【57話】その拳に賭ける意味・その1
ってな、理由でオレはココで、瑠依の護衛兼話し相手になってる。
まぁ…恐怖の対象なんだけどね♪ ははは、オレに逆らえる奴はいねぇよ♪
そういうオレは雇い主の【古都宮 零時】には逆らえないんだけどね☆
ココで瑠依の護衛を始めてから2週間が経とうとしていて…
だいぶ……ココでの生活は……………馴れん。ってか、無駄に広すぎだ。
ハッキリ言うと、3、4km程度が、ココの敷地だ。第一に…オレとミヤの迷子率は100%と脅威の確立を弾け出してる。ある意味天才的だ……零時にも笑われてる。因みに由来は零時に産まれたからだそうだ……。
敷地でも何閃坪があるかって聞きたいよ……でも、聞いた日には死ぬ。
多分、凡人が聞いたらその日に心臓が止まってしまう……絶対に……
だってさ……札幌ドーム並の大きさをもつ温水プールを完備してたり
裏庭がジャングルぽかったり……。中庭には天然に見たてた人工の川があったりと…
しかも、本社と自宅があったりとか……本当にだだっ広い……。
庭や玄関先でもパーティーをできるぐらい本当に広い。
更には泊まり込みで働くメイド・執事・専属の料理人にも十分な程、泊まる部屋が沢山ある。
どれも、我が家の1Fの大きさがあるのが悔しい……。
第一、アレ? ココに来てから何回「第一」って言った?
それは、すでに第一ではないだろ……?
ああぁぁぁ!!!!! 久しく難しい事を言ったから路律が回らなくなったああああぁぁぁ!!!
「文也さま〜! 奥様が呼んでおりましゅ!! ……/////」
噛んだ……しかも単純なところで……。
いや〜。相変わらず、綾芽は面白い♪ いや〜見てるこっちが赤面だぜ?
笑いすぎて……
「ほいほい、奥様がどうしたって?」
木の枝に横になってた、状態から飛び降りる。
ココは何時もオレが昼寝をしてるから、大抵の使用人が知っている、因みに彼女は【澄比良 綾芽】住み込みで働くメイドだ……迷子防止のタメに零時がオレにつけたメイドさん
先程、噛んだのをわかる通り……ドジッ子だからオレに派遣されたんだ…。絶対に……
しっかし……見事なまでの【ボン・キュッ・ボン】更には可愛い…イヤ、超可愛いし美人だ。久しぶりに男のサガが働きそうになった。だって……発情期だもん……
近くにこんなに可愛い女性がいたら、理性を押えるだけでも一苦労なんだよ? 本当に……
「あの……何やら、来て欲しいとの事です」
「ハハハ、だから敬語じゃなくても良いってタメなんだからよぉ」
年齢も同じ15歳。元気で本当に良い子だ。
若い執事も結構人気が…いや、狙ってる奴も多い……後、1年もしたら結婚できるからな♪
そりゃあ、メイド服も可愛いし……あ〜ぁ。自分でも混乱してきたぞ…
「いえ、お嬢様の大事なボディーガードですから」
少し不服そうに綾芽は言う。何故、瑠依が関ると何故不服になる?
一応はアンタの御主人様だろ? うむぅ〜零時が言うには『それは、お前が来てからだよカカカ♪』と、不気味な笑みを浮かべられた。なにが言いたいんだ?
「瑠依『なんか』関係ねぇだろ♪ オレは人として言ってる………………」
オレは……人間じゃない……。
そんなの……語れない……何が人としてだ? オレは人間じゃねぇだろ……
馬鹿だろ……オレ……! クソ!
「文也様? 御気分が優れないのでしょうか?」
「イヤ、大丈夫だ……悪いがいつも通りに奥様の所まで案内してくれねぇか?」
「ハイ♪」
オレの言葉に綾芽は笑顔で返した。
やれやれ、キミの笑顔が救いだよ……お嬢様はガミガミ怒るし……零時のヤローはなんか笑顔だし
本当にキミのその笑顔がステキですよ……本当に……助かってる
「………………………」
先程から目が痛かったので振り返ってみると……
目を三角にしてオレを睨んでくる瑠依お嬢様だった……オレって張られてるのか?
何故、毎回お嬢様が出てくるんだか
「おはようございます。お嬢様」
またもや不服そうに、綾芽が言う。
ムムゥ…不思議で堪らない……。
この2人の関係は面白いぞォ…
「あら? お邪魔だったかしら?」
「いえ。邪魔なんかではありませんよ? お嬢様」
「愛しい文也との会話を邪魔して失礼」
「愛しいだなんて……お嬢様こそ、宿題にも手をつけずに毎日、白馬の王子様たる文也様に近づいてよろしいのでしょうか?」
「うッ! アヤこそ……アヤこそ……仕事もしないで文也ばかりと会ってって良いのかな?」
「私は御坊ちゃまに文也様のお目付け役を頼まれてますので。私は今回、文也様に奥様からの申し出を文也様に仰せになったしまつであります。お嬢様」
「ぐぐぅ……。用事を言い終えたのなら帰れば良いじゃないの! 親密に話し込んだりして…」
「私は文也様からお屋敷の道案内を頼まれてますので。世間話をしていた始末であります」
「文也!!!」
「へ!? あぁ。本当の事だよ」
「うぅ……!」
まぁ、結局は……
「【ズキューン!】」
「ご無礼を失礼いたしました……使用人たる私が出来過ぎたマネをいたしました…」
勝つのはお嬢様なんだけどね……でも、見てて笑える。
毎回、何故かオレの話題なんだけど……ふふふ♪
しっかし……お嬢様も美人なんだけど……勝気な性格がなぁ…
問題なんですよ……。くだらん……至極真っ当に。
「綾芽…本題を忘れてるって」
「あ!」
「む? そんなに私と離れたいのかしら? 足早に!」
…………………はぁ〜。
「【ズキューン!】【バキューン!】【スパァン!!】をwebで流されたいか?」
「スミマセン。ゴメンナサイ、マジスミマセン」
わかれば宜しい♪
うんうん。素直は良いことだよ?
じゃないと、拳がめり込むぞ?
「まったく、疲れたぁ…」
「ふふふ、お疲れ様です」
いや、笑わないでくれ。
精神的に疲れたから色々ときついものがある。お嬢様をあまり脅すと、オレが零時に虐められる
大体、力関係は……
綾芽→瑠依→オレ→零時→宮鷹→綾芽
って、感じになってる。零時はミヤには敵わないらしい…ってか、サルとイヌだ…あの2人は。ミヤは微笑ましいほど綾芽にベタボレだから、見ていて楽しいんだな♪ コレが♪
実力なら、オレが圧倒するんだが…零時には口でもルックスでも敵わん。
「ふぁ〜。眠い…」
「寝不足ですか?」
顔を覗き込んで、綾芽がオレの様子をうかがう。
うッ…石鹸の良い香りが……保て……オレの理性……。
ハグッしそうになるな……。落ちつけ……心拍数を押えろ! 0に!!
クソ!!?? ツッコミはないのか!? 0だったら死んでるって!!
ラミアちゃんのツッコミが恋しいぞ!? 今!!!
そうそう、ラミアちゃんで思い出した事があったな…
オレがココで働く事になった次の日だったかな?
「あ、着きましたよ」
「ん? あぁ、ありがとう」
最後にオレに会釈をして。オレは奥様のいる寝室へと足を踏み入れた |