【34話 ルートB】3人の黒フード
―Ramia Dyuminasasuto―
「ラミア……昨日から変な感じがしてたんだけど・・・」
「ええっ。アクレイアについて・・・ね」
ヴァンも気がついたみたいわね。
今、私達は<アランド>に居ます。
先に来た筈のレナ達が居なかったのには驚きだったけど・・・。
私達はアクレイアについて喫茶店で考えていた。
「……アクレイア・シュバルツ=ゲイム」
「前、この世界に王の息子・・・」
「うん。それしか…考えられない」
前王・・ゲイル・シュバルツ=ゲイム。
4,5年前に無茶苦茶な政治をやらかして・・『あのお方達』に刈られたはずなのだ。
「・・・。相手が大きすぎる」
ヴァンが弱気にそう、呟く
王には代々に渡って魔力。知力の殆どが子供の代に引き継がれる。
そして、ゲイルは……12代目。
王の桁外れの魔力を12代分もあるのだ。
そして、アクレイアは……13代目のハズだった。
しかし、魔力が下がる訳ではない。
「現王じゃあ……力不足だしね」
「ここはやっぱり……」
「『あのお方達』のお力添えが必要・・・」
私達、3人の意見は纏まっていた・・・。
あとは、和也さん達に意見を聞いて……。
それからだ。それから決めるべきなのだ。
『あのお方達』に任せるのは。
―? ? ?―
「これは、お前等の不始末だぞ! 」
延々と聞かされる上司の嫌味…。
そろそろ飽きて来た。
隣のヤツはとっくの昔に飽きてるみたいだ。
「だいたい、貴様等は……」
「わーってますよ。オレ等は『ここの』トップなんだから自覚を持てでしょ? 」
オレは、上司の言葉を遮る。
何度も聞かされたってーの!
「怒りすぎ。甘いものが足りませんわね」
「ホナ。局長は甘いものが苦手なんだ、仕方ないだろ? 」
「お前等ぁ!! 」
机を両手で叩き立ち上がる。
もぉう、怒りすぎは身体に悪いんですよ?
オレの隣に居るのは水瀬歩奈実。
そして、オレが神堂真琴。ここのNO.1である。
「ええぃ!! 貴様等の不始末は貴様等で終わらせてこい! 」
横目でホナを見る。相変わらず無表情に見えるが……果てしなくメンド臭そうだ。
コイツとは長年の付き合いだから知っている。無表情なりに表情がある。
「へいへい。わーりました!! 」
「・・・・・・おやつは何ギルまで? 」
ギルってFFの通貨じゃなかったっけ?
ってか、おやつかぁ。遠足以来だな。
「アホォ!!!! 」
局長の怒号が耳に凄く響いた。
―Ramia Duminasasuto―
・・・どうしよう?
「ヴァン……どうしましょう? 」
セフィリアがヴァンに話しかける。まぁ、ここでセフィリアが『戦ったら』・・・被害がある
それは、私もそうだ。
「この先の広場までの我慢だよ」
確かに、広場まで行ければ・・・なんとかなるけど……。
「私は、我慢の限界よ! 」
鎌を取り出して構える。
「ラミア!! 」
ヴァンとセフィリアも立ち止まる。
流石に大きい……。だけど、公園までいったら・・・被害が大きくなる。
「ヴァン! セフィリア!! キマイラをここで押さえるわよ!! 」
「ラミア!! ここは街中で! 」
「この先には私達とレナとの思い出が詰まった公園よ! 」
「ッ! 」
この先にある公園は…私とレナ…それと、ヴァンがよく遊んでいた公園がある。
アソコにはいろんな思い出があるから・・・。ここで、止める!!
「でも、魔法はぁ・・・」
そう、ここは街中である。
魔法を無闇につかったら・・・。町がボロボロになる。
「だから…セフィリアは刀。私は鎌。ヴァンはバックアップ!! 」
「うっ・・・。
わかった・・・」
私の視線の先には・・・合成獣が3匹・・・。
<アクレイア様の名の元に、貴様等を捕らえる>
<大人しく従え>
<・・・・・・・・・しゃらっぱぁ!!>
一匹変なヤツが居たよ。
しゃらっぱぁ!! ってなによ?
「ダレが……したがうかぁ!! 」
<ふん。死神の小娘がぁ!!>
<我等に勝てるとでも!?>
<ネコ耳萌えぇぇぇぇぇぇえええ!!!!>
やっぱり、一匹おかしい!!
2匹が口から火炎を吐く。
1匹は突撃してくる。
「・・・・・・・・・」
<あぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!!!!!!!!>
当然、2匹の炎に焼かれる。
「「「馬鹿だ・・・」」」
<<カルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウ!!!!!>>
「いや、お前等がやったんだから」
私がすかさずツッコム。
ヴァンもセフィリアもツッコミを入れる気力すら奪われたみたいだ。
<カルルの事かぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!>
「あぁ!! もう! ドラゴン○ー○じゃないんだから!! 」
「しかも、孫○空が初めてスーパーサイヤ○になったシーンだよ」
詳しいね、ヴァン……。
<よくも……やったなぁ!!>
いや、だから焼いたのはアンタ等だから。
<はぁはぁ……ツンデレも萌え>
・・・・・・なんだ、コイツも生きてたのか。
コイツ……なんかムカツクんだけど?
<獅子王の顎!!>
<萌えろぉ!! 獅子王の業火!!>
漢字がちゃうわぁ!!
「我、ここにて『鎌の意』を唱えん。我が鎌よ真の力を現せ!
『魔力を切り裂く刃』!!」
私の鎌の一振りで火炎は消える。
次は、近戦攻撃をしてるヤツ!
「蒼き風は全てを払い除け紅き炎は全てを焼き払う。そして風は矢へと炎は矢を表なる守護をす
『炎嵐の凶弓!!」
炎と炎がぶつかり合う。
―相殺?
2つの炎は打ち消し合う
いや・・・。
「疾風の矢」
打ち消し合ったのは炎のみ。
炎の内側に存在した風の矢は残っていた。矢は真っ直ぐキマイラに突き刺さる。
「牙狼遂雷滅刃」
セフィリアの剣技が炸裂する。よし、あとはこのヘンタイだけだ!
<アクセルクロー>
そう考えた・・・刹那!
私にヤツの爪が炸裂した。
宙に浮いてしまう。しまった! 空中での方向転換なんて……!!
<獄焔!>
「水霊召喚! 盾なる鳥」
炎は相殺される。その間に着地。鎌を改めて構える。
<焔帝・獅子王の焔喉!>
な―っ!? 後ろだとぉ!?
駄目だぁ……ヴァンの詠唱も間に合わない。
セフィリアの剣技もこれじゃあ間に合わないっ!!
瞬間、目を瞑ってしまった
「はぁぁ。果てしなくめんどくさいんだけど?」
「……ふふ。アメリカや外国ではオタクは尊敬する者よ」
「ホナみん。不思議ちゃんが売りなはずなんやけど? マジな話しやな?」
3人の黒フードの人達が知らぬの間にキマイラを殺していた。
「アクレイア……か」
「何故なら1つの事に執着することは凄いとされてるから」
「続いてたんかい」
なに……? この3人は?
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