を合わせるわけにはいかないし……。
やっぱり、さっさと逃げますか、っにしても……ミヤって何者なんだろう。
アイツは……何で古都宮に居るのだろう?
アイツはその拳になにを賭けて……思って、闘っているのだろう?
でも、まずは…自分の事を考えてた。
別にオレは自分がレプリカだからって……あの街から逃げ出したワケじゃないんだ
ただ、自分に賭けてた拳が……オレのじゃなくて“俺の”拳に賭けていた拳だからだ
俺は大切な人を守るタメに拳を振るうていた……相手が上級生だろうが関係無く、大切な人を拳で守ってきた。オレの拳は彼女を守るモノだったんだ、ソレを、オレが変えたんだ……。
荒れてた、このオレ自身が、暴力に拳を振るっていた、だから……自分で壊したもう一人の自分が賭けていた拳の意味を……。その拳に賭ける意味を粉々に砕いた。
オレの記憶ではない“俺の記憶”
そこに、微かにある……夏の記憶
「おじいちゃん? どうして、ボクはよわいのかな?」
「和坊、お主は強いぞ? お主にはその拳に大切な物を賭けておろう?」
「たいせつなモノ?」
「ああ、和坊は守るモノがおるじゃろう?」
「……//////」
「それを守る事が、和坊の本当の拳じゃよ」
「う、うん!」
「さぁて、お母さんにはナイショでパフェでも食いに行くか」
「うん♪」
「でものぅ、ソレは暴力や喧嘩に使う拳ではなく心の拳じゃよ」
「しんぞう?」
「心じゃ……」
「でも、ソコはしんぞうだよ?」
「細かいのぅ……。まぁ、簡単に言うと、人を守るという事はのぉ…
力は必要ではない。力は守るのには必要ないんじゃよ。 守るという事はその人が大切だからだ、大切な人を守るにはその分、力が要る。それは違うんじゃ……。守るという事は心意気じゃ。『何がどーなろうと、コイツ等は俺が守る』その心意気で大分違うもんじゃよ? そして、自分がその人を守るって意地。断固たる意地、何にも屈する事のない意地。それが懸命に守るって事なんじゃよ。実力は……関係のぉ、大事なのは『心』。大事な人を何がなんだろうと守り抜くって『心意気』。屈する事のない『意地』じゃ……。大切な人が多い程……この3つが強くないとイケない。力とは……孤独な奴が生き抜く為の物なんじゃよ。だから、和坊は弱くない…強いんじゃよ、誰よりも」
「?」
「ははは、そうか。まだ難しかったな」
オレは、俺の賭けていた大切な物を破壊してしまった。
ヤツの怒りは、それだけじゃないんだ……他にもあるんだ……ソレほど、オレはアイツの大切にしてきたモノを粉々にしてしまったんだ……。
オレがただ……自分が苦しいからって……現実から逃げ出して暴れて……。
自分が自分に甘くて逃げてばかりだった……それが……変わらないんだ……。
オレは、恐くて逃げ出したんだ……自分から……自分が犯してしまった罪に……愕然とにげだして、道に迷った末に辿りついた止まり木が、ココだった……でも、自分が恐くて……ちゃんと、折れてしまった翼を確認できなかった。自分の羽とい罪を全て見てしまうから……。
ボロボロになった鳥は、ひたすら羽を…翼をみないように……ひたすらに前ばかりを見る……目の前にある事しかできなくて、横にある間近な存在も認識してるが、見る事ができない。惨めな存在……。
それが、オレ……雨宮和也……レプリカなんだ。
ただ、ビクビクと、目の前の事しかできない。小鳥が……オレなんだ。
強がってるけど……オレはなにより弱い存在なんだ……。
存在したらイケナイ存在なんだ。
存在自体が……罪なんだ……。
オレという存在は……。
「フミ? どうしたんよ? ボーっとしよって?」
「関西弁?」
そういえば、さっきから関西弁だったよな?
違和感の正体はそれか? ぅん 言って無かったって? HAHAHA気にするなよ♪
「あぁ……京都出身なんだよ……標準語使ってるつもりだが、咄嗟の場合とか気を抜けばたまに出るんだ……」
「ほぉ〜」
うし。上手く話題を反らしたか……。
「……さぁて、オレを呼び寄せてなんなんだ?」
「……気がついたか……」
そりゃあね……。オレをダレだと思ってるんだ?
荒川文也様だぜ? 天下無敵の【魔槍】だぜぃ?
「……龍聖鈴……」
「たしかぁ……秘宝だったな?」
そう言えば、【龍】のキーワードで調べた時に出て来たなァ〜。
ん? なんでかって? 知ってる人は知ってるよね?
そうそう、たしか…古都宮の秘宝だって__
「あっ!」
「そうだ」
……なにが言いたいんだ?
「は、関係ないんだ」
「オイィ!!」
ケロッと言い放った馬鹿には罰を与える必要があるらしい。
ってか、オレの拳が頬にめり込んでるんだが……相変わらず理性や本能より速い拳だ……
イヤ、悪いのはミヤだ。
「お嬢様がもう帰るってよ」
「あぁ。そうか……」
Oh! めっさシンプルやん!
そりゃあ、8時だから、寝る時間だよな……お嬢様は…
腕時計で時刻を確認してから、再三と走り始める……お嬢様の事だ……もしかしたら……
「それより……先程まであったリムジンがないとは……如何いう状況なのだろう?」
「されを、置いてきぼりと言う」
「その心は?」
「お嬢様の馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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