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第2話:リプル
レーミアという名の、凛が飛ばされた世界には、2つの大きな大陸があり、それぞれの大陸に、巨大な1つの大国と、複数の小国がある。
トルシア王国は、東大陸の大国、2大大国の一つである。
その王都の近くの小さな街、リプルに、凛は向かっている。

中世ヨーロッパ風の町並みに、街道に並べられた花壇に咲く色とりどりの花。
リプルは、小さいながらも、活気に溢れている。
街の中心にある広場には、たくさんの屋台が出ていて、噴水もある円形の広場は、「花広場」と呼ばれ、街の人々の憩いの場所となっている。
広場の円形に沿って、店が開かれており、料理店「ミクリーナ」も、その内の一つである。

ミクリーナの経営者は、グームスをリリアの老夫婦。
長い間この街に居を構えている彼らは、気の合う知り合いも多く、料理店には、彼らの知り合い、街に住む家族や若者達が、暖かい料理を食べにやって来る。
ところが最近グームスの体調が芳しくないので、店で働くのが難しくなり、二人は困っていた。
ある日、昼食のサービスを終り、店を閉めて一休憩していた時に、扉にノックの音がした。

この世界では、言葉に困らなくて済んでよかった。
街に着いてから、人々に街の中心への行き方を訪ねた時、日本語じゃないのに、なぜか理解できた。
凛は、ほっと胸を撫で下ろした。

「でも、お金がないからなぁ。住み込みで働ける場所ないかな・・」

異世界に飛ばされる前に、コンビニで買ったものは、此処まで歩いてくる間に食べて無くなってしまったし、いつ元の世界に戻れるか分からないので、仕事をすぐに見つけるのが、凛の今の課題だった。
花がたくさんある、広場に着くと、周りにたくさんの店があった。
その内の一つの店が、凛の眼を惹きつけた。赤い屋根、白い壁の可愛い建物だ。
近づいて見ると、どうやら料理店のようだ。今は閉まっているようだが、扉にノックしてみた。



「どちら様?」

リリアが扉を開くと、有り得ない色を纏った少年が立っていた。黒い髪と瞳。黒は、この世界の神の王、サリシアが所有する色。
神の色だから、レーミアでは、黒色の髪や瞳の人間はいない。

その「サリシアの色」、黒神色こくしんしょくとも呼ばれる色を纏うこの少年は、
一体何者なのだろうか。
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レーミアの空絵巻
番外編、世界設定、登場人物紹介です。


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