【7話】絡み合い始めた2つの歯車
「ふぅ……。よく寝たぁふぁ〜…… ……ん?」
時間は7時過ぎか・・・魅夜は、帰ったのかな?。レナは、どうしてんのかな? もう、帰ったかのか? 帰ってたなら嬉しいがな。
「まぁ、関係ないか」
レナは別に感謝されなくても良いし。魅夜は、今日朝練って言ってたって?
ベットから降り、着替えを取り出して着替える。
普段着のTシャツにパパシャツを羽織る。黒のジーパンを履き下に向かう。
「ん?」
庭からか? なにかうるさいなぁ……?
窓を開けて、隣の部屋のベランダに飛び移って外の様子を見る。
「…………ちぃ」
ちょうど、庭の木で見えなかった。だりぃ〜。
兎に角、朝飯朝飯……っと。
―Rena・F=L・H―
「イ、イヤ〜〜!!」
こ、来ないで〜!!
私の、願いもむなしく『ヤツ』は近づいて来る
「に、にゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大人しく、家に居ればよかったーーーーーっ!
そう、言うものの……いまさら、遅い……。
「ね、猫おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!」
『にゃ〜♪』
「は?」
猫。ネコ、ねこ、キャット。ネコ……ぎゃぁぁぁあああ!! 雨宮和也があああああっ。
「朝から、うぜーよ。ご近所迷惑だぞ」
「雨宮和也ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!……?」
あれ? ネコは?
ってか、ここは……玄関?
「お前な〜。ま、いいや」
あれ? なんで、家の中に?
見渡せば和式に整えられてる玄関。不良のクセーに綺麗にしやがって。
「静かにせいや、しばくぞアマが?」
殺気100倍カズパンマン!!!?
「口に出てるぞクソが。アンパン○ンじゃねぇよ」
「アイキャンノォウスピークイングリッシュ」
※和訳・私は英語を話すことは出来ません。
咄嗟にその言葉がでる。意味? わかんなぁい☆
「やっぱり、馬鹿か……日本語だぞ?」
「??」
なにが、なんだか?
「つーかよ、そんなに、猫が嫌いか?」
「うん」
ケットシーだから。
だって、私とアイツ……同類にされてんだよ!
「即答かよ」
―Kazuya Amamiya―
外の騒動から数分、オレはレナを落ち着かせるタメにリビングに上げさせる。
ただ単に迷惑だから……。
「で、落ち着いたか?」
「は、はい」
前々かろ思ってたんだが……コイツ、やっぱり……。
「………」
「………」
さぁて、何を話すべきか……。
このままは流石にイヤだし……聞いてみるか?
「なあ」
「ん?」
「お前って、猫被ってるだろ?」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!」
猫にそんな、反応すんのか!? いくらなんでも、オーバーだろ!?
そんなにネコが嫌い!? なにがあったの!?
「い、いや。なんつーか、外行きの言葉使いだ。と、思うんだが?」
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「落ち着けーーーーーーーっ!!!」
コイツ、マジうぜーよ。
コレならセミの方が静かだぞ、おい。
「はぁ…。疲れた」
こっちがな。こっちの方が断然疲れたぞコラ。
「お前な〜。朝飯まだだろ?」
「へっ?」
はっ? って顔で見るなよ。せかくの親切心なんだからよ。
「もう一度言う、朝飯まだだろ?」
「う、うん」
勝手に使って勝手に食ってたら殺してる。
「握り飯でいいな?」
「??」
こんにゃろッ!
「いいか? 朝飯は、握り飯で良いかと、聞いているんだ!」
「いいです!!」
「具は?」
「具?」
いい加減にしろよ。嬲るぞゴラァ。
「握り飯もとい、おにぎりの中身だ!! 鮭がいいか、おかか! どっちが良い!?」
「お、おかかで!!」
ビビッてる? そんなに怖いか?
そう、反省(?)しながら、オレは、台所に足を進める。
―Rena・F=L・H―
こ、怖かった〜。あれ、デーモン先生だよ、ってか、それ以上だよ! 顔がそうだったもん! ううっ、思い出しただけでも震えてきたよ〜。絶対、何人か殺ってるよ!? そういう目だもん!! だって、聴いた話しでは……地区最凶の不良のぉ〜? なんだっけ? 秋刀魚神だっけ?(参魔神です)。
「ううっ。何か、悪い事した?」
私、ヒロインだよね? 扱い酷くない?
「ほら」
差し出された、おにぎりが、目に入る。きれいに三角になっていて、ホカホカのご飯、塩がきれいに光を出して、湯気が綺麗に昇っている。そして、美味しそうな香り。皿に置かれたおにぎりは非常に美味しそうであった。
「海苔は巻くか?」
「ううん。もう、食べ終った」
「速えよ!!」
だってぇ……美味しそうだったしさぁ……。
実際に美味かったんだけど……?
「まったく」
うむ、塩加減もちょうど良いし、おにぎりに入ってる空気も少し多めで、米も私好みの固さで、ふっくらしたご飯……うん。
「美味しかったよ!」
「そりゃ、良かった」
くっ! 良い笑顔じゃないか!! 怖いくせいに!!
「今、失礼なこと考えなかったか? おい?」
「そげなーことは、なかとー」
「いろんな、訛りが混ざってるぞ」
「んなことなかー!」
「……もう、いい」
うむ。ラミアの方が、ツッコミは上手いな?
「お茶は?」
「ほしい!」
「麦? 緑茶?」
「麦茶」
「はいはい、お姫様。普通は、遠慮する場面だけどね」
私、そんな主義じゃないもん。
昨日は、遠慮したけどね♪ うん、エライな私!
「冷えてるけど、氷は要るか?」
「うん!」
あれ? 何時の間にか、いつもの私になってる? ありゃ? 畏まってたのに?
ま、いいか♪ さすが、私! 心が広いな! 私が仕方ないから心を開いたんだよ!
「どーぞ」
「どもども〜」
一口、麦茶を口に運ぶ。
「う〜〜っ。冷えていて、美味しい〜」
「言ったろ。冷えてるって」
「美味しいよ」
「冷えてるからな」
ううっ。意外とクセモノだな〜。
「ふぅ〜。魅夜は?」
「朝練行くって言ってたよ」
「帰りは?」
「昼には、帰って来るからだって」
「昼ね〜。アイツ、オレん家に真っ直ぐ来るだろーな」
和也は、自分の腕時計を確認する……。古いな〜、あれ?
「穴?」
「ん? ああ、これか」
と、言い自分の腕時計を見せる。ってか、言葉が漏れちゃった♪
彼の時計はあきらかに不自然であった。それか、皮のヤツだからハッキリと痕が残るものだ。彼が着けてる腕時計に痕は2つある。一つは彼よりあきらかに大きいところに付けられてる。もう1つが彼のつけてるものだ。それは、彼に丁度いいもので、あきらかにあの痕はありえないものだ。
「これ、親父のなんだ。ま〜、たいした親父じゃないぜ、逆に悪い方だ。博打好きでさ。よく、給料を捲き上がれて、母さんに半殺しにされてたんだ。そんな、親父へオレがもらったお年玉でさ、欲しいものがなかったからさ、母さんと、親父におそろいで買ったやつなんだ。ま、安物なんだけど。それから、数年したら、親父達は事故にあった。母さんは、即死だったみたいだ、親父は重症すぐに、病院送り。帰ってすぐ、電話があってビックリしたわな。っと、ま〜解るだろ? 形見なんだよ親父の。母さんのは壊れちまったみたいだが。ま〜、親父とオレじゃあ手首の太さが違うんだよ・・・これ、安もんだけど皮でできてるから、痕が残り易いんだよな♪ ま、そんなところだな」
「Zzz…Zzz」
「寝てんのかよ」
だって、長いんだもん♪
「まったく。そうだ」
ニヤリッ。と、笑った気がした。
邪悪だ。なんか危険な感覚が……?
「そうだな〜。こっちの質問も良いか?」
な、なんだろ。とてつもなく嫌な予感が!!
『お前の正体を教えろ』
…………。彼は、そう言った。
「ナンノコトカナ?」
「オレも決意したんだぜ? なんか、嫌な予感がしてたからな〜。オレが、過去を話したんだ、お前にも何か、教えて欲しいんだが」
「にゃっ!!」
ヤバイ。ヤバイ。ヤバーーーーーーーーーーーイッ!!!!
「話さないなら、お前がオレの近くに降ってきたことを、公開し、オレ等の考えを述べる」
バレてる。絶対に!
「あ、あう……」
「話してくれないか?」
「………」
笑顔だけど、笑ってないよ。
「はいっ」
仕方ないよ、ね。バレちゃったから。お、脅しに屈したワケじゃないんだからなぁ!!
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