【40話 ルートB】柴原魅夜/雨宮鈴南=雨宮和也
―???―
「はぁはぁ……。撒いたか? あの腐乱犬酒蛇淫もどきは?」
壁を背に地面に倒れこむ。
<かちぃ>
? なにか音がしたような……?
まさかぁ? そんな事あるわけ……。
<ガガガガガァァァアアアア!!!!>
あるわけ……。
<ゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォオオオオオオオオ!!!!1>
あ……るわけが……。
考える。
ココは何故か斜面。そして、右手を置いてる所が不自然に凹んでいる。
そして、上の方から聞こえる何か大きな物と壁が擦れてるような……。
……さらに追求する。
これは……コメディーだ!
結論は……。
潰れちゃえ☆ローリングストーン♪ か!?
横を見ると高速で転がってくる巨石が見えた。
出たッ! 潰れちゃえ☆ローリングストーン♪ だなッ!
たたかう
こわす
まほう
にげる←
れいなは、にげだした。
某RPGか!?
馬鹿め!! 転がる岩の速度に人間が対等???
哀れ!哀れなり!!!
ちょww!? なに!?
笑止なり!
幾ら「死神の血」は流れてようが、彼女は女性。
「純血な死神」ではない。
当然、走りも普通の女性と変わりはない。
さらに当然が如く。
潰れちゃえ☆ローリングストーン♪ の転がる速さには遅れをとる。
哀れなり! はははは!! 泣け!喚け!恐怖するが良い!!
このナレはなに!!?
※【ナレ】ナレーションの略。
召されよ! あの世へと!!
「鋼よ……貫け! 鋼の槍! スティールランス」
私の正面から鋼の槍が放たれる。
鋼の槍と岩は大きな音を発ててぶつかり合う。
五行思想は基礎の基礎!
火は樹に強く、樹は土に強い。
土は金(鋼)に強く、金(鋼)は水に強い。水は炎に強い。
基礎中の基礎だよね!
あれ? なんかヘンな目で見られてない? 私??
ん? 確認しろって?
私が今、放ったのは……金属性。相手は……土?
……。
……。
「うそぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!」
全速力で逃げ出した。
無駄無駄無駄ぁぁぁぁぁあああああああ!!!1
このナレ殺す!!
―Makoto Sindou―
つくづく自分は甘いと思う。
別に殺せる機会はある。
でも、仕留めない。
何故? 確かに残酷でなければ死神は勤まらない。
それは……オレの過去もある。
オレも試験に落ち修行を積んだ死神だからだ。そして、死神に架せられた『帰る条件』を……俺はやった。いや、殺ったの方が正しい。
死神の研修の終了条件……。
「ククククク」
アクレイアの笑い声に俺は思考を閉じた。
「なんだ?」
冷酷に、尚且つ冷酷に言い放つ。
気を抜いたら出し抜かれる。
緊張感が真琴の中を駆ける。
「甘いよ? なんで、僕に止めを刺さなかったのかな?」
「……。殺す価値も無いからな」
返答に困った。真意は別にあったが。コイツに知られては行けない。
いや、この過去はいずれ語れたら語ろう。
「それが……キミの甘さじゃないだろ?」
「!」
コイツ……なにを……!?
間が……永遠を思わせる程の沈黙の間が流れる。
「フッ」その沈黙の間はアクレイアの失笑に途切れた。
「愁羅 飛鳥」
「!!」
その人名に俺は同様が隠し切れなかった。
愁羅飛鳥……。
クソ! なんでコイツが!! 飛鳥の事を……!
「ははははははは!!! おいおい!? 忘れたのか?
お前が刈った人間だろ!!? そして……」
「貴様ッ!!」
鎌をヤツの腹部に刺している状況だ。コイツの余裕が解らない。
注意せねばと、心がけてたが……コイツ……ッ!!
手に火球を練る。
「殺れよ」
「!」
コイツ……知り尽くしてる。
俺の過去を……。俺が死神として……落ちこぼれだと言う事を。
俺が……「殺すことも魂も刈ることができない」死神だと言う事を……知っている。
あの『絶望』を……。知っているんだ。
「お前……」
「僕の使い魔は優秀なんでね」
あの日の事を……。
―Miyo Sibahara―
クソ。置かれていたチュッ●チャ○プスのコーラを咥えながらどう、逃げるか考える。
私じゃあ、あの扉を開ける事は不可能。
腕力とかが及ばない。
和也……。心配しててくれるかな?
妄想
和「魅夜が居なくなったな……あいつ忍者か?」
レ「そうだよ! 魅夜ちゃんって時には凄い力を出すからね!」
ラ「それは……」
ヴ「違うと……」
和「ま、腹が減ったら帰って来るか!」
レ「だね」
ヴ&ラ「「駄目だこりゃ」
妄想終了
ヤバイよ!!? それはマズイ!!
助けを呼ばなければ!
自分で考えてて凄く憂鬱になるぞ。
待て待て……責めてもう少し良い妄想をしよう。
妄想
和「しっかし、魅夜が居ないとなったら香澄姉さんが怖いからなぁ……」
レ「香澄姉さんって?」
和「魅夜の義理の姉だよ」
レ「? 義理?人情?」
セ「……人情はイラナイ」
レ「ってなに?」
和「う〜ん。簡単に言うと香澄姉さんは連れ子ってヤツでな、
簡単にいうと産まれてきた母親が違うって事。腹違いのガキって事だ」
レ「先生!なんで違うのでしょう!?」
和「えッ!? それはだな……。香澄姉さんの両親が離婚して。
父親の方に育てる権利が与えられたんだ。それで、魅夜の母さんと再婚してだな……で、魅夜が生まれたんだ」
レ「離婚って!? 再婚って!? 血痕って!?」
和「昼に主婦が目を輝かせるワードだ! ついでに血痕はどこから出た!?」
レ「なるほど……」
ヴ&ラ「納得するのかよ」
セ「……何れは魅夜さんも同じ」
和「?」
セ「……魅夜さんは和也様の嫁だから」
妄想終了
違う違う!
確かに『嫁』ってワードは素晴らしかったけどさぁ……。
違うよね? あれってトークだけだよね?
白馬の騎士的なのは……。
そうか……
和也だからあり得ないんだ……。
魅夜はやっと助けに来る妄想が出来ないのか気がついた。
そして自分で絶望する。
さ:絶望せよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
み:はいはい。某SRPGのラスボスのセリフですね。
さ:詳しくはSPRW Jをプレイ!
み:ハッ! 伏字を何故入れない!?
さ:ま、気ニシナーイ。
み:こらこら、先日読んだコロコロ様の小説に影響だな?
あの怪物の超朴念仁ラーメン大好き星人の影響だな!?
さ:や、ヤメテ! そんな事言わないで! なにか来そうだからさ!?
なにか、別の世界からヘンな気が来てるからさ!?
み:貴様の事など知るか!
さ:ひ、酷い!
ふぅ……。作者は帰ったか……。
さ:あ、コロコロ様。本当にスミマセンでした。ラーメンを奢りますからどうか……
作者がなにに怯えているのかは、コロコロ様著の勇者以上魔王以上をどうぞ!
このクズ作者が書いてる小説の何十倍も良いですよ!
グハッ!!? ペンギンの目覚まし!?
作者か!?
むッ? 手紙も付いてる。
なになに……?
『確かに僕のは劣るけど、調子に乗るなよ? 幼馴染のくせいにサブヒロインが』
帰ったら殺そう。
さぁて、つまらぬ会話を失礼しました。
さぁて、私はどうしようか……?
その前に……そこに居る中学生を……!!!?
「魅ぃ姉ぇ……?」
そこに居る、和也に何処と無く似た少女がそ呟いた。
〈回想〉―Reina Amamiya―
走る〜♪走る〜♪私だけ〜♪流れ星より……早くなりたいよぉぉぉおおお!!!!
巨石との鬼ごっこ実に10分がたとうとしていた。
えっ? 脇道に反れれば良かったって?
ははは。当然やったよ? でもね……この岩……。
ストーカー的なぁww潰れちゃえ☆ローリングストーン♪ なんだよね?
理解OK?
難しい? 付いて来るの私に! 幾ら私が可愛いからって/////
【午後五語午後五語後午後五語後】
なにそれ!!?
【コロコロコロコロ】
勢いとまってるなぁ!!
【キシャァーーーーーーーーーーー!!!!!】
動物だろ!? 貴様ぁぁああああ!!!?
【お〜れ〜は♪ ゲイム・ラ・ゴルゴル・岩本〜♪】
某音痴の歌か!? でもって微妙な名前だな!!
【空を自由に飛びたいなぁ〜】
はい! 無理です!!
【イオナ●ン】
それ、言うなよ!!
【雨宮鈴南のスリーサイズは……】
何故知ってる!!?
【ゴロゴロゴロゴロ】
もとに戻った!!
【71 58 68】
!!!!!!!!(図星)
【スピードUP!】
しないで!!
鎌を『召喚』し、『鎌の意』を唱える
「我、ここにて鎌の意を唱えん。真の力を我が前に現せ!
空間を切り裂く刃!」
鎌を何も無い空間に振るう。
すると、鎌を振った所が、まるで裂かれたようにその部分だけ異なった。
黒いなにかに鈴南は飛び込む。
それと同時に空間は塞がり巨石は転がって行った。
「ん?」
【ごろごろゴロ】
「如月? ワナに掛かったか?」
「それより、逃げるぞ!」
「大丈夫だよ駿」
「ハッ?」
「小指でドーン!!」
しゅ(小指でぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!!?)
まちゃ(さすがだよ、上手く逆回転にさせて破壊して無駄に被害がでるより良い)
かちゅ(小指すりむいた……(泣))
はて? ココは何処だろう?
ただ、だだっぴろい部屋だ。高い天井。西洋のお城を思わせるお城だ。
さっきまでの魔王の城よりを思わせない。
そして、私の眼の前にいる女性……。
『私の兄の幼馴染の女性』
柴原魅夜……の、姿であった。
〈回想終了〉―Miyo Sibahara―
魅ぃ姉ぇ……。私をそう呼ぶ人が確か居た……。
思い出せなかった、何故かは、わからないけど……。
何故か知らないけど。何故か思い出せない。
そして、彼女を見た……知っていそうで知らない。
なんで……? 解からないの?
私に対して呼ぶ人称。そして、その容姿……。
どうしても、思い出せ無い。まるで、『魔法にでも掛かってるみたいに』
名前だけ……。思い出せ無い。何度も言うが私は彼女を知ってる。だけど、思い出せない。
家が近かった。そして、近くには和也が居て……。
和也の後ろでよく……丸くなってた。
和也の事をお兄ちゃんって呼んでいて……。
それで……。それで……確か彼女は和也と2歳違って……。
それで……和也は……。
「鈴南。帰るぞ」
っと、和也は『妹』と帰って行った。
でも、和也は一人っ子で……。親戚も殆どが不幸で無くなって……。
現在の雨宮の直系は和也だけで……。
それで……。
『記憶操作魔法ってのはどうだ?』
! レナの時に駿が言った言葉が引っかかった。
確かに私も怪しいとは思って聞いていた……。
事実そうだった。レナには矛盾点が沢山あって……。
それでも……。なんで? 私は彼女の記憶が欠けてたの?
……。なんで……?
「わぁあ!! 魅ぃ姉ぇだぁ〜〜〜〜♪」
私は……。
その時、鍵が開放された。柴原魅夜に『も』架せられた封印を。
『雨宮 鈴南』
ッ!! 思い出した……。彼女は和也の妹の鈴南ちゃんだ。
なんで、思い出せなかったの?
私……なんで?
「鈴ちゃん?」
「そのと〜〜〜〜〜〜〜り☆」
私から離れて親指を立てる。
……私達はなんで……この子を覚えてなかったのだろう?
―Makoto Sindou―
「貴様……ッ!!」
怒りが別の方向に向いて着ていた。
「キミは……彼女を殺めてからそうなったんだろ? キミは逃げてるんだ」
「言うな」
「現実とは残酷なモノだよね だから逃げてる」
「やめろ」
「そして、キミは……残忍なまでの死神っとなった!」
「やめろ!!」
「でも……世知辛い事にまたキミは殺めたんだろ? 愁羅飛鳥の産まれ変りを」
「言うなぁッ!!!」
「その手は血で濡れ過ぎだ」
「!!」
アクレイアに詰め寄られる。
反射的にアクレイアの身体を切り裂いた。
俺は……。
俺は!!
「それがキミの甘さだよ」
背後から声が聞こえた。
振りかえると後ろには……。アクレイアが笑顔で……尚且つ無傷で立っていた。
先ほど切り裂いたアクレイアの姿は無かった。
馬鹿な……。
「アレは……僕の使い魔だよ」
「なッ!!?」
「ウソ。ミラーパクト。簡単に言うと僕の分身」
アクレイアの拳が俺の脇腹に入る。
先ほど脇腹が折れてる為、更に激痛が走る。
膝を着く。
「さぁて、終りにさせようか」
アクレイアの手の平から5つの弾がでる。
それは、5色の弾。
紅い弾。碧の弾。茶色の弾。黄色の弾。水色の5色の弾が囲むように浮いていた。魔力を感じる……これは……
五行魔術?
属性は『炎』『樹』『土』『金』『水』
五行思想の5つの基礎??
真琴は疑問符を挙げる。
「消滅魔法……」
5つの球がアクレイアの手の真中に集まり溶け合った。
イヤ、融合が正しいのかもしれない。
ヤツの手の平から強力な魔力が感じられた。
「デリート・オブ・デス!!」
微弱な魔力だったが、合さるだけでトンでもない魔力に化けた。
防御は!? 間に合わないし、破られちまう!
回避……? 駄目だ! 間に合わないし余計にダメージを受けるだけ!
飛鳥―――ッ!!
アイツに知らずの内に助けを呼ぶ。俺がアイツを殺めたのに……。
虫の良い話だ……。何時だって迷ってる時にアイツは飛鳥は俺に答えをくれた。
俺が……。自分のタメだけに……死神でありたいがタメに……俺が……殺したってーのに……自己満足で……俺が!!
死神が研修を終えるのに必要な事……条件は
『自分が最も思う人間の魂を刈る事』これは……死神に人の魂を刈るための残忍さを教える為のモノなんだ。クソくらえだ……んなの!
でも……俺は……飛鳥を殺めた。
ゴメン。ゴメンな飛鳥。そっちに行って何度も謝るよ。
『真琴、思いを成就させるのは、たった1歩の勇気なんだよ?』
「! あす……か?」
たった1歩の勇気。
踏み出せ……。
踏み出せる勇気を!
俺は……お前に頼りっぱなしだけど……。
飛鳥……力を貸してくれ! 結局自分のタメでしかないけど……。
俺は……仲間の命を守るタメに生きて行くから! 今だけ……。
俺に……
たった、1歩の勇気を分けてくれ!!!
『真琴、コレは貸しだからね♪』
飛鳥がそう……笑顔で答えてくれた。
わぁったよ……。飛鳥。
「うをぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
全魔力を拳に集める。
そして、アクレイアの消滅魔法だかにぶつける。
「な―――ッ!?」
「ありがとう……飛鳥」
爆風が舞い髪が遊ばれて掻き上げられる。
鎌を引きぬき、改めて構え直す。
「……たった1歩の勇気が力となり。力は……自分だけの道を切り開くんだ!!!」
『それで良いんだよ! キミにはその優しさと力があるだけで良いの
そして……』
頭の中に鎌が語り掛ける。
対して驚きはしなかった。
逆に心地よかった。
飛鳥が傍に居るみたいで……。
強くなれた感じがしたから。
「「ただ……ヤツを切り裂くだけだ!!」」
鎌と俺がハモった。
1歩だけ……歩けた。
これは……俺の1歩じゃない。
飛鳥が分けてくれた飛鳥の1歩だ!
アクレイアに近づく。
アクレイアは俺を対象するが、
蹴りで地面に埋められる。
置きあがるが鳩尾に1撃を与える。
怯んだ隙に回し蹴りを脇腹にブチ当てる。
血反吐を吐きよろめく。
そこで賺さず、後ろを盗り鎌を首に突きつける。少しだけ皮が裂けて微量の血が流れるが、それを鎌は吸い付くさんと、ばかりに血を吸う。
「ぐっ……!」
動脈付近を裂かれたタメ、よろめく。
そして、考える
神堂真琴の成長を
戦えば戦うほど強くなれる。敵が強ければ強いほど成長は早く、それに強くなれるんだ2度に渡って戦い抜いたから分かる……。コイツは……頂点に立つべくして背伸びをして立つリーダーでは無い。段階を踏みしめて成長しようとする、ゆっくり過ぎる反面、最高のリーダーなんだと。
神堂真琴は……『四二神』を統べるべくして統べているんだと。
神堂真琴……とんだ逸材だと、アクレイアは思った。
なにより、1歩踏み出しただけでアソコまで行けるのは天才なんだ……正真正銘の……最強に近い天才。
天草零斗。彼と同じタイプの人間のようだ
「さぁあ! やろうじゃないか!? 死合をなぁ!」
アクレイアが叫び出した。
狂ったかのように笑い出す。
それに寒気を覚えた俺は、鎌を解いて1歩下がる。
「知ってるかい? 魔力と氣は同じようだが違う。
氣は世界の森羅万象などを司る自然を利用して強力な力を発揮するもの。
魔法はその者の精神的な強さ、精神的に強い事で魔力を集中しさまざまな現象を起す」
「?」
鎌を構えて、意味をよく考える。
「もし、『氣功術』と『魔法』を同時に使ったのなら?」
考える、自然の定理と魔法の定理……異なる2つの力が合わさったら?
【革命戦争】
「!!」
待て……この戦では……確か、魔法と氣功を使う。最強と言われたヤツが居た。
天草零斗……革命側の『人間』
「すごいよね、ロキと一緒にオーディンと対等に渡り合ったんだから」
「馬鹿な……魔法と氣功を使い分ける……ましてや、融合なんて!!」
あり得ない。そんな事をしようとする馬鹿が沢山居た。
その結末は陰と陽と同じで、全く異なるが、必ず2つがある奴と同じで、超越した時には
心身共にクズになる。2つの能力がぶつかり合うからだ。そして、魔法の精神的な部分と氣功で使われる森羅万象を崩してしまう。
それを避けるのも『四二神』の仕事だ……。かど、もし……本当なら?
もしかして……。コレは……。
「氣魔・虚空熱風!」
アクレイアの周りから凄まじいほどの熱を持った鋭い衝撃波が襲いかかる。
(クッ! 反射魔法……マジックリフレクター!)
反射の壁を作るが、破壊され無数の衝撃波が真琴を襲う。
馬鹿な……? オレの反射の魔法を破壊した?
十分な魔力は練った筈だ。なぜ、破壊されたのかはわからない。
「確かに同じ自然の定理と心の定理は共通している。
けど……キミ程の魔力なら魔法は返しても氣は反射することまで出来ない。
余程の魔力を使う奴かぐらいじゃないと返せないよ」
ちぃ。幻術と防御関係はホナが1番だからな……。
だてに、NO.2にホナは居ない。
『神界』と『魔界』……魔法を使うこの2つの世界でホナは幻術に関してはNO.1なんだ。
類い希なる幻術の天才……水瀬歩南実。
それは、防御関係の魔術でも高い評価がある。
ホナが居ればあの『氣魔』だかは、なんとかなった。
けど……。
ホナが居ればの話し……。
これは、俺自信で片を付けなければイケナイ。
鎌を握る力を強くする。
強く……なるって決めた! 飛鳥から貰った1歩を無駄にするなんてできるかッ!
先ほどの攻撃で身体中に切り傷が沢山付いている。
血が溢れ出す。
一瞬でけでも良い。一瞬だけでも……。
アイツに鎌を突き付ける!
地面を蹴り飛ばして一気にアクレイアの懐に飛び込み鎌の刃先を脇腹に刺し込む。
そして鎌を振るい、自分の前に吹き飛ばす。
腰に蹴りを1撃。
しかし、真琴は不思議な感触を覚える。
手応えが無かった―――?
疑問符を挙げる。
「氣功って便利だよね?」
「お前……?」
防御魔法か……!
いや……氣功……と魔法を合わせたのか?
氣の防ぎと魔の防ぎ……。物理的に……魔法的にも防ぎを作ったのか!
そうとなれば……物理的にも魔法的にも効かないのか?
鎌を通したのも氣と魔法を練っていたのか?
「……。氣魔防神」
「クッ!」
どうするべきかなぁ……? コイツは?
やれるのか?
―???―
「真琴って不思議なヤツだよね?」
「はぁッ? 俺は至って普通だぞ(死神として)」
「イヤ、平気で不良を50人を1分以内で倒しちゃうし」
「そりゃぁ、平気だぞ? ヤツは武術の基礎がなってない(ま、死神の身体能力は普通の人間のン百万倍だからな)」
「そういう問題……?」
「ああ、そうだが」
2年目……俺には重たい事だ。
そもそも……俺が試験を受けなかったのが悪いか……。
……でも、コイツに会えた……。世知辛い世だ……。
2頭を追う者は1頭も得ず……いや、コイツを取るか……死神としての人生を送るか……か。
クソ……。
「……真琴? 聞いてる?」
「あ! なんでもない……」
「聞いてるのって、聞いてるの!!」
「それは駄洒落か?」
「アホ!」
「イヤ、俺にはそう聞こえたのだが?」
「アンタの頭が逝かれてるのよ!」
「イヤ、そういわれても……困るんだが(近くにあの不思議ちゃんが居たのが悪かったか?)」
この帰路ももう、1ヶ月もないのか……。
……イヤ、俺が飛鳥の魂を刈れば?
俺の手で……。
……死神として安定した立場が約束されてる俺と、コイツを思う俺……。
俺は……どう生きれば良いんだ?
……死神……。
……人間……。
俺は……。
―Makoto Shindou―
……飛鳥……。そうだったよな。
思い出した、お前の口癖……。
『なにを悩んでるかは知らないけどね? やるっきゃないから。やるんじゃなくてね? やるべきだからこそ、やるんだよ♪ 選択肢はあるんだよ? だから、真琴も……悩まないの』
……。悪いな……コレが、俺の選んじまった『道』だ。
「でやぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」
―Honami Minase―
「ホンマにマコトは大丈夫なんやろな!?」
セイガがセフィリアと、ヴァンを抱えながらホナミに質問する。
マコちゃんは、負けない。
「……進化する者と強者では違う」
「歩奈実姉さん?」
……子猫ちゃんは私の裏の表情に気がついてるみたいだった。
正直、最近のマコちゃんはおかしくなっていた。
あの任務からだ……。あの要人……マコちゃんの知ってる人だったのかな?
マコちゃん……。あの日から魂を刈る事も罪人を殺す事も躊躇うようになった。
「……。マコちゃんは決める時には決めてくれる」
……マコちゃんはもしかしたら、アクレイアを殺せずに逆に……。
やめよう、その考えは……。
信じること、信じつづける事が本当の強さだから……。
行こう! 前に。
マコちゃんは負けない。
「……せやな」
―Miyo Shibahara―
「はぁはぁ……!」
「魅ぃ姉ぇ! 大丈夫!?」
とりあえず、逃げるものの、そろそろ疲れが来る。
でも、逃げないと。
だって……。
『ふごぉーーーーーーーーーー!!!!!』
フランケンシュタインが襲ってくるから!!
「炎よ……貫け! 業火の槍! フレイムランス!」
『ぐがぁぁーーーーーーーーーー!!!!』
真横から炎の閃光が走りフランケンシュタインに当たり、壁に激突する。
「風よ……唸れ! 疾風の刃! ウィンドエッジ!」
鋭い風が追撃でくる。
「とどめ! 光よ……貫け! 光の槍! ホーりーランス!」
特大の光の槍がもう1撃、フランケンシュタインを攻撃する。
「大丈夫ですか? 魅夜さん?」
すると、そこから出てきたのは私のよく知る常識人のラミアちゃんだった。
「ラミアちゃん?」
「はい。助けに来ました」
「おぉ! 霊封魔法!」
れいふぅまほう?
「お札に封印された聖霊の力を使って、各種の術を使う魔法です。
槍・刃・斧・弾の4種類があります。
選択はできますけど、どのお札も1回こっきりの使用しかできません」
読んだ! 人の心を読んだよ!!
和也がツッコミを入れるのもわかる……。
けど、属性的にツッコミなんだよね、この子……な、難儀だ……。
「慣れました」
「……」
口に出さなければ済む事なのに……。
―Makoto Shindou―
「さぁ? どうしたんだ? キミの勝ちだ。また、逃がして君は繰り返すか? やるっきゃないんだよ」
「違うな」
選択肢は無数に増やすことができる。
「やるっきゃないから。やるんじゃない。やるべきだからこそ、やるんだ。
だから、お前を……、ただ……切り裂くだけだ」
アクレイアの首元から真っ赤な血が溢れて来た。鎌は血を吸い、さらに強靭な刃へと変わる。吸血の刃の『神名』が溢れ出すアクレイアの血で成長して行く。
より強靭に。より鋭く。
「やれよ」
首に突き付けていた鎌を振り切る。
アクレイアの顔と胴体がおさらばする。
1歩踏み出すんだ……死神として。
人間としての、俺を捨てて……。
生きて行く!!
「任務完了。帰還する」
にしても……アソコまで簡単に死ぬのか?
クソ、疑問符が多すぎる。
<ズギャァァァァァアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!。
「!?」
雷の槍みたいな閃光が走り玉座にぶち当たった。
「エル……?」
「……。行くぞ、神堂」
「?」
なんだ? コイツは……?
なにを言いたいんだ?
真琴の元にエルが近寄る。
「終らせるぞ、神堂」
「どういう事だ?」
「……。アクレイアを止める為だ」
「ハッ!!?」
エルの発言に俺はどキモを抜かされる。
「アクレイアは今年で10歳だ」
「!」
今まで戦ってたのは……。17,8に見える青年。
魔界側の人間って事は……100を越えてる。
エルの言葉を信じるなら……。アクレイアは……10歳だぁ?
「……。お前はアクレイアの顔を知らないだろ」
「ッ!」
ターゲットの名前だけで信じすぎたのか……。クソ、なんて、凡ミスだ!
ただし……エルの言う事があってればだがな。
「信じないなら別によい。ただし、俺を雇ったのはこのクズじゃねぇよ。それに……」
「それに?」
「アクレイアは、俺の弟だ。アイツも知らないがな」
「なッ!?」
「……玉座の下に隠し通路がある。親父の研究室がある。ヤツはソコだ」
レールガンが破壊した玉座を調べると階段があった。
……。エルの言う事を信じるべきか……否か。
考える。もし、グルだったら?
「お前を殺すのは俺だ」
「エル……」
だな。そうだったよな……。
俺をやるのはお前だもんな。
不思議な安心感が俺を包む。
「行くぞ」
「おう」
明日があるから明後日があるんじゃなくて、生きているから、明日も明後日もあるんだ。
それを……俺は守る。
四二神を統べる死神として……。仲間の命を守る!
「んじゃ。将と如月はレナと魅夜を探してくれ。オレは行って来る」
「了解」
「あいよ」
2人の主人公が繋がった。 |