【9話】3人のドタバタな日曜日?
―Kazuya Amamiya―
うむっ。なんで、こうなったのかな?ちょっと時間を逆登ろう……。
たしか、オレが今夜の食材を買いに来てたんだよな? 恕瀬腐(4話参照)にな。そこからたしかぁ……。
数十分前
「ふぅ、今日も安いの手に入って良かったな〜♪」
レナからも、あの、レシピをコピーしてもらったし……ふふ♪ 今日は視点独占だしな。
え? 独占じゃない? だ、騙したのか!? スタッフ!!??
和気藹々としていたオレは鼻歌交じりで帰路に着いていった途中だったのでより一層ムカツク。
「魔槍の、雨宮だな」
なんだ? この、高校生は? 知らない制服だな? 青を基調とした、学ラン……?ってか、休みの日にまで制服って……馬鹿なヤツ等だ、HLってやつか?
※土日とゲーセンやらカラオケやらで過してたクズ
「ああ 篠原中か」
「テメー! ザケてんのか!? あぁ!?」
OH! ハズレちまったぜ。
「いえいえ、ふざけてないですよ」
大前提からボケただけだし。ああ、早く帰りて〜。雑魚に構ってるヒマなんかねぇんだよ。こうみえても洗濯物獲り込まないといけないし、料理だって忙しいんだよ。
「ちょと来いや」
お決まりの言葉ですね……。だり〜。めんどくせぇ。
「オレ早く帰りたいんだが?」
「テメーが黙ってりゃすぐ終わるよ」
はいはい。速攻で終りますよ、この人数ならね……。
黙ってるだけで良いなら……3秒ほどで、どうですか? ま、ンなにかかんねぇか。
「なあ。その程度でオレに勝つ気かよ?」
「はぁん!?」
この程度の数と、言っても24、5居るんだがな。少なすぎだっつーの。このオレに対してたかが、24、5人だと? 舐めてるのか?
「だ・か・ら。雑魚は数がたりねぇぞ。ナウマンゾウ100匹ぐらいつれて来い、キミ達チンパンジーではオレに勝てないから☆」
「テッメー!」
チンパンジーの一人がオレに拳を叩きつけようと『した』
そう、しただけである。
「まま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!【キラ〜ン】」
オレが蹴って夜空の(?)お星様にしたからだ。
チンパンジーからお星様って出世したな、チンパンジー
※因みに名前が、狆派 猿鬼って名前です。
「てんめぇ! チンパンジーになにしやがる!!」
あ、仇名チンパンジーなんだ。スゲー奇跡だな♪
まぁ良い、このままあの野郎共を……。
「止めろ。マサ」
オレが、蹴りを出そうとするが、一人の男が、制止する。と、同時にオレも蹴りを押える。
……コイツ、確か。
「羽柴か……。澄芝中の。今は第3だったな」
「この前は、どうも」
身長2m越えの巨人だ、髪は見事なまでの角刈りで……これでも高一だ。
ゴリか? コイツは知る人ぞ知るゴリラダンク使いか?
普段は穏やかなヤツなんだけど……なんか、最近荒れてるんだよな〜、なんかあったのか?
「羽柴さん、いまから、TELしますか?」
「別にいい。お前等、忘れたのか? これは、オレと雨宮のタイマンだ」
1対1(タイマン)ですか? 羽柴……なにを? 焦ってる?
羽柴秀中学校の時から違う学校ではあったがなにかとオレと張り合っては(精神的にも)ボロボロにしたが。たまにつるむ事もあったが、殆どが喧嘩だがな。
「羽柴?」
「来い、雨宮」
なんか、ムズイ……。なんだろ?
羽柴……お前はコイツ等と違うもののタメに喧嘩してんじゃないだろぉな? なんか、他の奴とは違う目の気がする……まるで、“何かを守る者”の目だ。
と、なったんだ。で、今オレは怖い人に囲まれてるんだったな。ってか、倉庫に連れて来るなんてベタだな。それよか、なんか増えてねぇ?
「羽柴。この前、忘れたのか?」
この前も、羽柴が懸かって来たから……つい♪
「ああ、あばら4、5本な」
「わお。痛そうだな〜」
あばら骨って痛いんだよね。特に折れやすいに内臓に刺さるだろぉし。意外にもアソコを折られると痛いんだよね♪
「お前にやられた……な!」
右ストレートが行き成り来る。あ、アブな!?
そう思いつつ、左に跳び回避する。
続いて、左が飛んで来る。
「おっと」
左足で羽柴の左足を蹴り上げる。右足に力を入れて左手を握り。相手の腹に一撃を極める。コレで終りだ。うむぅ、0.74か……少し訛ったかな?
「喧嘩売るなら相手を考えろよ」
多分、聴いてないであろう……どうでもいいんだけど? 羽柴は、口から、泡を吹いてるし。
それよか、他の連中……オレに懸かって来る気まんまんじゃん……。
しゃぁねぇな。
「久々の祭りだ! テメー等もかかって来いや!」
「ァんだと! 餓鬼が!」
「はぁん。雑魚は纏めてかかって来いや!」
全てが、終ったのは1秒後だった。
「ん? なんでここに居るんだ? オレ?」
ええっと、羽柴に会って……それから……ま。
「いっか♪」
その次の日、とある倉庫で気絶してる26人の第3の生徒が見つかったそうだ、怖いな〜、第3って荒っぽいヤツが多いんだよな〜、そんなヤツらを1日も気絶させるなんて。あ、さては、将か、如月だな〜。オレに黙ってケンカするなんてさ。読者様もそう思いますよね?
―Miyo Shibahara―
退屈だ……。
毎日そうだった。なにを、するにも退屈で仕方なかった。
義父さんも、母さんも……仕事が忙しいのもわかる、でも
どうしても、退屈なのだ。
「魅夜〜? 私、そろそろ行くからね」
義姉の声が聞こえたので、玄関に向かう。
「うん。わかった、お義姉ちゃん」
「ちゃんと良い子で居るんだよ〜?」
姉は私の頭をグリグリする……その、アリ塚を砕くほどの握力でやられると痛いんだけど。
いや、マジで。だって、私……私が見えてるんだもん。
……ゆ、幽体離脱ぅ〜。
ぐはぁ! じ、自滅じゃないか。
「子供じゃないからだいじょぉぉぶだよ……」
い、意識がまだ朦朧と……!
「まだ、小学生のガキがなにを言うか、マセガキめっ!」
「ガキガキあんまり言わないでよ」
「つまんないの〜」
「面白いワケないじゃん。さっさと大学に行きなさいよ」
「うっ。クールねアンタ」
………。私は、クールなんかじゃない。
「んじゃ、何かあったら連絡するのよ〜?」
「なんかって?」
「おいおい……。そうね〜、恋に落ちちゃったとか?」
「! そんなこと!!」
「あらら、恋しちゃったんだ〜? さすが、マセガキね」
別に、私は……恋なんか。
「和也君か?」
姉が耳元でそう呟いた……。
雨宮和也……私の幼馴染みである。
「なんで、あんな馬鹿!」
「あらあら、アンタより頭良いのに?」
「うるさい! 早く大学に行きなよ!」
「はいはい。お姫様」
それを、言い残し姉は楽しそうに去った。明日から、弄れる。
なんか、疲れたので自分の部屋に向かう
「はぁ〜、なんであんなヤツのこと……」
馬鹿で。情け無くて。卑怯者で……。イヤな所を挙げたらキリが、無いほどあるのに。
「なんで……」
わからない、あんなヤツのどこがいいんだか。
しばらく布団でそんな事を考えてたら何時の間にか寝ていた。
「んっ……?」
眩しい……。気がつくともう、5時をまわっていた。
「なっつかしい。夢ね……。ふわぁ〜。ご飯作んなきゃ……」
起き上がり、寝ぼけながら台所に向かう。
寝癖を溶いて、髪を直し、髪を結ぶ。
気がつくと、化粧台の上に置いていた携帯のランプがチカチカと、点滅してる
「先輩からかな?」
携帯を開くと、こう表示されていた
着信あり【雨宮和也】と。
「!!っ」
今日はいったい全体なんなんだ? 携帯をぜんぜん使わない和也が今日にかぎって2回も電話がくるなんて!? もちろん、速攻で掻け直す。
『もしもし?』
「なによ、和也? 電話なんかして? 珍しいじゃない」
『お前な〜、そんなにオレが電話なんかするの珍しいか?』
「うん」
『うんって……』
なんか、困ってる。だって、本当に珍しいんだもん♪
「で、本題なんだけど」
「本題? ああ。レナから、料理のレシピ貰ったんだけど」
また、レナ……!
「ちょっと、失敗しちまってさ、作り過ぎたんだよ。もし良かったらさ、貰いに来て・・・あ、めんどうだから、家で食うか?」
「もちっ!」
昨日はお泊り付きの夕食で。朝は、和也が握ってくれたおむすびで、昼も和也が作った謎の料理で……晩ご飯も和也の家!!
『………い』
どうしよ? どうしよ!? 何を着ていけば!
『おーーいっ』
あ。お化粧も……いやいや、暴走しすぎだよ! 私!!
『昔はクールだったんだがな。どうしてこんな……』
どうしよ〜!! 私は、しばらく私は妄想を繰り返していた。
『はぁ〜…』
何故か、私は大きな溜息を床に落としたようだった。
―Rena・F=L・H―
「あ〜ぁ。憂鬱だな〜」
私は、部屋を見渡して呟く
「な〜んも無いってのはね」
あるのは、ベット。キッチン。テレビだけっと、お風呂もない安アパート……。お風呂は近くの銭湯で済ませないといけないのだ……。
「なんか、買うって行っても……」
ある、手紙をだす。
<無駄使いは、許さん byデーモン>
って、手紙が来たんだよー(泣)
バイトっといっても……。高校がバイト禁止だし……。なにかと調べられたら厄介だし。
「はぁ〜」
質素な家。和也の家とは大違いだし……ってか、マジで正体がばれたら帰れないってならどうするんだろ? ラミア達元気かな? 私居ないから寂しくないかな? だって、私はあの学園の花よ?
………いや。私が寂しいんだ。
「……あ〜あ」
ベットに倒れ込む。するとどこからともなく私の第六勘になにかが引っかかった。
!ッ 邪気!?
邪気を感じてベットから飛び降りる
この気配!! ヤツか!
「ふふふ……。いい度胸よ……♪ 乙女の部屋に忍び込むなんて……なんてアハ♪」
むっ!?この気配。ヤツは1匹じゃないのか!? 気配は……1、2……3匹か!?
「! そこだ!」
丸めた雑誌でテレビの裏に居た、1匹を叩こうとするが、避けられる。
「ちぃ!」
外したか!!
カサカサッ。
「キャッ!!」
くっ! <ゴキブリ>め!!
「○い3連星か!」
カサカサと3つの音が重なる。
「1号! さっきは見逃したけど。次は逃がさな……。なに!?」
私は驚愕の悲鳴を挙げる。このゴキブリ達……。V3がせまって来る。それに、続いて2号、1号と続く……。そう、この体制は……。
「ジェット○トリームアタックだと!?」
このゴキブリ、連携攻撃をとるなんて!
「こう言うのは、踏み台にするんだよね? できね〜!!!!」
ってか、踏んだらヤバイって!!
無常にもゴキブリは着々と進んでくる。
「ちぃっ! 聖剣エクスかリバーよ! 悪を倒せ!!」
丸めた雑誌を担げる。そして、構える。
V3が攻撃(飛んで来るの)を……
「ゴキ本塁打ああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ちょうど、窓が開いていたので、場外ホームランを打つ。
残り、1号と、2号!
むっ? 2つに分散する気か!?
カサカサ……。
ブーーーーンッ。
エクスカリバー! 私に、新たな力を!
飛んでるヤツはさすがに無理だ……なら!
「見切った! チェストーーーーーーーーーーーッ!」
1匹潰した。最後に2号!
あ、もちろん中身は飛び出してないからね!
「死神様を舐めないことね。普通の人より動きは良いのよ!」
だが、しかし
「卑怯だ! 降りて来い!」
ゴキブリは、天井に居た。当然、背が小さいレナが届くわけが無く、冷戦状態なのだ。
「くっ!」
ゴキブリめ〜! あ、そうだ。私って……“死神”なんだ
「二ヒッ。届かないなら……『落とせばいいじゃん』。重力魔法・超重力!」
重力魔法は死神の基礎! それでもって、重力魔法は私、得意だし!
クシャ。
ゴキブリが潰れた……最悪。
ゴゴゴゴゴォォォォ!!
「ん?」
古い木造建築。ギシギシ鳴る床。上の階。5Gの重力。
「あ、…………」
い、イヤだな……? 冗談だよね? ちょっと!
「ウッソーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
ズドドドォォン!
アパートが崩れた。私……泣きたい。
「グスッ」
私……帰る所を失いました。このままだと、怪しいお兄さん達に掴まってあんな事やこんな事になって……グフ♪
「ん? どうした? 公園なんかで?」
気がつくと、和也が居た。
「泣いてんの?」
優しい声で聞いて来る。
「うう!」
「えっ? マジ!?」
今の、私に優しくしないで〜〜〜〜っ!
「逃げんな」
手を掴まれる、逃げれん!
「ま、とにかく話してくれないか? じゃないと、オレも気になる」
「ううっ」
人には、言えないほどの顔だろう。
私は、全て白状した。
「ふ〜ん。なら、お前は帰る場所が無いわけだな」
「そうです……」
「なんで、敬語……? ま、いいか」
「?」
和也が、立ち上る。見捨てるんだ……。
そうだよね、人間ってそうだよね?
「来いよ」
「?」
「オレの家に来い」
「??」
なにを、いってんの?
「だから。アテが無いなら家に居候しても良いぞ」
「えっ? マジ?」
この日から。私こと、レナ・フォード=ライズ・ハールドは、この日から雨宮家に居候することになった。
全ては、ココから始まったのであろう。
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